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2013/10/24

第10回 クイズを作る

 このコラムをお読みになっている皆さんは医療従事者の方が多いのかと思われますが、国家試験時、もしくは大学受験、高校受験、中間試験や期末試験、などの勉強をどうされていましたか?私はもっぱら自分で問題を作って勉強するタイプでした。

 単語や事柄だったら穴埋めにしたりして、範囲内でテストに出そうな重要な部分をまとめるにも良い方法でした。何だかんだ、作った問題を解いて勉強する、と言うより、問題を作ることそのものが良い勉強になっていました。

 さて、どうして急にそんな事を思い出したかと言うと・・・。
今月に入ってからというもの、私の頭の中はクイズのネタ探しでいっぱいでした。
それは何故か?と言うと、日本ヘルスケア歯科研究会のシンポジウムの際に行なわれる、スタッフ向け企画・進歩ジウムのクイズ作り担当になったからであります。

 歯科関連の知識や症例をクイズにして、クイズを楽しみながら学べる企画にしよう!と張り切って作り始めてはみたものの、いざ始めてみると意外に時間がかかりました。そしてクイズ→問題を考えながら、学生の頃のテスト勉強を思い出したのであります。しかも今回は、自分の勉強用でなく、参加される皆さまがいての責任ある問題作り。学生の頃、テストを作る先生は気分が良いだろうなぁ、と思っていましたが、そんな先生の苦労がわかった気がしました。学校の先生方、今までごめんなさい。

 クイズを作るに当たってまずはジャンル分けをしました。カリエス、ペリオ、フッ素、キシリトール、口腔内写真を使ったもの、タバコ、EBM関連、その他全身的なもの。参加される方の形態を考え、クイズは基本的に4択に、と決めたのですが、これがネックに。できるだけ臨床的な、回答を考えながら知識を学べる、ものにしたいとは思ったのですが、何をどう4択にすれば良いのやら。

 当然ですが中途半端な知識で問題を作れるはずもなく、沢山の本を読み漁りました。ですが、例えばペリオの病因論の本を読んでも、いざ4択問題に、となると思いつかず。口腔内写真を使っての問題は、問題は浮かぶのですがそれに合った患者さんを思い出すのがなかなかひと手間。

 喫煙者は?一見良好に見えて実は骨吸収が進んでいる症例は?年齢やリスクがわかりやすい症例は?とデータ検索にいつの間にか時間が経ち、一問に相当時間を費やしていたり。唾液検査についても、フッ素についても、問題を作るよりもその裏づけをしっかりするのに時間がかかったりしました。その間、我が部屋はとぉっても勉強家な雰囲気の空間に。

 今回クイズを作るに当たって、自分自身の知識の中途半端さや頭の固さを思い知ったのです。と言うのも、当院の院長にクイズについて相談したところ、あれもこれもと出てくるんです。普段休みを潰し、あまりにも芸能人を知らず驚愕され、本棚から溢れた資料を捨てられる度ささやかな抵抗をするほど勉強しているだけあります。いや、その知識の豊富さを尊敬しているのです。学び続け、しっかりと理解し自分のものにしている院長を。この点に関しては。
 
普段患者さんに何気なくお伝えしているフッ素やキシリトールのこと、ただ良い、とされているので勧めている、ではプロとして恥ずかしいですよね。身にしみて自分の知識の浅はかさを実感したのです。 と共に、常に楽しむことを忘れない私。

 皆でクイズ大会、なんてそうは無いじゃないですか。やってみたかったんです。某TV番組のような、早抜けや脳トレクイズ。普通のクイズの息抜きに、と自分のクイズ作成の息抜きも兼ねて、いろいろ探しました。間違い探しに暗号クイズ、映像の一部が変化していくもの、あるなしクイズ。そして当日は・・・と言うと。嬉しいくらい、皆さん真剣に問題に挑んで下さいました。むしろ息抜きクイズの方が真剣だったような・・・。右脳も左脳もフル回転して、さぞかし疲れたことでしょう。

 本当に、お疲れ様でした。そして今回、クイズ作りにご協力下さった先生方、当日までの準備や当日の司会、演出を担当して下さった同じヘルスケア歯科研究会衛生士部会準備委員会のスタッフ、とにかく皆の優しさに支えられて今の私があるんだなぁ、と実感いたしました。本当に、感謝、感謝です。とっても素敵なクイズ大会・進歩ジウムでした。ありがとうございました。

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