第5回 診療室にアロマを!(5)

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食欲の秋、味覚の秋。秋の味覚といえば、栗、梨、葡萄、柿、松茸などが浮かんできます。季節を感じる美味しい物をいただく幸せ。 ついつい食べ過ぎてしまい、これからの季節は、ちょっぴり体重計に乗るのが怖くなりますよね。 先日、信州の塩尻桔梗ヶ原を訪れました。葡萄畑の中を車で通り抜けると、なんともいえない香りが私を包みました。 車の窓を全開にして鼻腔を広げ、おもいっきり葡萄の香りを楽しみました。 秋を香りで実感したひとときでした。 今回は、歯科診療と関係の深い精油についてお話していきます。

ペパーミント

ペパーミントといえば歯磨き粉、ガム、キャンディーなど身近なところで使われています。デザートや料理に飾りとしても添えられています。 ペパーミントからは、健康、清潔、さわやかさが連想できます。 ペパーミントはシソ科の植物で多年生草本です。6月から8月にかけて、 小さなリラ色の花が咲きます。ミントは種類が多く、よく交配も行なわれているので、種類を区別するのが難しい植物だそうです。 もっともよく知られているアロマテラピーで重要なミントはペパーミントですが、これもイギリスで300年前にはじめて栽培された交配種です。 多くの種類のミントのなかに、スペアミント、ペニーロイヤル、ジャパニーズミントがあります。 スペアミントの香りと味は、歯磨き粉やガムの香り付けにもちいられ、メンソールは含んでいません。 ペニーロイヤルは、主成分が神経毒となるケトンで、神経中毒作用があり、 大量に用いると麻痺や過度の興奮状態、また流産を引き起こしたりすることもあるそうです。この精油は、熟練したセラピストしか扱えません。 ジャパニーズミントは、日本のミントオイルやはっか油のもとになっているもので、ペパーミントオイルと似たような効果があります。 ペパーミントのさわやかな香りは成分の50〜90%を占めるメンソールによるものです。強烈なペパーミントキャンディーや、軟膏、吸入薬に使われています。 精油は、鎮痙効果が強く、胃や腸の筋肉に作用するので、下痢や嘔吐などの消化のトラブルにも効果があるそうです。 他にも、体の抵抗力を刺激するので、風邪の治療や予防にも効果があるようです。 精神的には、すっきりとさわやかな気分になります。 (注意)使用するときは用量を必ず正確に守ってください。

ベルガモット

ベルガモットという名前は「梨の王」を意味するトルコ語のBeg-ar mu di からきているそうです。 高さ約5メートルの柑橘木で、オレンジやレモンと同じミカン科に属します。熟した果実は色と形がカリンに似ています。 ベルガモットは柑橘系オイルの中で「宝石」とされています。 気分が落ち込んだ時に差し込む一条の光のようなものです。 心地よくさわやかで、気分を明るくしてくれます。 不安を解消し神経の緊張をほぐす作用があるそうです。 (注意)ベルガモットはフロクマリンという成分を含むため、肌を日光に対してかなり敏感にする作用があります。 オイルを外用した時は、強い日光を避けないと、色素沈着やアレルギー性の炎症を起こすそうです。

ラベンダー

女王の安眠も助けたというラベンダー。その特徴的な香りは何世代も前からずっと香水などに入れられて私たちの身近にありました。 シソ科で青紫色の花が、7月から8月に開花します。 ラベンダーオイルは、心身ともに効果をもたらせます。 たとえば、刺激する一方でリラックスさせたり、傷つき疲れ果てたときには元気づけ、ストレスのあるときには落ち着かせてくれたり。 一見逆に思えるような効果ですが、その原因はバランスを調整する 大きな力。ラベンダーオイルが、極端なものはなだめ、バランスを取り戻すのを助けてくれるからだそうです。 ラベンダーオイルは、もっとも多様に用いられる精油のひとつです。

ペパーミント、ベルガモット、ラベンダーの精油についてお話しましたが、 これらの精油は、広く知られている精油ですので、 みなさん、よくご存知だと思います。  香りは好みがあると思いますので、自分の好きな香りをみつけて下さい。 次回は、ティートリーなどについてお話していきたいと思います。

(参考図書)アロマテラピー実践事典 東京堂                    アロマテラピー検定テキスト 日本アロマ環境協会

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