口腔がんの早期発見のために今、歯科医院ができること

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▲ 片倉 朗(かたくら・あきら) 歯学博士
片倉 朗 東京歯科大学口腔病態外科学講座 教授 東京歯科大学水道橋病院 病院長 (かたくら・あきら) 歯学博士

東京都生まれ。1985年東京歯科大学卒業。UCLA歯学部・医学部に研究・臨床留学 Visiting Assistant Professor、東京歯科大学口腔外科学講座准教授等を経て、2011年東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座主任教授、2015年同大学口腔病態外科学講座主任教授。2019年6月から同大学水道橋病院病院長を兼務。専門は口腔腫瘍の診断と治療、特に口腔がんの早期診断。同病院で「超高齢社会への対応」「臨床能力の向上」「患者中心の医療」を目標にした歯科医療の提供に取り組んでいる。


口腔がんの早期発見のために今、歯科医院ができること

口腔がんの発症を公表した著名人のニュースが報道されて以来、口腔がんが、にわかに注目を浴びています。また、歯科医院にも「もしかしたら、自分も口腔がんではないか」と来院する患者さんも増えています。こうした中、口腔がんの早期発見の場として、歯科医院にできることは何か、考えてみたい。そこで今回は、口腔がんの最前線で治療にあたる片倉朗先生に、口腔がん治療における歯科医院の役割や、最先端治療について伺いました。


全国6万軒の歯科医院が口腔がんの検診施設となる
国立がん研究センターの統計によれば、「口腔・咽頭がん」は年間約8,000人が発症しているとされていますが、がん発症順位では口腔がんは12~14番目に位置し、稀少がんといえるでしょう。

舌がんなどの口腔がんを疑う人は、内科や耳鼻咽喉科、歯科を受診すると思いますが、口腔内の複雑な構造の中で病変を確認するには、やはり歯科医師の目が慣れていると思います。しかも咽頭から下の疾患であれば内視鏡が必要になりますが、口腔がんが発症する口腔内は目で見ることができます。だからこそ、歯科医師であり、我々の目が内視鏡になるのです…




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