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2018/12/10

欧州流アンチエイジング健康法~活性酸素を溜めない生活習慣とは?~

To live a healthy life, you do not have to go to extremes Good oral health facilitates overall health by Dr. Bertil Marklund, Sweden
健康な生活を送るコツは、「やり過ぎない」こと
前回、Dental Tribune Internationalのtoday (2018/11/14-11/16号)に掲載された直接覆髄に関する記事を紹介したが、今回も同号に掲載されている、イエテボリ大学所属のBertil Marklund医師の書籍” The Nordic Guide to Living 10 Years Longer: 10 Easy Tips to Live a Healthier, Happier Life (2017)”に関する記事を紹介する。記事タイトルは、”To live a healthy life, you do not have to go to extremes”で、北欧流の健康長寿のコツが記述されており、我々日本人にとっても有益な情報が多く含まれていたので、参考にしていただきたい。
▲スウェーデンの街並み
アンチエイジングに関わる要因は、遺伝が25%、生活が75%。口腔内健康も重要
ほとんどの病気や加齢は、生命体の内部で生じる活性酸素(炎症)が原因である。免疫機能を高め、炎症の発生を未然に防ぐかスローダウンさせれば、アンチエイジングに繋がる。遺伝的要因よりも生活要因の方がアンチエイジングに及ぼす影響が強いことが報告されており、健康な生活習慣を心掛けることが重要である。それでは、アンチエイジングに繋がる生活習慣とは、どのようなものがあるのだろうか。書籍では10個ほど紹介されているが、本記事では4つ紹介する。
1 口腔内を清潔に保つ
炎症を抑制するために、口腔内環境が健康に保たれているのは重要である。口腔内が健康である人は、そうでない人に比べて約6年寿命が長いという研究データがある。歯肉出血や歯周病といった口腔内病変を放置することで、全身に炎症が拡がり、血管を傷付け、最悪心筋梗塞や脳梗塞により早死にしてしまうケースもあるという。それゆえ、ブラッシングやフロスなどを使用し、口腔内を清潔に保つことが大切である。特に、歯ブラシに加え、フロスを使用することは歯間部のプラークを除去する上で有用であり、歯周病やう蝕を予防するために活用すべきだと述べられている。
2 日々の運動習慣と日光浴
1日30分の早歩きも、健康に大きく寄与することが報告されており、家の掃除やガーデニングなども運動効果がある。また、1日15分から20分の日光浴が活性型V.D.を吸収するために必要であり、日中に外出してウォーキングすれば、より効率的である。特に、日照時間の短い冬に日光浴を心掛けると、冬季うつ病などによる気分の落ち込みを予防することもできる。マラソンのような大きな運動負荷をかける必要はないが、動かない生活習慣は極力避けた方が良い。例えば、長時間の座位の姿勢は、喫煙と同じくらい健康に害を及ぼすと言われている。そのため、30分~45分毎に1度立ち上がり、数分間歩き回ることが望ましいとされている。
3 食生活
「あなたの身体は食べる物で出来ている」というフレーズもあるように、食生活も健康のために重要な要素である。何を普段食べているかにより早く老けるか否かが決定するのである。例えば、抗酸化物質であるV.E.やV.C.などに加え、DHA、食物繊維などの栄養素を含んだ食品を積極的に摂取する食生活であれば、炎症を抑制し免疫機能が高まるため、アンチエイジング効果につながる。飲み物ではコーヒーが意外と効果的で、あまり知られてはいないが、糖尿病や心血管疾患、アルツハイマー症候群の発症リスクを低下させることが知られている。
4 悲観的よりも、楽観的に
楽観的である性格の人間は、悲観的な性格の傾向のある人間より、寿命が7年長いことが知られている。前向きな性格は、ストレスを抱えにくく、活性酸素が溜まり難いので、悲観的な性格の方は、少し肩の力を抜いて生活することを心掛けると良いかもしれない。

以上のように、アンチエイジング効果の期待できる生活習慣を紹介したが、生活習慣を変えることはなかなか難しい。変えようとしても我々の脳は元の生活にすぐに戻るよう、働きかけるからである。三日坊主の原因は、変化しないように脳が命令するからである。そういう意味で、一番難しいのは、最初の一歩を踏み出すことかもしれない。

しかしながら、健康な食生活、ブラッシングやフロスによる口腔内清掃、運動を兼ねた日光浴、一杯のコーヒー、そして前向きな考え方を日々心掛け、継続することにより、いずれ習慣になることは間違いない。全部の習慣をいきなり変えるのは難しいため、一つずつ変えていけば良いと思う。以上、「欧州流アンチエイジング効果の期待できる4つの生活習慣」を紹介した。本記事が読者の参考になれば、幸いである。
By Dental Tribune International
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