第1回 立地:Part1 『衣食住』

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 昔からどんなビジネスも『衣食住』は深くかかわりあいをもってきました。立地の調査にも人間の生活の基本となる『衣食住』を考慮して調査することもポイントになります。  良い立地とは、まず『患者さんがたくさん来てくれる場所』です。候補地として1つ目は大通りや駅周辺などです。ここはあらかじめ人が集まっておりたくさんの方の目に付く、目立つ、わかりやすい場所ともいえます。忘れてはならないのが2つ目の生活道路周辺です。まさにこれが『衣食住』に特に関わるところです。  立地『住』には朝・昼・夜と3つの顔があります。さらに言えば曜日・時間帯によって実にさまざまな違う顔があります。その顔を1つ1つ知ることにより生活道路を発見できるのです。たとえば開業場所から半径500m(受診率60〜70%)にはどんな住宅が存在するか?移動手段は徒歩・自転車・バス・マイカー利用なのか?駐輪場はどこにあるか?など確認をしつつ、何度も何度も歩いたり、時にはその住人と同じ交通手段を使って調べるてみることも大切です。 では、次に『食』について注目してみましょう。生活道路を探し、近くのスーパーにも足を運んでください。売り場や設備に目をやると色々なことが見えてきます。たとえばお菓子売り場が大きいと子供の数が多い、お惣菜コーナーで煮物系が多ければ高齢者が多い、逆に揚げ物、炒め物などが多ければ共稼ぎ・独身者が多い、エスカレーターのスピードや買い物カートの機能性等、時間帯を変えて調査するとさらに良いでしょう。これによって診療時間の目安が決定できたり、診療科目の看板の記載内容にも工夫ができるはずです。これはスーパーのみならず近隣の店舗も同様に参考になります。  ちなみに大手スーパーは開業予定地にスタッフを1年前から住ませ消費者レベル・購入物・価格等さまざまな調査を行なっているくらいです。 最後に『衣』に注目してみましょう。同様に売り場や品揃えで、どんな人達が暮らしているかをつかむことが出来るでしょう。  調査する1つのポイントとして『衣食住』について注目すると、生活道路を発見でき、より深く立地を知ることができるのです。上記の内容は人口動態の数値で把握できると思われるでしょうが、しかし数値だけで全てを把握できるようなものではありません。良い立地を見つけるには、まず現地に降り立ち、先生方自身で感じ取ることがとても大切です。 次回は立地:Part2『物件調査』をお知らせ致します。

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