調査・レポート - 記事
2026年度の診療報酬改定、そして4割以上の医院が直面する「採用難」。本調査は、こうした環境下で全国の歯科医師がどのような投資判断を下そうとしているのかを明らかにすべく実施されました。
188名の回答から導き出された、経営の命運を分ける「3つの真実」を報告します。
〜Dentwave独自調査「2026年度の展望:院長の設備・IT投資意識調査」の結果より〜
【2026年度版】歯科経営の分岐点: 設備・IT投資が分かつ「組織の持続可能性」
- 著:Dentwave /
-
関連タグ:
【人材】業界の潮流:「人手不足」への処方箋”DX化”
現在、歯科医院が直面している最大の課題は「スタッフの採用・定着(41.0%)」です 。これに伴い、ITツール導入の目的は単なる効率化ではなく、「スタッフ不足を補うための省人化(42.9%)」へと明確にシフトしています。
【大型診療設備】単なる買替で終わらせない:老朽化を好機に変える『攻めのリプレイス』
大型診療設備の検討理由は「既存設備の老朽化(78.7%)」が圧倒的ですが 、その内実は単なる買い替えに留まりません。4人に1人が「デジタル化への対応(25.5%)」を理由に挙げており、CAD/CAM連携等のデジタル基盤刷新を機に生産性を底上げしようとする動きが加速しています。
【業務改善】予防歯科の再定義:投資の主眼は「現場の疲弊防止」
予防・メンテナンス関連設備の導入において、他院との差別化(38.1%)を抑えてトップとなったのは、「歯科衛生士の業務効率化・負担軽減(47.6%)」でした 。経営者の意識は今、「増収」以上に「スタッフが楽に、誇りを持って働ける環境作り」に向いています。
【ITによる仕組み化】規模別の分岐点:4〜5台規模で急増する「自動化ニーズ」
医院規模別の分析では、ユニット4〜5台規模の医院において「院内自動化・省人化(22.2%)」への投資意欲が突出していることが判明しました。組織化の壁に直面するこのフェーズこそ、ITによる仕組み化が不可欠であることを示唆しています。
結論:院長が明日から取るべき「3つの具体的アクション」
1.「人の手に頼らない窓口」への段階的移行:
受付業務の負担を削ることが、離職を防ぐ最大の特効薬となります。
2.「壊れる前」のデジタル・リプレイス計画:
デジタル化を前提とした計画的な更新スケジュールを策定が経営の安定化の鍵を握ります。
3.設備投資を「福利厚生」と捉え直す:
最新機器への投資をスタッフへの「助ける」というメッセージに変えることが、組織の定着力向上につながります。



