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2013/10/24

第8回 五十肩から生まれた 健口エクササイズ!? 前編

歯科衛生士コラム 第8回

「五十肩から生まれた 健口エクササイズ!?」 前編
久保一代 歯科衛生士

去年、春過ぎて夏きにけらしころ、左肩に違和感があった。服に袖を通したり、棚の上のものを取ったりすることが辛くなっている。
風呂場で背中を洗おうとしても、肩関節の可動域が狭くなり、タオルを持った手が届かないではないか。
一番応えたのは、冷蔵庫を開けたとたん、上段からなにやら食品の収まりが悪かったものが落ちてきたとき、不意に左手が延びて取ろうとした瞬間、左肩に激痛が走った。 ぎゃ〜〜!いたぁぁぁぁ〜。
50歳ジャストにならなくてもいいものを、私の体は50歳と4ヶ月ほどで、律儀に五十肩になったらしい。

いつも肩凝りを持っていて、しょっちゅうマッサージには行くのだが、マッサージする人によってこの五十肩の対応が違う。
「ま、一年ほどで直るから、それまで辛抱せなしゃあないな」
という言い方は、殆ど同じではあるが、痛かろうとそっと揉んでくれる人、ちょっと辛抱せい!といって 悲鳴を上げるまで腕を引っ張る人…。
確かに自分では絶対、こんな痛い思いまでして動かさないところを動かすので、直後は可動域が増える。しかし、時間とともに可動域は戻る。夜、寝苦しいのは勿論、痛みで熟睡できないときもある。昼間、少しは自分で動かしても、翌日、朝起きたらちゃんと肩関節周辺が固まっているのだ。

たいてい、こうアドバイスを頂く。
温めること。ストレッチが良い。少しづつでもいいから動かせる範囲で動かす……結局 自分流でそれらをずっとやるしかないのか?本当に時間とともに解決するのか?

介護予防教室などで、首・肩・上体を動かし、可動域を増やすことで嚥下や咀嚼力を高めるための体操を、色々と工夫しては特定高齢者に指導させてもらっている。ところが、「さあ、もっと手を高く上げて脇のストレッチをしましょう!」と言う、私自身の手が最も上がっていない。
う〜〜〜ん、いててっと感じながら、声には出さず、痛みをこらえながらやるのだけど、腕の左右の高さの差がひどく、自分の体が思うようにならないいらだちで、ストレスである。

悩んでいた矢先、娘(21歳大学4年生)がちょっとした交通事故で腰を打ち、通院していた鍼灸整骨医院が、たまたま仕事の介護予防教室会場の近くだったことと、以前より「お母さんも診てもらったら?」と言っていたのを思い出し、駄目もとで行ってみた。

「手を挙げてみてください。」
右手がまっすぐ天井に向かって延びるのに対し、左手は肩の高さほどにしか挙がらない。
院長が、
「かなりひどいが治します。」
と、言って下さる。
どこにいってもあやふやだった返事しか聞けなかったのに。え?本当に?
「レントゲンの設備のあるところで肩と首のレントゲンを撮ってもらって、特別な異常が無いか確認してください。」
という指示に従って、帰りにはそれを実行する。
幸い、肩関節が石灰化しているようなことはなかったが、首は頚椎の4と5の間が狭くなっているタイプの頚椎症というものらしい。診療室勤めをしていた20〜27歳のときも 首の痛みには悩まされ続けてきたし、ああ 昔は2番と5番がずれているとき聞いていたから、やっぱりという感じ。

「五十肩」は、肩関節周囲に炎症が起きて痛むということらしい。
それ以前にも、左側の僧帽筋には慢性の凝りがあり、すっきり取れたことがない。パソコンの前に座り詰めで仕事をこなしていたら、眼精疲労からくる首筋の痛みと右手を使いすぎての凝りが加わり、乳酸がたまりにたまって、凝り固まって痛さを越えて、気持ち悪くなり、最高レベルに達すると頭痛と吐き気になる。 
疲労とストレスが凝りを作り、凝りの不快感がストレスを呼ぶという悪循環を繰り返す。 この回路から脱出する方法は、神経の使うしんどいことは避け、疲れたら即休む、に越したことはないが、そう簡単にすまされないものだ。

整骨院の院長いわく、私の体を見て、
「かなりバランスが悪くなっている。首・肩の凝りもひどいけど、大船に乗ったつもりで通ってください」
とのこと。基本的には、電気・温熱療法、そして凝りをほぐす手技と体のずれを修正(整体)してゆく方法で1回約30分。

最初は毎日で、良くなってきたら週3ぐらい、毎日の通院がベスト、と頂いた処方には書かれている。とにかく、楽になるなら有難い!日参するぞ!
始めは、1時間数千円かかるきついマッサージに慣れていたので、抑制の効いた揉み加減に物足りなさを覚えるぐらいではあった。しかし、通う内、薄紙をはがすように回復して行ったのである。
もう、何十年と付き合っていた凝りから、少しづつ解放されて行った。強烈な痛みが減ってきたのも嬉しい。体が普通に動くようになってきた。もっと、良くなりたい。
毎日のスケジュールの中に出来るだけ組み込み、仕事があっても、その仕事の前か後に通えるようにした。

そうするうち、2週間ほどであれだけ痛かった腕は天井に向かって伸びているし、腕をかばうような動作をしなくてもよい普通の生活が戻ってきた!本当だ、治るんだぁ!

<後編に続く>

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