news - Article

ニュース - 記事

ローランド ディー.ジー.は、子会社のディージーシェイプを通じて、歯科補綴物製造のデジタル化を推進する次世代ソリューションとして、義歯用ジェッティング方式3Dプリンタの開発を加速させています。
2025年にドイツで開催された「IDS 2025」でのフィードバックを反映し、現在は2027年の市場投入を目指して材料強度や審美性の向上、薬事対応といった実用化に向けた最終段階の設計改良を進めています。

本製品は、ローランドDGのインクジェット技術とディージーシェイプの3D加工技術、さらに歯科材料大手であるジーシーの知見を融合させた注目のプロジェクトです。
デジタルデンティストリーの枠組みを塗り替える可能性を秘めた、新ソリューションの詳細をお伝えします。

義歯製作に革新、ローランドDGが次世代3Dプリンタを2027年投入へ

著: /

関連タグ:

「IDS 2025」の反響を反映し、実用化へ向けた最終調整

本製品は、2025年3月に開催された世界最大級の歯科展示会「IDS 2025」に参考出展され、世界中の歯科関係者から大きな注目を集めました。

現在は、展示会で得られた現場のフィードバックを基に、材料強度の向上や審美性の追求、さらには造形効率の改善といったブラッシュアップが行われています。
特に、実際の臨床現場で求められる適合精度や耐久性について、2027年の市場投入を見据えた厳格な臨床評価の準備が進められています。

ジェッティング方式が可能にする「モノリシック構造」の衝撃

今回開発されている3Dプリンタの最大の特徴は、その造形方式にあります。
従来の歯科用3Dプリンタで主流の方式とは異なり、「ジェッティング方式」を採用することで、異なる色や特性を持つ材料を同時に出力することが可能です。

これにより、従来は別々に製作して接着していた「義歯ベース」と「人工歯」を、ひとつの構造体として造形する「モノリシック(一体型)構造」が実現します。
接着工程の排除による破折リスクの低減だけでなく、製作工程の劇的な効率化が期待されています。

ローランドDGの技術とジーシーの臨床知見が融合

本プロジェクトは、以下の3社による強力な協力体制で推進されています。

ローランド D.G.: 高精度なインクジェット技術
ディージーシェイプ: 歯科用ミリングマシンで培った3D加工技術
ジーシー: 歯科材料開発における国内大手の臨床知見

ハードウェアの精密制御技術と、臨床現場で不可欠な材料学の知見が融合することで、生体内で長期使用に耐えうる信頼性の高い補綴物提供を目指しています。
背景には歯科技工士の高齢化という喫緊の課題があり、技工所の生産性向上は歯科業界全体の持続可能性に直結します。

まとめ

超高齢社会の進展に伴い、義歯需要は今後も拡大が見込まれる一方で、その担い手である技工現場の人手不足は深刻化しています。
2027年に投入予定の次世代3Dプリンタは、こうした需給のギャップを埋める一助となるだけでなく、歯科医院におけるチェアサイドとラボサイドの連携にも新たな形をもたらすでしょう。

Dentwaveでは、歯科医療の質を支えるデジタルテクノロジーの進化と、その社会実装に向けた動きを今後も注視してまいります。

Popular Article

よく読まれている記事