2025年5月25日(土)・26日(日)、福岡市・マリンメッセ福岡A館にて「九州デンタルショー2025」が開催されました。
西日本最大級の歯科展示会として知られる本イベントには、全国から多くの歯科関係者が来場。出展社数は100社を超え、申込は約7,000名、実来場者数は約5,000名と、昨年からはやや減少したものの、会場内は熱気と活気に満ちていました。
本レポートでは、Dentwave編集部が現地で見聞きした様子をもとに、当日の模様をお届けします。

初日の午前中には、主催者や関係者による開会挨拶とテープカットが行われ、九州デンタルショー2025の幕が開けました。
「歯科医療の未来を支える場として本展示会が役立つことを願っています」との言葉とともに、2日間の交流と学びのスタートが切られました。
来場者の顔ぶれは歯科医師・衛生士・技工士に加え、衛生士学校・歯学部の学生まで多岐にわたりました。
ブースでは新製品の展示だけでなく、その場で機材の使用方法をレクチャーする“体験型”の取り組みも多く、特に若手層の関心を集めていました。
また、AI技術やデジタル診断支援など、これまでになかった新しい切り口の製品提案も見られ、来場者からは「現場の課題にフィットしている」との声も聞かれました。
■ ブース内セミナー
多くの企業が自社ブース内でミニセミナーを開催。歯科衛生士向けにはオーラルケア商品の説明や患者指導のヒント、歯科医師向けには機材の操作法や助成金制度の活用など、現場に即した実践的な内容が提供されていました。
立ち止まって耳を傾ける来場者の姿が多く、情報提供の場としても機能していた印象です。
■ 学生向け入学案内ブース
会場内には複数の学校法人が出展しており、衛生士学校や歯学部、技工士養成機関などがブースを設置。
進路選択を考える学生に向けて、カリキュラムの説明や進学相談が行われていました。展示会が、教育機関と次世代の歯科医療人材とを結ぶ場としても活用されていたのが印象的でした。
■ 公式セミナー(2~3階会場)
展示フロアとは別に、2階・3階では歯科医療の最新知見を学べるセミナーが開催されました。
たとえば、院内チームでの人材育成や患者対応の工夫、SRPにおける臨床的ポイント、小児歯科での予防と親子支援の実際など、現場の課題に応える多様なテーマが用意され、関心の高い分野には多くの聴講者が集まりました。
初日の夜には、主催者と出展企業を中心とした懇親会も実施されました。
名刺交換や情報交換が活発に行われ、終始和やかな雰囲気の中で、労をねぎらうとともに翌日の成功を願う前向きな時間が流れていました。
第48回九州デンタルショー2025は、製品展示だけでなく、学びと交流の場としても価値のあるイベントでした。
現場で役立つ製品情報や知識、そして人とのつながりが得られる展示会として、今後ますますの発展が期待されます。
Dentwaveでは、今後も全国各地の歯科イベント情報を、現地取材とともに皆さまへお届けしてまいります。
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