第3回 ご報告します!日本アンチエイジング歯科学会 第3回学術大会

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歯科衛生士コラム 第3回 ご報告します!  日本アンチエイジング歯科学会 第3回学術大会 永瀬 佳奈  歯科衛生士

 4月19日、20日の2日間、日本アンチエイジング歯科学会 第3回学術大会が日本歯科大学で行われました。

 日本アンチエイジング歯科学会は「容姿管理」「生活管理」「寿命管理」の3つを目標に掲げ、審美・美容・栄養・サプリメント・歯周病・インプラント・レーザー・矯正・予防・義歯など口腔に関するさまざまな分野からアンチエイジングに取り組んでいます。

 「粋な笑顔」をテーマに今年で3回目を迎えた今回の学術大会にも、全国から大勢の歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士などが集まり、とても活気のある会となりました。

 また学術大会に先がけ、4月18日には六本木のORIBE HALLで「アンチエイジングアワード2008」と題して授賞式および市民フォーラムが行われ、ここでも多くの市民の皆様にお集まりいただき、学術大会に向け、華々しいスタートを切ることができました。   今回は、この学術大会に実行委員として参加していた私が、歯科衛生士の目線から興味深かった項目をいくつかピックアップし、ご報告したいと思います。

 まず18日に行われたアンチエイジングアワードの授賞式ですが、「アンチエイジングアワード」は、「華齢」「粋な笑顔」を推進することによる「美しく健康的に年を重ねる」人生の提案を目的としています。   2008年の受賞者は、女優の五大路子さんでした。お若い方はあまりご存じないかもしれませんが、舞台を中心にテレビや映画などでご活躍されており、俳優の大和田伸也さんの奥様でもいらっしゃいます。

 去年の受賞者である辰巳琢郎さんも登場し、お二人でアンチエイジングに関するトークも繰り広げていただきました。五大さんは見た目も十分若々しくかわいらしい雰囲気の女性でしたが、舞台で活躍されているというだけあって、発声がとても美しく、声の通り方が私たちとは全く違うというのがとても印象的でした。

 受賞の感想を述べる五大さんの言葉の中に、「年は重ねるのではなく、刻むもの」とあり、「毎日毎日この瞬間を精一杯楽しみ、幸せを感じながら生きていきたい、年を刻んでいきたい」という言葉がとても心に響きました。五大さんは、37歳の時に病気で1年間もの間ほぼ寝たきりの状態になってしまったことがあり、その時に健康であることの大切さ、素晴らしさを実感し、健康で過ごすことのできるその一瞬一瞬に感謝しながら生きるようになったということでした。

 五大さんのおっしゃる通り、毎日を楽しく幸せに過ごすには、健康であることが一番です。健康でなければ若さを保つことも、人生を楽しむこともできません。そのことを改めて実感した一日でした。

 授賞式の後に行われた市民フォーラムでは、3名の演者による講演がありました。一人目は歯科医師の椿智之先生。「ホワイトニングとハッピーエイジング」と題して、歯を白くするだけで見た目の印象が大きく変わるということをお話され、ホワイトニングとエイジングとの奥深い関係について、会場の皆さんも興味深く聞いていらっしゃいました。

 二人目はテレビや雑誌等でも大活躍の宝田恭子先生。表情筋トレーニングなどを実践指導され、会場全員がおかしな(!?)顔をしながらトレーニングしていました。少しでも間違えると、宝田先生からビシッと厳しい言葉を浴びせられるので、全員楽しみつつも緊張感を持ってまじめにトレーニングに取り組んでいました。

 三人目は料理評論家の山本益博さん。世界中の料理を食べ歩き、評論活動を展開している山本さんが、「ミシュランが東京へやってきた」と題し、少し前に話題になった「ミシュラン東京」の調査方法、評価内容をおもしろおかしく解説して下さいました。また、日本人で最高の職人仕事を披露するマリナーズのイチローと、ミシュランにも選ばれた「すきやばし次郎」の次郎さんとのお話しもなかなか聞くことのできない興味深い内容で、皆さんとても熱心に聞き入っていました。

 学術大会初日で注目を集めたのは、市民公開講座で講演された美容研究家の佐伯チズさんです。佐伯さんは会場の皆さんと同じ目線で話したいとおっしゃって、ステージから降り、会場を歩き回って自分の肌を触らせながらお話しされていました。実際に私も触れることができたのですが、ファンデーションを塗っていないというその肌は真っ白で、65歳とは思えないしっとりもっちりとした感触で、感動すら覚えました。

 初日の夜は懇親会もあり、日本酒の鏡割りをして乾杯し、利き酒のコーナーが設けられたり、バンドの生演奏やベリーダンスのショーも行われ、ちょっとしたお祭り騒ぎで賑やかな懇親会となりました。

 2日目は歯科衛生士セッションがあり、歯科衛生士の安生朝子さんをはじめ3名の先生方に、長期メインテナンスの実際、歯科医療の中でのサプリメントやコンシェルジェの位置づけ等についてお話していただきました。

 やはりカリスマ的存在の安生さんのお話は、あっという間に会場の皆を引き込み、安生ワールドを作り上げ、患者さんとの強いつながりに今回も感動をおぼえる講演となっていました。今回は「患者さんと私のアンチエイジング」ということでお話していただいたのですが、安生さんご自身はお水とカイロプラクティックでアンチエイジングを実践されているとのことでした。

 今回の学術大会では、医科の分野からも数名の先生にご講演いただき、歯科からもSJCDの副会長である日高豊彦先生をはじめ数多くの先生方にご講演いただきました。また海外からは米国審美歯科学会元会長Dr.George.A.Freedmanをお招きし、内容の濃い2日間となりました。

 1年半前から、この学術大会のために20名の先生方と準備に取り組んできました。私にとっては初めてのことばかりで、とまどうことも多く反省することも多々ありますが、無事に成し遂げたという達成感と、終わってしまったという寂しさの方が今は大きくなっています。この会を通じて多くの魅力ある素晴らしい先生方と出会い、色々と教えていただいて勉強になることも多かったのですが、一緒にお酒を呑んで盛り上がった楽しい時間も、私にとってはかけがえのない大切な思い出となりました。

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