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公益社団法人 日本口腔インプラント学会 第44回関東・甲信越支部学術大会 参加レポート

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1. 開催概要

大会名:公益社団法人 日本口腔インプラント学会 第44回関東・甲信越支部学術大会
開催日:2025年2月8日(土)~9日(日)
会場:パシフィコ横浜 会議センター
大会長:児玉 利朗(神奈川歯科大学特任教授)
参加者数:1,550名
企業出展数:71社

2. 取材させていただいた講演

今回、Dentwave取材陣は2月9日(日)参加し、以下の講演を取材させていただきました。

• シンポジウム5:「上顎洞底関連手術の長期予後」

立ち見が出るほどの人気セッションでした。特に、サイナスリフトの分野で権威とされる先生方が登壇し、大学教授によるエビデンスに基づいた発表や、臨床家による低侵襲なテクニックの紹介が行われ、大変実践的な内容が提供されました。

• シンポジウム7:「インプラント補綴とデジタル(AIも含む)」

現在話題となっているAIの臨床活用がテーマとなり、診断や補綴計画の事例が紹介されました。歯科医療の未来を垣間見ることができる内容で、会場内でも熱心な議論が交わされていました。

• メインシンポジウム:「口腔と全身の健康を考える」

医師ライセンスを持つダブルライセンサーや、医科歯科連携を推進する医師が登壇し、医科側の視点からの歯科医療の在り方が語られました。また、医師と歯科医師(聴講者)とのディスカッションも活発に行われ、お互いの知見をぶつけ合う機会となり、会場は大いに盛り上がりました。

3. 本学会を踏まえた学び

• サイナスリフトの最新トレンド
難症例として広く認識されているものの、最新のトレンドを踏まえて自身のスキルをアップデートする良い機会となりました。

• AIの臨床活用
AIの歯科医院内での臨床業務への有用性やリスクについて学ぶことができました。これを踏まえ、スモールスタートしやすい形での導入を検討する契機となりました。

• 医科歯科連携の重要性
健康寿命を延ばすためには、医科側の認識を知ることが重要であり、今後の歯科医療において連携がますます求められることを実感しました。

4. 取材を終えて

今回の学会は、通常の講演形式をとりながらも、昨今のトレンドを反映した充実した内容が多く見受けられました。特にAIの活用や医科歯科連携といったテーマは、今後の歯科業界において重要なトピックとなることは間違いありません。
Dentwaveとしても、歯科の総合情報メディアとしてこのようなトレンドを捉え、今後も積極的に参加・情報発信を行っていきたいと考えています。