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1952年に発見された純チタンと歯槽骨の結合、これが現在のインプラント治療の基礎となっています。その後、臨床研究を重ね、1965年に歯科治療への応用が開始されて約50年以上が経過しました。
長い年月をかけて研究されてきた一方で、インプラント治療は外科処置である以上、実際の臨床で治療をするまでに体系立てて学ぶ必要があるでしょう。
しかしながら、外科的治療という位置づけにおいては、周囲の先生から教えを乞うだけでは技術向上に限界があるのではないでしょうか。また、外部環境として、今後より一層高齢者の歯周病患者が増えていくことが見込めることから、インプラント治療の需要が高まる可能性があります。
そこで、本記事では、デンタルコンセプト21についてご紹介させていただき、若手の歯科医師の先生を中心にご自身の治療技術向上の機会を提供したく思います。

デンタルコンセプト21は、現在380名以上の歯科医が集まり、最先端のインプラント治療の技術と知識を研鑽し、海外の専門家とも連携して「最良のインプラント治療に関するガイドライン」の提供を目指し活動しています。

デンタルコンセプト21は、1995年より発足し、約30年という歴史あるスタディーグループです。中村杜綱先生を中心に会員相互の症例検討会の開催から始まり、2000年には理事会を発足、2003年には会員数400名を突破し、現在は木津康博先生を会長として、年次学術大会および各支部会を開催し最新のインプラント治療の情報交換を行なっています。

デンタルコンセプト21が提唱している“Science-Based Medicine”とは科学的に証明されたことや治療経過を集積して、今までに無い有効な治療法を模索していく方法です。私たちは、科学的根拠に基づくインプラント治療を目指して、活発にディスカッションできるような会にしていきたいと考えています。

私たちの活動としましては、年次学術大会・総会を毎年11月に東京で開催してまいりました。地方学術大会も2023年は札幌市、2024年は松山市で開催させていただきました。来年は秋田市で開催予定です。

2023年11月18日と19日、東京・品川フロントビルで開催されたデンタルコンセプト21の年次学術大会は、「インプラント外科学－Bone Biologyを考える－」をテーマに、多彩なプログラムが展開されました。 初日は会員による発表と歯科技工士セッションが行われ、2日目には特別講演が実施されました。松尾雅斗教授と高見正道教授による講演は、インプラント治療における骨の生物学的側面を深く掘り下げ、臨床での理解を促進しました。ランチョンセミナーと教育講演では、白鳥清人先生が実践的なインプラント外科の合併症管理について解説し、シンポジウムでは上顎臼歯部領域のインプラント治療戦略が議論されました。

このようにデンタルコンセプト21は、確実な診断と高精度なサージェリーの導入を重視し、今後も進化し続けるインプラント治療の完成形を追求しております。

デンタルコンセプト21では、会員がインプラント治療の基本から高度な技術までを習得できるように情報提供しています。28名の理事・評議員が症例検討や情報共有を通じて、より良い治療を目指して活動しています。今後も定期的に年次学術大会や支部会が予定されており、会員の参加を通じてインプラント臨床の向上を図っています。デジタル化が進む中、顧問の中村先生が提唱する「インプラント治療の完成形」に向けた取り組みにぜひご注目ください。
また、本年11月16日～17日には、インプラント補綴を考えることをテーマに東京で総会・年次学術会が東京で開催予定となっております。ぜひご参加ください。

【2024年度　総会・年次学術大会　「インプラント補綴を考える 」】
日　時：2024年11⽉16⽇（⼟）13:30 〜18:10
11⽉17⽇（⽇） 9:30 〜17:00
会　場：TKP田町カンファレンスセンター
定　員：150名（現地参加のみ）
詳しくはこちら：https://www.dc21.jp/

「デンタルコンセプト21」へご入会希望の方は、下記の要件が必要となっております。詳しくは、下記のリンクをクリックし、詳細をご確認ください。

・既存会員1名以上の推薦のある方
・入会金：15,000円、年会費：10,000円