第4回 診療室にアロマを!(4)

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 私の大好きな花は、ひまわり(向日葵)です。別名、サンフラワーと呼ばれるだけあり太陽をおもわせます。ひまわりの語源は、日を追って回る花だそうです。「ひとつの花は千の花」といわれ、ひまわりの大きな花は小さな花が集まってできています。 ギリシャ神話の中に、「水の精クリュティエは、太陽の神アポロに恋をしますが受け入れられず、九日九夜地面に立ってアポロを仰ぎ見つめ、ついに体が地に根付いてひまわりになりました。」とありました。 なんて切ない恋なのでしょう。

花言葉には、 「崇拝、敬慕、愛慕、憧れ、あなたを見つめる、高慢、光輝、あなたはすばらしい、長い恋からの結婚」

 などが秘められていました。 いつも上を向き、暑さにも負けず大輪の花を咲かせるひまわり。 ひまわりをみていると、元気なパワーをたくさんもらえます。 ひまわりの季節には、待合室にひまわりのアレンジを置くことが多くなります。 そして、いつか、ひまわりのような女性だと思われるようになりたいと思います。

 今回は、疲れた身体を癒す入浴についてお話します。 ゆっくりお風呂に浸かることは、副交感神経を促して、心地よい眠りにつくために大切なこと。体が芯から温まると、コリがほぐれ血行もよくなります。 精油やハーブを入れたお風呂に入り、植物の効果を得る方法を「アロマバス」といいます。香りと成分を鼻から吸入すると同時に、肌からも成分を浸透させることができます。全身浴のほかに、体の一部をお湯につける部分浴もあります。

アロマバスの方法

精油を直接入れる

お湯を張ったバスタブに精油を落とします。精油はお湯に溶けず表面に浮くので、手でよくかき混ぜてから入浴します。入れる精油は5滴までにしてください。 敏感肌の人は、まず少量で試してからがいいと思います。

精油入りバスソルトを入れる

天然の塩(50g)または、岩塩(10g)に、好みの精油2、3滴を混ぜてバスソルトを作り、これを入れたお風呂に入ります。血行と発汗を促す働きがあるため、体をよく温めることができます。

精油入りバスハニーを入れる

ハチミツ(大さじ1〜2杯)に精油3滴を混ぜてバスハニーを作り、これを入れたお風呂に入ります。ハチミツには、保湿作用と体を温める作用があります。温泉に入っているような気分をあじわえます。

フレッシュハーブを入れる

旬のハーブを摘み、お風呂に入れて入浴します。フレッシュならではの香りが楽しめます。

部分浴

半身浴

バスタブに、みぞおちの下くらいまでつかる量のぬるめのお湯を張ります。精油を1〜3滴落としよくかき混ぜて、汗が出るまで30分程ゆっくり入りましょう。 ダイエットをしたいとき、肩こりや腰痛などでつらいとき、 ストレスを感じているとき、眠れないときなどにおすすめです。

ハンドバス

お湯を入れた洗面器などに両手をつけるのがハンドバスです。手を温めるだけで、次第に腕から肩、全身まで温まってきます。また、立ち上がる香りを嗅ぐことで芳香浴を楽しむこともできます。お湯を入れた洗面器に、精油を1〜2滴落とします。そして手首までつけます。お湯の中で手のひらのツボを押すと気持ちいいですよ。 手がかさついているとき、手や手の指、手首から腕の疲れが気になるとき、肩こりがひどいとき、ストレスを感じているとき、気分転換をしたいときなどにおすすめです。

ひじ浴

お湯を入れた洗面器に、両ひじをつけることをひじ浴といいます。精油は2〜3滴落とし、よくかき混ぜひじだけをつけます。温かさを感じなくなるまで続けましょう。 腕がだるいとき、肩こりでつらいとき、ひじのかさつきが気になるときなどにおすすめです。

フットバス

お湯を入れたバケツや洗面器などに精油を2〜3滴落とし両足をつけるのがフットバスです。足を温めるだけで、次第にふくらはぎからひざ、全身まで温まっていきます。足首がつかる程度が適量です。汗ばむ程度10分前後つけておきます。 冷え症で足が冷たいとき、足やふくらはぎの疲れやむくみが気になるとき、かかとがかさついているときなどにおすすめです。

夏の疲れが残っている方、毎日の仕事で肩から首、背中とつらい方、 ストレスがたまってきている方 、 素敵な笑顔で患者さんに接することができるようリフレッシュしてみては いかがでしょうか?

(参考図書)はじめてのアロマテラピー                          池田書店                   心と体をケアするアロマテラピー                          日本文芸社                   アロマテラピー検定テキスト1,2級

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