【スタディ・グループに聞く】 女性歯科医師の会(WDC)、設立10年 生涯研修、仲間づくりを目指して

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アイキャッチ 歯科医師としての責務は同じでも、女性歯科医師には出産、育児、介護などのライフイベントをこなしながら、自己研さんしていく宿命にあります。たとえ、一時的に臨床現場を離れたとしても、いつでも、どのレベルからでもスタートできる女性のための学びの場をつくることを目的に10年前、女性歯科医師のスタディ・グループ「WDC」(Women Dentists Club)が設立されました。今や全国的な女性歯科医師のネットワークを形成し、積極的に活動を展開。このたび、10周年を記念して講演会が開催されます。そこでWDC会長である林美穂先生に、WDC設立のいきさつからこれまでの活動内容、記念講演会への思いを伺いました。

ブランクのある人が臨床に戻れる環境を整備

 女性歯科医師の数は年々増加し、2016年でその数は2万4,344人、歯科医師全体の総数に占める割合は23.3%(厚生労働省2016年医師・歯科医師・薬剤師調査)と、この20年間でその割合は約1.5倍になっています。また歯学部入学者の女性の割合も年々増加しており、今後、女性歯科医師が活躍する場はますます増えていくでしょう。


 一方で、女性は出産や育児、介護などの女性特有のライフイベントに伴い、臨床の場を離れざるを得ない状況があります。再び歯科の臨床現場に戻りたいと、もう一度勉強しようと思ったとき、その人たちに合った勉強の場がなかったり、戻る環境が整っていなかったりする状況がありました。 多くのスタディ・グループは男性歯科医師を中心に運営されており、彼らはブランクなく勉強し続けているため、どんどん先に進んでいってしまいます。そのため、ブランクのある女性歯科医師にとっては、なかなか参加しづらいものです。また、歯科医師としての仕事のみならず、家庭を含めた女性特有の悩みもあります。


 そこで女性歯科医師がいつでも勉強でき、技術の研さんを積む環境が必要であると考えました。さらに女性同士なら気兼ねなく学び合え、仕事だけでなく生活面でも悩みを相談したり、いろいろな知恵を提供し合い、助け合ったりできるのではないかと考え、2009年4月に、WDCという女性歯科医師のためのスタディ・グループを設立しました。


 現在、会員数は約170人で、開業医を中心に研修医や勤務医もおり、20代から60代まで幅広い年代が在籍しています。西日本支部、東日本支部、関西支部ができ、ネットワークも日本全国に及んでいます。


 女性歯科医師としてのキャリアや、出産や育児などライフプランをどうするか悩む人も多いと思いますが、WDCには日本各地から、さまざまな先生が参加されているので、自分のモデルとなる先生を見つけやすいと思います。さらに、女性としてのライフイベントをうまく乗り切ってきた先輩の先生方からアドバイスを受けることで、歯科医師としても、一人の女性としても、ステップアップして、ますます活躍していただきたいと思います。


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林 美穂(はやし みほ)
  • 医療法人美創会 歯科・林美穂医院 理事長
  • 女性歯科医師の会(WDC) 会長
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