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2013/10/24

第3回 賢明なる投資家になるために vol.3

資産運用するリスク、しないリスク(知らないと怖いリスクの法則)

先日、経営者の交流会に出席し、少し話をする時間をいただき、海外株式市場の好成績について話しました。香港ハンセン指数、ムンバイ(インド)のSENSEX指数は昨年40%の上昇だったことなど、世界GDPの見込みなどを踏まえ話しました。ハンセンなどは、日経225と同様な株価指数ですから、この指数に投資しているだけで、40%のリターンを得たことになります。一般的に経営者は、株式投資がお好きです。でも、長期というよりも短期でリターンを得ようとする、投機に近いもので、長期投資、分散投資などの資産運用の基本をご存知ない方も多く、ともすると、ある企業の株で5百万円儲けたなどとなりがちです。結果、90年代バブルそして、Itバブルで大損をし、「骨折り損のくたびれもうけ」になった人が多かったのです。

資産運用という考え方には、「資産運用をしないリスク」も含まれることをご存知ですか。リスク(=危険)と訳すから悪い、と我々の仲間は以前から、このように言っていました。資産運用のリスク種類について、具体的に考えてみましょう。

1.個人の資産運用に関するリスク

(1)為替リスク

(2)インフレ(デフレ)リスク

(3)長寿リスク(病気になることも含む)

(4)投資商品の元本割れリスク

(5)イベントリスク(戦争の勃発など、通貨危機など)

(6)国の破綻リスク

(7)預け入れ先の破綻リスク

と、順不同に思いつくまま並べてみました。

(1)資産運用をしなくても残るリスク

(2)インフレリスク

(3)長寿リスク

(5)イベントリスク

(6)国の破綻リスク

です。

(2)戦略的ポートフォリオを組むことにより、軽減できるリスク

(1)為替リスク

(2)インフレリスク

(6)国の破綻リスク

(7)預け入れ先破綻リスク

(1) 為替リスク と (6) 国の破綻リスク

ここに来ての好景気で、少し遠のいた感がありますが、国・地方合計で780兆円の借金。少子・高齢化社会を考えると、低成長の国になった日本が、この借金を返すには、まだまだ、相当な苦労が必要ですね。

そして、円安。ましてやユーロに対しては、2000年から、3割以上の下落です。この時点で、ユーロ諸国から見れば、日本の資産価値は大幅に下落しており、対円に対しては、3割増の資産になっているわけです。ヴィトンが高いわけですね。ここから分かること、為替リスクは、米ドル、ユーロ、円の3大通貨へのバランス投資で軽減可能。国家破綻リスクも、他の国に資産を移すことで、軽減できるということです。

こんなこと、日本に暮らして、円のみを使用し生活を続けているだけでは分からないですね。

(2)インフレリスク

インフレとは、簡単に言えば「物価」が上昇することです。物価が上昇するときには、経済が順調で、需要が大きくなり、設備投資が進みます。設備投資が進むと供給が過剰になり、金利は上昇し、景気を軟着陸させる方向に作用します。いわゆる、昔習ったデマンド&サプライの経済サイクルです。急激なインフレは、お金の購買力を減少させ、資産としての価値を減らします。昔、70円で食べられたラーメンが、今は500円するのも同様な意味です。インフレリスクに対応しようとすると、株式や商品(昔は土地)などで対策するしかありません。

資産運用を「する、しない」の選択はもちろん個人にあります。でも、資産運用をすることによって、しないことよりもリスクは、軽減できます。

(3)戦略的ポートフォリオを組んで、なお、残るリスク

(3)長寿リスク

(4)元本割れリスク

(5)イベントリスク

です。このうち、長寿リスクについては、保険、自分で健康つくり、そして各年代に見合う資産の取り崩し方(少しずつ運用方法を振れ幅の少ないものに変えていくなど)で軽減できます(これも資産運用です)。

元本割れリスクは、いつもお伝えしているように、資産の運用を長期、分散保有することで、このリスクもほとんどなくなってきます。(最後の図をご参照ください)

(4)いずれにしても残る、イベントリスク

北朝鮮から、核が落とされれば、確かに日本の国際的価値は危うくなり、通貨も下落するでしょう。また、第3次世界大戦ともなれば、世界的な混乱になります。こう考えると、イベントリスクの低減は、個人でできることはほとんどありません。

しかし、もし、その時点で、お金を持っていれば、安全な国に、祖国日本を捨てて移住することも可能です。どこの国が安全か、全く予想がつきませんが、南半球のニュージーランドなどは、戦争とは遠い国で安全かもしれません。

このように、考えられるリスクを消去していくと、運用するほうがリスク対策になるのです。そして、結局、最終的に残るのは、個人の「知らないから怖い、だから運用しない」ということになります。

どうですか、戦略的ポートフォリオは、資産運用をしないリスクよりリスク数を減らし、幸せな将来を夢見られるのです。

参考までに、下図は、世界株式、世界債券、日本債券、Topixおよび、それらの指数に25%ずつ投資をしたと仮定したときの推移です。どうです、4つの資産に分散したファンドは、安定的なリターンになっていますね。お互いに賢明なる投資家になりましょう。


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