第11回 GOOD JOB CARD実施状況

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 前回、「医院のトラブルや問題対処について」はGOOD JOB CARDで少しでも緩和できる方法をご案内いたしました。

 今回はある施設での実施状況です。  この施設で運用方法を説明後、全スタッフ(常勤・パート)にCARDを各2枚配布しました。最初の1・2回目の回収は非常に悪く、原因を調べる為に、個々に確認を行ったところ、恥ずかしい・考えすぎて記入できない・CARDの紛失など様々ありました。またCARDの意味合いを理解できない人もおり、再度ミーティング時に気軽に出来るようにいろいろと工夫をこらし、運用体制を整えました。

 これらのことによりスタッフの中に少しずつ浸透し、GOOD JOB CARDを理解してもらい運用が本格的に動き出しました。  それまでのスタッフ間(受付 対 看護師)の対立や、各々の勤務態度等が少しずつ変わりはじめスタッフ間のコミュニケーションや仕事の能率も向上いたしました。  仕事の体制もかわり、「誰かがするだろう!」とか「面倒だからやりたくない」としていた仕事を自ら進んでこなしたり、医療事務ではレセプト処理も1週間掛かっていたことが、今では2日程度で完了し、提出も自ら進んで行くという変化がでました。

 また、全体の無駄のない体制が仕事にゆとりをつくり、患者さんに対する接し方にも良い効果が出ました。  それ以外にも経営的にも効果があり、仕事の能率が上がることで残業減少となり、さまざまなことに効果が上がってきております。

 GOOD JOB CARDの運用により、忙しいという理由で疎かだった様々な業務に対し自ら進んで取り組む姿勢があらわれ、変化が出たことに驚きを隠せませんでした。  スタッフを評価する意味を難しく考えすぎず、人に感謝をするという当たり前のことですが、このあたり前の事を明確にしたことによりスタッフのコミュニケーションの向上、ゆとりのある職場環境をつくるきっかけができ、患者さんにも良いサービスを提供できるのではないでしょうか。 医療機関の仕事や評価は、定量的に図れる職種ではなく、もっとも難しい職種と思っておりましたが、今後さらにこれらの事を少しでも適正且つ院内のコミュニケーションを向上させる方式があればご案内したいと考えております。

また、今回の人事評価に関するコメントや違う人事評価方法がありましたら、是非メール頂ければ幸いと存じます。 本年も出来るだけ皆様にお役に立てる情報を提供できればと思います。よろしくお願い申し上げます。

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