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先週2月13日(金)に中医協(中央社会保険医療協議会)から答申された内容は、「2026年度 診療報酬改定」の全貌を明らかにするものでした。
注目の歯科初診料は272点、再診料は59点へと引き上げられるほか、物価高への段階的対応として「歯科外来物価対応料」が新設されます。本記事では、本日までに明らかになった歯科改定の重要ポイントを速報でお伝えします。
【保存版】2026年度 歯科診療報酬改定・新旧点数対照表と算定のポイント
1. 基本診療料の引き上げと新設「物価対応料」
歯科医療の基盤を支える基本診療料について、物件費の上昇を反映した改定が行われました。
【改定案】
・歯科初診料:267点→272点(+5点)
・歯科再診料:58点→59点(+1点)
・【新設】歯科外来物価対応料:初診時 3点 / 再診時 1点
※令和9年6月以降は、さらなる物価高騰を見据えた「段階的引き上げ」が検討されています。
2. 「口腔機能管理」が経営のメインエンジンに
今改定の目玉です。小児から高齢者までの口腔機能低下への対応を強化するため、「管理」の点数が大幅に見直されました。
【改定案】
・口腔機能管理料:60点→90点(+30点)
・小児口腔機能管理料:60点→90点(+30点)
・【新設】口腔機能実地指導料:46点(月1回)
※適切な研修を受講した歯科衛生士が、歯科医師の指示を受けて口腔機能に係る指導を行った場合の評価として新設。(対象者:口腔機能低下症の診断を受けた高齢者、口腔機能発達不全症の診断を受けた小児など)
これまでの「歯科衛生実地指導料(80点)」への加算形式ではなく、口腔機能に特化した独立した指導料としての評価となります。
3. 歯周病・メンテナンスに関する算定の統合
SPT(歯周病安定期治療)とP重防(歯周病重症化予防治療)が整理・統合され、より分かりやすい評価体系へ再編されました。
【改定案】
・歯周病継続支援治療(1〜9歯):170点
・歯周病継続支援治療(10〜19歯):200点
・歯周病継続支援治療(20歯以上):350点
・【新設】歯周病患者画像活用指導料:口腔内画像50点、顕微鏡画像50点
4.「小児口腔機能管理料」の増点と実質的な評価アップ
2026年度(令和8年度)改定において、小児歯科に関する評価は非常に手厚くなっています。これまでの「むし歯予防」から、「歯並びや噛み合わせ、飲み込みを含めた総合的な成長支援」へと、評価の軸が大きく移りました。
【改定案】
・小児保隙装置(固定式):600→850点(+250点)
・【新設】小児保隙装置(可撤式):1,200点
・【新設】保隙装置 修理:150点
・【新設】保隙装置 調整料:50点
※装置を入れて終わりではなく、「装置に慣れるための訓練(リハビリ)」が180点という高い点数でも算定が可能となります。【新設】
5.デジタル技術・補綴・技工支援
材料費高騰への対策と、DX推進が明確に数値化されています。
【改定案】
・【新設】歯科技工所ベースアップ支援料:15点
・CAD/CAM冠、CAD/CAMインレー:100点→150点(+50点)
・レジンインレー:128点→148点(+20点)
・【新設】3次元プリント有床義歯(1顎につき):4,000点
まとめ
今回の改定は、歯科医院に対し「デジタル機器を導入し、スタッフ(衛生士)の専門性を活用して、患者の機能を長期的に管理する」という方向へ舵を切るよう強く求めています。
特に、口腔機能管理料の90点化や3Dプリント義歯の4,000点、そして歯周病継続支援治療の350点(20歯以上)といった「高得点項目」は、正しく算定すれば医院の利益構造を劇的に改善するポテンシャルを秘めています。
現在発表されている点数や要件は、中央社会保険医療協議会(中医協)による「答申」に基づいたものです。これまでの例では、この内容が大きく覆ることは稀ですが、細かな算定ルールや解釈については、今後の「告示」や「通知」で詳細が決定します。
本サイトでは、今後も最新の通知や疑義解釈をリアルタイムで追いかけ、現場で迷わないための情報を発信し続けます。
参照
中央社会保険医療協議会答申:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_70414.html

