知識・ノウハウ

現在、日本の40歳以上の4人に1人が糖尿病と言われています。糖尿病患者は高血糖だけでなく、血糖値が下がりすぎたことによって起こる低血糖にも注意が必要です。治療が遅れると死に至ることもあるため、適切な対応が必要となります。今回は低血糖発作の症状や対処法について詳しく解説します。

近年チームの在り方に変化が見られ、歯科の臨床現場でも「チームビルディング」に注目が集まっています。チーム医療を行ううえで必要な取り組みであるため、チーフや主任などチームをまとめる立場の歯科衛生士は、チームビルディングを理解していることが求められます。今回は歯科衛生士がチームビルディングを行うにあたり、まず何から準備したらいいのかを詳しく解説します。

今回は、グレーシーキュレットによるSRPについて詳しく説明します。

歯科治療やメインテナンスをする上でとても大切なコミュニケーション。通い続けてもらうためには【ファンになってもらう】ことがとても大切です。

クリニックのファンになってもらうのはもちろんですが、衛生士さん個人のファンになってもらうことで患者さんのリコール率は断然にあがります!

長い目で見れば「患者様の健康寿命を伸ばすことに貢献できる」ということです。

今回は、プロービングを含め、超音波スケーラーとハンドスケーラー でSRPを行う際の具体的な内容や手順について解説します。

今回は糖尿病患者にSPT を行う際、慢性歯周炎の再発、進行を防ぐために治療間隔は短くするべきか
前回と同様に【2023年糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン】を元に解説していく。

糖尿病患者は歯周炎に対するハイリスク集団と捉えられており、動的歯周治療後の SPT期においても厳格な管理を要するものとされている。よって歯周病の再発を防ぐために非糖尿病患者よりも SPTの間隔を短くするべきかどうかについて考えなくてはならない。

当然、歯科従事者であればご存知だろうが、糖尿病は歯周病のリスクファクターであり、糖尿病のコントロールは重要であり、SPT期間中において歯の喪失やプロービングデプス(PD)が悪化する ことは明らかである。


今回のガイドラインの報告を元に「治療期間」について改めて考慮しながら日々の臨床に携わっていただけると光栄だ。

歯周治療の基盤となるSRPは、歯科衛生士として大きな責任を伴う業務の一つです。臨床業務に携わる歯科衛生士であれば、SRPを行う機会は多くあるでしょう。今回はSRPで使用する器具の種類や選び方、シャープニングについて詳しく解説します。

今回は糖尿病患者の外科処置に対して徹底した抗菌薬投与を行うべきかなのか、前回と同様に【2023年糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン】を元に解説していく。

血糖コントロールが良好な患者においては、外科治療後の手術部位感染のリスクは健常者と同程度であるとされており、徹底した抗菌薬投与を選択する必要はないとしている。

一方で糖尿病患者においては、易感染性および創傷治癒の遅延が起こることが知られているため、観血的外科処置を行った場合、手術部位の感染リスクは非糖尿病患者に比べて高いと考えられている。

とはいえ、臨床上において観血的外科処置が必要になってくるケースもあるため、今回のCQについてはかなり臨床で役立つ内容となっている。

今回は糖尿病患者に対してのインプラント治療は避けるべきなのか、前回と同様に【2023年糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン】を元に解説していく。

健康な患者のインプラント治療予後についての報告は多数存在するが、糖尿病患者についての報告は依然として少ない。また、インプラント治療を受ける患者層と糖尿病に罹患する患者層は重なることが多い。

さらに創傷治癒との関連も考慮すると、実際の臨床現場において糖尿病患者に対してインプラント治療を行うかどうかの判断は大きな課題となっている。

今回は糖尿病患者に対しての歯周組織再生療法は可能なのか、前回と同様に【2023年糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン】を元に解説していく。

健康な患者にとって歯周組織再生療法は多くの研究結果が存在しており、歯周組織の改善を高く評価している。しかし糖尿病患者の場合には評価を示す報告も少なく、創傷治癒との関連も考慮すると現状 臨床上においても大きな課題となっている。

