インプラント、歯周外科、顎骨再建術――骨組織の確実な固定と再生は、歯科外科医にとって常に最もデリケートな課題です。
従来の骨セメントは強度と操作性に課題を残し、機械的固定は侵襲性を伴います。
この度、東北大学などの研究グループが開発したのは骨表面に「押し当てるだけ」で強固に接着し、しかも接着強度を臨床目的に応じて「調整可能」な革新的なセラミック接着剤です。
リン酸カルシウムセメントをベースとしつつ、非侵襲的な操作で骨と化学結合を達成する本技術は、手術の迅速化、感染リスクの低減、そして術後治癒の質の向上をもたらす、真のゲームチェンジャーとなり得ます。