第12回 ~幸せを広げる歯科衛生士〈世代をこえて〉~贅沢な時間に必要なもの

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 贅沢品には十人十色の物欲があります。高価な宝石を身につける。美食な食事をする。豪華な服を着る。高級な車に乗る。自分の欲が満たされるものに惜しみなくお金を使い、その品を手に入れることで人は満足を得ます。では贅沢な時間となるとどうでしょう。

 温泉にゆっくり入る。海辺でのんびりする。家族や恋人(愛する人)と一緒に過ごす。 森林浴の中で昼寝をする。静かな部屋で読書をする。好きな音楽をたっぷり聴くなどなど 贅沢な時間もまた、人それぞれの楽しみ方があります。そして、例えば贅沢品はその宝石を身につけ、鏡に映る自分を見るだけで満足できます。 贅沢な時間は、恋人と一緒に過ごす空間が幸せそのもの大満足です。どちらも幸福感が味わえるのです。が、贅沢品と贅沢な時間には大きな違いがあります。それは宝石をつけた自分にうっとりしながら、よこで兄妹ケンカをしている子どもを叱っても、また宝石を見てうっとり満足できますが、恋人と過ごす空間が、ホームレスが寝そべっている夜のA公園だとしたらどうでしょう。 いくらラブラブな二人でも、100%の満足感は得られないでしょう。しかしそこがイルミネーションや夜空に星が輝き見えるB公園だったらどうでしょう。遥かに、いえ断然贅沢な時間として満足できるのはB公園ではないでしょうか。つまり贅沢な時間には、その空間をいかにプロデュースしていくかが必要なのです。

プロデュースされた楽しい場所、夢のある空間といえば『東京ディズニーリゾート』と多くの人が答えるでしょう。もちろん私も、ランド20回・シー5回とリピータの一人です。整備された園内、美しい建物、かわいいキャラクターたち。 そして彼らが奏でる歌と楽しいダンスに魅了されながら、夢の国へと入っていくのです。そのプロデュース力には 毎回驚きと感動があります。去年のクリスマスイブ・イブ(23日)にも、娘と私はシーに行きました。もちろん超混雑を覚悟の上です。予想通りすべてのアトラクションは、150〜180分待ちでした。何を買うにも長蛇の列。 それでも気合を入れて来場した私たちは、人の波に押し流されそうになりながらも、3つのアトラクションと、ブロードウェイ・ミュージックシアターでミッキーマウスのクリスマスショーを前列で楽しみ、テディ・ルーズヴェルト・ラウンジでジャズ演奏を聞きながらディナーを味わったのです。 こうなると夢の国で楽しめたことが、激安ショップで、人の山を乗り越えお気に入りの商品を幾つも買えた時と同じ、お買い得気分に感じてしまうのです。何故ならば、入場料5800円でこんなに多くのことが楽しめるのですから。そうなると、プロデュースされた空間=贅沢な時間ではないですよね。何か大切なものが必要だと思いませんか。

つまり、その空間は「自分だけに与えられたもの」と思えることが必要なのです。 ♪清潔で美しく整理整頓されたクリニック。予約時間5分前に受付を済ませると、待たされることなく、すぐに名前が呼ばれた。ユニットに横たわりメインテナンス(クリーニング)を受ける私。ドクターがスタッフを叱る声も、タービン音も聞こえない。心地よい音量で、BGMが流れている。「この曲は癒し効果のあるモーツァルトだな。」施術が終わり、健康的で明るい歯科衛生士が笑顔で私に話しかける。「○○さん、お疲れ様でした。お口の中、すごくきれいで歯肉の状態も良いですよ。」♪

贅沢な時間とは、プロデュースされた空間に自分が主役でいられることだと思うのです。

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