今回は糖尿病患者に対しての歯周外科治療について【2023年糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン】を元に解説していく。

ガイドラインによると糖尿病患者においては、易感染性や術後の創傷治癒の遅延により、外科治療後の有害事象が高い割合で発生する可能性がある。そのため歯周外科治療は適用可能であるか、また適用可能であれば外科治療を実施する際に守るべき血糖コントロールの目安はあるかについて評価するべきであると記載されている。

ところが、糖尿病患者に対しての歯周外科治療を実施した論文や研究はなく、糖尿病患者に対し外科治療を行い、術後合併症を評価した臨床研究で評価している。

前回の記事では【糖尿病を有する歯周病患者に歯周基本治療はHbA1cの改善に有効か?】について2023年糖尿病患者に対する歯周治療ガイドラインをもとに解説してきた。

今回は糖尿病患者に対する歯周治療での抗菌療法について解説していく。抗菌療法に関する臨床研究は今までも数多く報告されてきており、今回のガイドラインでは改めて新たなエビデンスをもとに評価している。

実際の臨床現場において抗菌薬処方は耐性菌の出現や副作用の発生リスクが生じることから、特に全身投与においては患者の全身状態に応じた投与を検討する必要があるため安易に処方はできない。

今回の内容を通じて歯科医療現場での「糖尿病患者の抗菌療法」について再確認してもらえたら幸いだ。

歯科衛生士はとてもやりがいのある職業であり、院長、スタッフ、小さい子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんとの関わりの中で多くのことを日々学ぶことの出来る魅力ある職業です。

とはいえ その一方で、悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?診療や治療に関すること、院長やスタッフとの関係性、患者さんとの関わり方など歯科衛生士あるあるな悩みからプライベートな悩みまでなかなか話せないような悩みがあるかと思います。

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歯科医師、歯科衛生士の皆さんは学生時代に小児の成長と発達段階を学ばれてきたと思います。しかし、実際診療室で関わる小児患者の中には年齢よりも幼く、こちらの指示が通らない場合があります。そんな時、私たち歯科医療従事者はどのように対応すべきなのでしょうか。

歯科衛生士の皆さんは、診療中に小児に泣かれてしまったという経験はありますか?
また、小児患者に泣かれた後の保護者への対応も迷ってしまいますよね。
本日は診療中泣いてしまう小児への対応と、モチベーションの上げ方についてお話しします。

糖尿病は遺伝的要素や環境的要素、いわゆる生活習慣が要因とされている。そして昨今、糖尿病患者が増加傾向にある背景としては運動不足や食生活の変化などが大きく関係しているという。さらに食生活の中でも1番の要因とされているのが「糖質」と「タンパク質」だ。

歯科臨床の場においても糖尿病患者との関係はかなり深く、正確な歯周治療や理解が求められてくるだろう。さらに歯科医療に携わる人間として、患者のQOLの向上や口腔内の改善をもとより全身の健康を支えていくことが重要ではないだろうか。

そこで今回は糖尿病患者の歯周治療の中でも「HbA1c の改善」について【2023年糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン】をもとに解説していく。

タングクリブは口腔習癖のある小児患者においては欠かせない装置ではないだろうか。
さらにマスクを外す機会が多くなってきたいま、臨床の場では多くのニーズがあるのではないかと考える。

可撤式のタングクリブは装着時間や装着状況により一定ではなく、さらにデザインによっても大きく左右される。

今回は、矯正歯科治療の診療ガイドライン (前歯部)開咬編 (案)より【成長期の前歯部開咬にタングクリブは推奨されるか】について考察していく。

健診項目の1つである、歯の形態・色調の異常なし・ありについての判断基準はご存知だろうか。歯の形態や並び方、色調などはさまざまであり、正しい歯並び、口腔状況を獲得するために保護者へ指摘することは重要である。とはいえ、指摘自体が保護者の不安を煽らないよう、伝え方や判断には十分な配慮が必要だ。

今回は日本小児歯科学会提言より母子健康手帳「歯の健康診査」記載マニュアルの考え方と判断について解説していく。