3医院・約50名。各院に裁量を委ねる組織体制
ー まず、医院の概要と今の体制について教えてください。
現在、名古屋市内で3医院を運営していて、スタッフは約50名です。内訳はドクターが15名、歯科衛生士が17名、歯科助手が15名、事務が3名という構成になっています。
※インタビュー当時(2026年9月時点)のスタッフ構成
ー 意思決定は、どのように進めていますか。
事務局や各院長には、ある程度の裁量権を持たせています。「ここまでは意思決定してください」という範囲を決めていて、それを超えるような出来事があれば、僕のほうに意思決定の伺いが来る形です。
たとえば勤務医の先生の診療で判断が必要になったとき、全ケースを僕に上げるのは現実的ではありません。そういうものは各院長やトップのドクターが見て、「こういうケースがありました」と共有してもらう。一方で、経営の重要な意思決定については、基本的に僕が判断しています。
「数字を見ずに経営するのは、目をつぶって診療するようなもの」
ー 開業当初から数字を見てこられたそうですが、そうされていた理由は何でしょうか。
数字を見ないと、どういう経営的な施策を打つのか、その根拠がそもそも出てこないと思うんです。
僕の中では、数字を見ずに経営していくというのは、目をつぶって診療するようなものだと思っています。それが理由です。
ー 数字を見るのが遅れて、打ち手が後手に回ってしまったご経験はありますか。
毎回なるべくスピードを持って見てきたので、そのせいで後手に回ったことは特にないです。
ただ、それができていなければ後手に回りますし、どんどん動きが遅くなってしまいますよね。
細かく追っていたからこそ直面した、「月1回の手集計」というタイムラグ
ー Dentwave caddieを導入する前は、どのような数値を、どのように管理していましたか。
僕の場合はかなり細かく数字を見ていたので、見ていた項目自体はDentwave caddieとだいたい一緒です。
たとえば初診で来られる人数もそうですし、どの地域から来院されているのかも把握していました。そういう数字を、リスティング広告をどう出すか、看板をどこに設置するか、といった判断に活かしていました。開業当初からずっとやってきたことです。
ー その数字は、どのように集めていたのでしょうか。
受付で拾えるところは受付で拾って、1ヶ月経って全部のデータが揃った時点で、事務局が完全に集計する。それをグラフ化して、資料を作る。そういうことをしていました。
ですので、数字を確認できるのは、基本的に月に1回でした。それを作るには、やはり労力がかかるんですよね。
導入の判断は「集計の工数」。実際に、事務作業は丸2日分空いた
ー 導入を決められた理由は何だったのでしょうか。
集計にかかる工数を削減できればいいな、と考えたんです。それができれば、十分に費用対効果は取れるなと感じました。それで導入を決めました。3〜4年前のことです。実際に、事務方の体感ではありますが、事務作業は丸2日分は空いたと思います。
ー 確認できるタイミングも変わりましたか。
Dentwave caddieは速報値を見ることができるので、そういった意味では、もっと早い段階で、手前で情報を取得できるようになりました。
「月1回のまとめ」から「毎朝のスマホ速報」へ
ー 以前は月1回だった確認スパンですが、現在は毎朝スマホで速報値を確認されているそうですね。日常的にはどのように使っていますか。
今はスマホに速報値が送られてくる状態になっているので、毎日見ています。項目は、総売上、保険売上、自費売上、そして診療人数です。日報のような形ですね。
ー 速報値を見て、その場でアクションを起こすこともありますか。
それ自体で何かをする、ということではありません。まず、それぞれの医院の状態と法人全体の状況を、日報でしっかり把握しておく。そういう使い方です。
ー ダッシュボードのほうはいかがでしょうか。
ダッシュボードの中にあるところは、一通り見ています。毎日見るのは速報値で、それ以外は1週間に1回くらいですね。
毎朝の日報と、週に1回まとめられた数値を、まんべんなく見るようにしています。
蓄積がないと見えなかった指標 ─ 「自費移行率」
ー 導入して、最初に「これはいい」と感じた機能はどれでしたか。
