第6回 出会いに感謝

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歯科衛生士コラム 第6回 出会いに感謝 永瀬 佳奈  歯科衛生士

今年の3月から、全6回の予定でこのコーナーでコラムを書かせていただくことになり、毎月何を書こうかと悪戦苦闘しながらも、何とか6回目を迎えることができました。 最後は、これまでの歯科衛生士人生を振り返り、その中での素晴らしい出会いについて書かせていただこうと思います。

私が歯科衛生士になったのは、今から18年前のことです。学生時代に臨床実習で来たことがきっかけで現在の職場に就職し、臨床の場でもそれ以外の場でも、さまざまな経験を通してたくさんの出会いがありました。

私が歯科衛生士人生をスタートさせた松尾歯科医院では、院長である松尾通先生をはじめ、そこで働くスタッフとの出会いが、私の歯科衛生士人生に大きな影響を与えています。 院長の松尾先生は、歯科衛生士の立場を尊重し色々なチャンスを与えてくれるので、学会やセミナー等で発表したり、本の執筆をするきっかけを作ってくださったり、海外へも研修に行かせてもらったりと、これまでにも様々な経験をさせてもらいました。そのお陰で私も中身の濃い充実した歯科衛生士人生を歩むことができ、とても感謝しています。

また、一緒に働く先生方やスタッフにも恵まれ、尊敬できる先輩や可愛い後輩と共にのびのびと気持ちよく働けたことで、同じ職場にも長く勤めることができました。 そのお陰で患者さんとも長いお付き合いを続けることができ、現在も多くの患者さんを担当させていただいています。そして、その患者さんとの出会いにも感謝することがたくさんあります。

全ての患者さんと信頼関係を築くというのは難しいことですし、全ての患者さんに満足して喜んでいただけるような結果を出すことも難しいことです。 でも、誠意を持って患者さんと真摯に向き合うことで、少しずつ心を開いてくれるようになります。そうして少しずつ信頼関係を築いていくうちに、気づいたら何年も経っていて長いお付き合いを続けているという方が大勢います。それができるのも長年同じ職場にいたからということが大きいと思います。 患者さんから教えられることもたくさんありますし、患者さんに喜んでいただくことで、私自信も歯科衛生士としての喜びややりがいを感じながら仕事を続けることができます。

私の職場は中目黒駅近くのオフィスビルにありますが、学校や住宅街も近くにあるので、赤ちゃんから90歳を過ぎたお年寄りまで、幅広い年齢層の患者さんが来院されます。 会社を定年になった後も、また、遠くに引越しをしてからも来てくださる患者さんも多く、中には群馬や長野から半年に一度メインテナンスのために来院される患者さんもいらっしゃいます。 わざわざ遠くから来てくださるというのは本当に嬉しいことですし、毎回感謝の気持ちでいっぱいですが、これからも健康を維持して毎回笑顔で来院していただくためには、私の責任も重大です。この大事な患者さんたちのためにも、更なるステップアップを目指して努力し続けなくてはと意欲が湧いてきます。 そして、そんな気持ちを持たせてくれる患者さんがいることを、とても嬉しく思います。

最近では診療所以外の場での仕事も多く、学会の理事や委員も努めさせていただいています。そこでも大勢の著名な先生方と出会い、たくさんの刺激を受け勉強させていただいています。 私のような未熟な衛生士には荷の重い役目ではありますが、一緒にお仕事をさせていただくことで貴重なお話を聞くチャンスも多く、大変良い経験をさせていただいています。

これまで歯科衛生士を続けてきたことで、たくさんの素晴らしい出会いがあり、それは私にとって大切な財産になっています。そして、そんな素晴らしい出会いにとても感謝しています。 これからもたくさんの出会いを通じて歯科衛生士人生を豊かなものにし、一人の人間としても成長し続けていきたいと思っています。

最後になりますが、これまで6回にわたりお付き合いいただき、ありがとうございました。 このコラムを読んでくださった皆さんとも、今後どこかでお会いできることを願っています。

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