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Dentwave編集部レポート:なんかよう会・乳歯会・DFC合同例会

2025年4月29日(火)、東京都・アーバンネット神田カンファレンスにて、「乳歯会」「なんかよう会」「DFC」の3勉強会による合同例会が開催された。本例会は、若手歯科医師を中心としたこれらのスタディグループによる初の共同開催であり、新たな連携の試みとして注目を集めた。プログラムは午前と午後の二部構成で、計6名による症例発表が行われた。
開催概要
日時:2025年4月29日(火)
会場:アーバンネット神田カンファレンス(東京都)
主催:なんかよう会、乳歯会、DFC(若手歯科医師を中心とした3勉強会)
形式:初の3会合同例会
午前セッション
1. 廣野大司氏(乳歯会/東京都開業)
演題:「臼歯部崩壊傾向の患者へ対応した一症例」
概要:臼歯部の崩壊が進行した患者に対し、歯周組織再生療法や矯正治療、部分床義歯を組み合わせた治療計画を立案。患者の背景や希望を考慮し、全顎的なアプローチで機能回復を図った。
2. 西原宏軌氏(DFC/埼玉県勤務)
演題:「長期安定を考慮し全顎治療介入を行った一例」
概要:長期的な安定性を目指し、全顎的な治療介入を実施。歯周組織再生療法や矯正治療を適用し、患者のライフスタイルや希望を尊重した治療計画を策定。
3. 大村星太氏(なんかよう会/埼玉県勤務)
演題:「動揺歯への対応に悩んだ重度歯周炎症例」
概要:重度の歯周炎により動揺歯が存在する症例に対し、保存か抜歯かの判断に苦慮。患者との対話を重ね、最適な治療方針を導出。

午後セッション
1. 岩井泰伸氏(乳歯会/千葉県開業)
演題:「病的咬合に対して咬合再構成を行った2症例」
概要:潜在性および顕在性の病的咬合症例を提示。特に顕在性病的咬合症例では、広汎型慢性歯周炎ステージⅣグレードCの患者に対し、歯周基本治療、部分矯正、歯周組織再生療法、プロビジョナルレストレーションを用いた顎位の変更を行い、良好な経過を報告。
2. 伊藤準之助氏(DFC/神奈川県開業)
演題:「壮年期患者への咬合再構成治療症例」
概要:壮年期の患者に対し、咬合再構成を実施。患者の生活背景や健康観を考慮し、治療計画を立案。
3. 中村一寿氏(なんかよう会/神奈川県開業)
演題:「多数歯欠損を伴う歯列への咬合再構成」
概要:多数歯欠損を伴う症例に対し、咬合再構成を実施。治療過程での失敗例も紹介し、若手歯科医師への励ましと教訓を共有。

総括
本合同例会では、若手を中心として咬合再構成をテーマに多角的な症例発表を行い、患者の背景や希望を尊重した治療計画の重要性が再認識されました。各演者の発表は、臨床現場での実践的な知見と深い洞察に満ちており、参加者にとって非常に有意義な学びの場となりました。

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