それまで見ていなかったデータで言うと、自費移行率です。
初診の患者さんが来られて、そこからどれだけの方が自費に移行しているのか、という割合を見る指標ですね。
これはデータを蓄積していかないと見られないものなので、Dentwave caddieのようなBIツールならではだと思います。
ー その数値は、医院経営にどう関わってきますか。
初診で入られた患者さんが自費に進まれるかどうかという話なので、院全体の売上にも、インパクトとしては現状かなりあります。だからこそ、よく見ています。
数字を見せるだけで、自費率は10〜20ポイント上がる
ー 自費移行率は、ドクターごとにも見られるのでしょうか。
はい、今は先生ごとに見られる状態を組んでいます。それぞれのドクターがきちんとクロージングできているのかどうかが、ある程度分かります。
勤務医の先生は、自分の診療を数字で見る機会がこれまであまりないと思うんです。ですので、自分の現状を数字で把握してもらうだけで、自費率は10〜20ポイントは向上します。
ー 見せるだけで、それだけ変わるのですね。
なんとなくじゃなくなりますよね、やはりそういうところでも。
先生にもそういう数字を見てもらうことで、こちらも根拠を持って「ここはもう少し」「こうなっているから改善が必要だね」と伝えられる。そういう活用の仕方をしています。
各ドクターが何を提供しているのかも一つひとつ見ることができるので、それぞれのドクターが何が強くて、逆に何が弱いのかを把握できるかなと思います。
商圏分析を活かした、看板とWeb広告の最適化
ー 患者さんの来院動向についても活用されていますか。
初診の患者さんがどこから来院されているのかを見る機能があるので、それを使っています。
僕が開業当初からやってきた方法と一緒ですが、このエリアからこれだけ来ている、というところを見ながら、部分的にリスティング広告をかけたり、看板を設置したりする。データに基づいた判断に役立てています。
数字を見える化すれば、弱点と対策が明確になる
ー 最後に、Dentwave caddieはどのような医院におすすめできるでしょうか。
数字を見える化することで、経営上の弱点と、それに対する対策を明確にすることができます。ですので、おすすめします。
グラフィックも見やすくまとまっているので、短時間で現状を把握することができると思います。ぜひ「ちょっとした時間で見るもの」という感覚で導入してもらうといいのではないでしょうか。それだけでも、経営の精度は上がるのかなと思います。
ー 今後、こうなってほしいという期待はありますか。
機能としては、今あるもので十分だと思っています。
それよりも、先生自身がある程度ログインして、自分の医院の今の現状を自分で拾いに行く。それがもう少し定着してくるといいなとは思っています。
ー 各ドクターが自発的に自分の数字を取りに行く状態、ということですね。
そうですね。数字を見ることができないと、何も把握しないまま経営するのと同じになってしまいますから、僕は必須項目だと思っています。
Dentwave caddieとは
レセコン・予約管理・会計・勤怠労務・GA4/Web解析など、医院内にバラバラに存在するデータをDentwave caddieがひとつに集約。集計作業なしで経営数値をリアルタイムに可視化し、日報・週報・月報の自動配信、そして医院を熟知したAIによる経営分析・打ち手の提案まで、院長の経営判断に伴走するサービスです。
Dentwave caddieのダッシュボード画面(速報値イメージ)
- ダッシュボード/商圏マップ レセコン・予約管理・GA4/Web解析などのデータを集計不要でリアルタイムに一目把握。商圏マップで「どこに広告を打つべきか」も見えてきます。
- 日報・レポート配信 日次・週次・月次の速報値が、待っているだけでプッシュ通知で自動的に届きます。理事長・分院長・個人などレイヤーに応じたレポート発行も可能です。
- AI経営分析 医院を熟知したAIが経営を分析し、打ち手の提案まで壁打ち・伴走。前提の共有なしで、いつでも経営相談ができます。
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