キャリア
歯科衛生士フェスタ開催直前 濵田真理子先生特別インタビュー
今回は第4回歯科衛生士フェスタ開催直前!ということで、フェスタ特別企画にご登壇頂く濵田真理子先生、穴沢有沙先生にインタビューさせて頂きました。
第4回歯科衛生士フェスタのテーマは【毎日15分で今日までの悩みが明日の楽しみ、自信になる】ですが、特別企画では【歯科衛生士を一生の仕事にするための働き方を考える】をテーマにDH歴34年×DH歴20年のベテラン歯科衛生士のお二人にcoe会員の皆様から寄せられたお悩みについてディスカッションをしていきながら、解決に導くためのヒントをいただきます。
そこでフェスタ開催直前ということで、お二人のこれまでの歯科衛生士としてのご経験のなかでどんな不安や悩みがあったのか、お話を伺ってみました。お二人のお人柄も分かるぶっちゃけトークを是非最後までお読みください。
- coe担当:濵田さんは歯科衛生士になられてから今日までどんな不安がありましたか?
- coe担当:なにかに悩んだ時、濵田さんはどのように解消させますか?
- coe担当:なるほど。では悩んでも結果が出ない時、濵田さんはどうされていますか?
- coe担当:確かに「考えても答えが出そうにない」というのは結果ですもんね。やりたいこととやるべきことに熱中するために何かヒントはありますか?
- coe担当:【今、ここ】に集中して生きる”ことは、とても大切だと理解していても、将来に対する不安に悩んでしまう気持ちもわかる気がします。 濵田さんは、【今、ここ】に集中するために意識されていることはありますか?
- coe担当:悩むことって大切なことなんですね。 最後になりますが、いよいよ4月18日から始まる歯科衛生士フェスタの視聴者にメッセージをお願い致します。
- 第4回歯科衛生士フェスタ 特別企画の紹介
coe担当:濵田さんは歯科衛生士になられてから今日までどんな不安がありましたか?
テーマ:不安に関して
- 濵田:若い頃は小さい悩みがたくさんあった気がします。
いまだに解消できていない大きな悩みは【自分はなんのために生きてきたのか?】です((笑))。今年55歳になりますが、まだまだ模索中です。
coe担当:なにかに悩んだ時、濵田さんはどのように解消させますか?
悩んでも悩んでも
- 濵田:日々の小さい悩みに関しては考えて考えて自分なりに一旦考えだした答えは、正解とか不正解とかはわかりませんが既に結果は出ているのでその結果を前向きな正解にするよう心掛けてきました。
coe担当:なるほど。では悩んでも結果が出ない時、濵田さんはどうされていますか?
考えても考えても
- 濵田:【悩んでも悩んでも】という表現ではなく【悩みに対して考えても考えても】という思考でとらえています。
そしてもし「考えても考えても答えが出そうにない。」という答えを出した時は・・・
アリストテレス論の【将来の目的や計画を一度忘れて、いまこの瞬間のやりたいことややるべきことに熱中するという】という工夫で解消してきました。
coe担当:確かに「考えても答えが出そうにない」というのは結果ですもんね。やりたいこととやるべきことに熱中するために何かヒントはありますか?
やりたいこととやるべきこと
- 濵田:【やりたいこと】と同時に【必ずやるべきこと】を同時に大事にすることです。
むしろ将来のことを気にしないでというと・・・真理子さんだからと言われてしまうこともあります。
しかし将来に対しての不安を悩みすぎるという行為は、目的が自分の【今、ここ】を生きている人生の【外】にある状況です。
【今、ここ】という命ある貴重な時間があるのに今の自分ではない【外】にいる未来の自分に不安を抱いている時間が長くなれば長くなるほどもったいない人生になってしまうのかなと思います。
今、ここを夢中に生きてみる
- 濵田:だから・・最初から何か求めるのではなくて【今、ここ】を夢中に生きていると【何か】の結果がついてくるというのが、自分が経験してきたことです。
例えば「やりたいことが出来ない。」と、若い歯科衛生士から相談されることがあります。
しかし・・・捉え方を変えてみると「今は時機でない。」と、いうこともあります。
棚上げという未来へのGIFT
- 濵田:日々の謀殺された日常でやりたいことが出来なくなってしまっていると考えて諦めたり嘆くより【それはいつかはやること】と区切り、その目的を頭の片隅に置いて忘れるという棚上げという能力を身に着けると・・・
結果的に【今、ここ】に集中して生きるという時間が手に入る確率が高くなります。
時機が来ると不思議と【やりたかったこと】が出来るタイミングが訪れたりします。
まさか私が・・・昔の私にはこんな素敵な人生になるとは想像つかなかったです。
やるべきことを超えた後にやりたいことが叶った多くの後輩から聞いて嬉しい報告です。
coe担当:【今、ここ】に集中して生きる”ことは、とても大切だと理解していても、将来に対する不安に悩んでしまう気持ちもわかる気がします。 濵田さんは、【今、ここ】に集中するために意識されていることはありますか?
