第2回 立地:Part2 『物件調査』

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物件には各種種別をするとビル診療所、戸建診療所の2種類があります。その前者はビル診療所の大半が賃貸形式です。また、後者の戸建診療所は自己所有のイメージがあるかと思いますが、最近は地主さんに土地、建物(診療所用に建築してもらう)を含めて賃貸することもあります。このように物件にはさまざまな形式がありますから自己資金や開業規模によって検討しなければなりません。 開業物件の多くはビル診療所です。この場合次の点を確認することをお勧め致します。 ●ビル出入り口=上階での開業は正面からEVの距離が近いほどいいでしょう、特にEVまでが暗くクランクして死角になるEVは患者さんが入り難いのです。 ●歯科医院は特に給排水を通す為、床から200mm以上上げることになりますので、天井が低くなると患者さんに圧迫感を感じさせることになるので、天井の高さも考慮しましょう。 ●紹介不動産に登記簿謄本でオーナーの所有状況も確認するといいと思います。こんな話を聞きました。『突然、オーナー変更によりテナント入れ替えで、退去命令が起きて退去した。』内装の問題や高額機器がある為、簡単には移転は不可能です。不動産の担当者にも必ず確認してください。 ●物件は常に情報が動いています。気にいった物件があり内容的にも金額的にも計画内であれば、申込みを入れる事をお勧め致します。申込みは料金がかかりません。あくまでも交渉の為の申込みと考えてください。   ビル診療所の階数の考え方については、通常診療所は1〜3階までと言われます。しかし状況下によりそれよりも上位階でも考えられます。例えばテナントビルに隣接する道路幅が広くアーケードや背の高い木がなく視界がよければ4階以上でも可能と判断します。これは人の視界が届きやすくなるからです。 戸建形式は時間と資金が大きくかかります。規模にも寄りますがビル診療所は1ヶ月未満で出来てしまいます。しかし戸建診療所は地場にも変わりますが3〜6ヶ月の建築がかかりますので、開業計画の期間が異なりますから準備期間は余裕を持ってください。 戸建診療所の建物はPRの役割をします。道路からの建物の見せ方でもその後の認知度は変わりますのでいろいろな角度から検討してください。   このようにどこに診療所があるか一目でわかりやすく、また入りやすい物件を探す事が歯科診療所の経営に大きく変わるものです。 来月は『事業計画と金融機関』です。
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