明日、生きているかわからない
- 濵田:私は起業と同時に日本とアメリカを往復していた時期が2年ほどあります。その時のビジネスパートナーが日本歯科大学附属の歯科衛生士学校と南カルフォルニア大学を卒業した福西清子という女性でした。彼女は卒業してこれから臨床系または研究系大学院のどちらかに進むか?私と一時帰国して日本の歯科衛生士に夢を与えたいという企画が進む中、持病の喘息発作で突然命が消えました。クリススの数日前です。
アメリカの社長から訃報が到着した2日後の日本の12月25日。私のもとに彼女が生きていた最後のプレゼント付きの絵葉書「来年から一緒に日本の歯科衛生士に明るい未来を見せていこう」というメッセージが到着しました。しかし、当然、その時には彼女はこの世にいませんでした。
まさか私が・・・
- 濵田:起業して数年経過した時に山梨からある歯科衛生士が「30歳寸前だけど東京で働きたい、入職したい。」と、私に会いにきました。山梨で歯科衛生士を10年頑張ってきたけれど、結婚や色々と仕事以外の苦労が多い。東京で働いて道を開きたいという相談でした。数回ほど面談をしましたが笑顔が素敵な女性でどこに出しても愛されるような人だと判断しました。住む家を一緒にさがして新生活のスタートから支援し、東京での活動を開始しました。頑張り屋でしたので、東京中心に出向先や契約先などで色々な形態で10年ほど活躍しました。40歳寸前に「10年いたけれど結婚の悩みは解消しなかった。」と、故郷に戻る時に笑顔でお別れしました。しかしその後、「真理子さん、こんな私が40歳でお嫁さんになることになりました。」という嬉しい報告がきました。その後「真理子さん、私がこの歳でまさか妊娠したんです。」、41歳のお正月には「真理子さん、私まさかこんな幸せが来るなんて。」と、家族写真が到着しました。その後、たまたまの連絡をやりとりする中「真理子さん、私、末期の癌になってしまいました。何で私が…。」本来なら子育てで楽しいと悩みを経験するはずの日々が、医師の診断で無常にも彼女の余命は長くないことがはっきりして、突如闘病生活に変わりました。コロナ禍でお見舞いもいけない中、彼女とのやりとりの中で彼女はいつも私にやさしい嘘をついていました。「真理子さん、薬がきいています。」「真理子さん、治療のおかげで楽になってきました。」その後、7月7日の午前中に仲間から「7月7日の七夕を選んで命が消えた。」と連絡がきました。同日の午後CMでも有名な会社の社長である知人が余暇の海の事故で急死というNEWSが日本中で流れました。
今、ここの時間は誰かが生きたかった時間
- 濵田:起業して30 年の間に700名以上の国家資格保有者に報酬を支払うご縁がありました。
その中で私より年下の人とのお別れが6名。命が消えちゃうと、もう会えないです。
だからいつだって私にとっては「自分と一度でも関わった人がどこかで楽しく生き続けている。」と、いう事実が存在する。私にはそれだけでご褒美なんです。
歯科衛生士のcoeの登録者は20代・30代が多いので、なんとなく命がまだまだありそうな気持の人が多いかもしれません。若い時には見えない素敵な景色があります。歳を重ねたからこそ見えたあたたかな経験もあります。歯科衛生士という生き方を細々でも続けてきたからこそかけがえのない財産となる経験もあります。
悩む日々も患者さんからもらう小さい幸せも歯科衛生士として生きているからこその軌跡です。復職支援で悩む人も自分のことを大切にするからこその大切な悩みだと捉えることができたら【今、ここを夢中に生きてみる】という過ごし方が少し理解できるかもしれません。
coe担当:悩むことって大切なことなんですね。 最後になりますが、いよいよ4月18日から始まる歯科衛生士フェスタの視聴者にメッセージをお願い致します。
全国各地で活動している2名の歯科衛生士で対談
- 濵田:今回は、歯科衛生士のcoeの会員の皆様から取得したアンケートの中から特に20代・30代の方が最も多く「今、悩んでいるテーマ」について歯科衛生士 濵田と歯科衛生士 穴沢の2人がディスカッション形式で語ります。
是非、この機会に過去のウェビナーの振り返りも含め視聴してくださる皆さんの今日までの悩みが明日の楽しみ・自信に変わるヒントをお伝えできるよう年齢も育ってきた環境も全く違う2人が色々な角度でお話していきます。是非ご視聴下さい。
濵田真理子さん、ありがとうございました。
是非、フェスタ開催までに今のご自身の不安や悩みについて一度立ち止まって考えてみてください。より一層、歯科衛生士フェスタの企画を楽しんでいただけると思います。
以上、第4回歯科衛生士フェスタ直前特別インタビューでした。