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「最小限の侵襲で、最大の成果を」 -2026年 ICOI国際口腔インプラント学会 日本支部学術大会の魅力に迫る-
大会概要
- 学会名
- 2026年ICOI国際口腔インプラント学会 日本支部学術大会
- 会期
- 2026年11月14日(土)・15日(日)
- 会場
- ベルサール新宿南口
- テーマ
- Minimalism in Implant Dentistry – What Do Patients Really Want?
(ミニマリズム・インプラント治療 ― 患者が本当に求めているものとは ―)
- 大会長
- 有賀正治(医療法人Smile&Wellness/ICOI JAPAN理事)
- 副大会長
- 鈴木玲爾(明海大学歯学部教授)
中塚敏弘(医療法人Maitreya恵幸堂歯科医院理事長)
なぜ今、「ミニマリズム」なのか
編集部:今回のテーマ「Minimalism in Implant Dentistry」に込めた思いを教えてください。
有賀先生:日本は今、世界的に見ても類を見ない超高齢社会に入っています。高齢になるほど、短期間かつ低侵襲で治療を終えられることが、これからのインプラント治療においてますます重要になってくる。だからこそ、今回はあえて「ミニマリズム・インプラント デンティストリー」というテーマを掲げました。
鈴木先生:従来のインプラント治療は、多くのことをするのが正しいとされてきた時代がありました。でも、いかにシンプルに、そして患者さん目線で治療していくか。その意味で、ミニマリズムという考え方は今や必須になっていると思います。一見派手に見える症例でも、実はシンプルな治療で成り立っているケースがたくさんある。ぜひこのICOI JAPANを通して、そのことを知っていただきたいですね。
中塚先生:今回のテーマは、インプラント治療において最小限の侵襲で最大の成果を得る、その一言に尽きると思います。

患者が本当に求めているもの
編集部:副題に「患者が本当に求めているもの」とありますが、臨床の現場で感じる患者さんのニーズの変化について教えてください。
有賀先生:患者さんが求めているのは、痛くない、腫れない、治療期間が短いという点に尽きます。ところが世間には、インプラント治療は痛い・腫れる・時間がかかるというイメージが根強く残っている。実際には患者さんのニーズも多様化していて、骨が足りない場合にその日のうちに仮歯まで入れる即時荷重を求める方もいれば、より腫れの少ない治療を望む方もいます。一人ひとりのニーズに合わせて治療計画を立てることが、非常に重要だと思っています。
鈴木先生:私たち医療者は、自分が学び、身につけた技術をつい患者さんに提供したくなってしまいます。でも、それを患者さんが本当に求めているかどうかは、また別の話です。患者さんが求めているのは、シンプルで、安心で、早く、そして従来の方法に比べてコストもかからない治療。それを提供することこそが、私たちの大事な役割だと思っています。
中塚先生:根底にあるのは、インプラント治療を受ける患者さんに説明をすると、正直「怖い」という言葉が返ってくるという現実です。その不安をどう払拭するかではなく、実際に最小限の侵襲で最大限の効果を得て、それを長期にわたって機能させる。早く、そして長く実現することこそが、私たちの考えです。もし自分が患者だったらと考えても、大げさで無駄なことはしてほしくない。最小限のことで、より早く健康を取り戻し、より長くそれを維持したいと思うはずです。それを体現しようとしているのが、今回のテーマなのだと思います。

注目してほしいセッション
編集部:今大会のプログラムの中で、特に注目してほしいセッションはありますか。
有賀先生:土曜日午前中のハンズオンでは、今インプラント治療の中でも注目されている術式を体験できるコースを用意しましたので、ぜひ参加していただきたいですね。2日目には武田孝之先生から、超高齢社会において我々が向き合うべき課題についてお話しいただきます。そして最後は林揚春先生の講演。手品のように見えるかもしれませんが、誰でもしっかりマスターすればできるようになる内容です。皆さんで一緒に学んでいきましょう。
鈴木先生:すべてのセッションに注目していますが、テクニックやハウツーだけでなく、その背景にあるコンセプトにこそ注目してほしいですね。特に2日目、武田先生の講演は超高齢社会におけるインプラント治療のあり方について、きっと心を打つお話をしてくださると思います。2日間を通して、世界で今起きていることをしっかり体感していただければと思います。
中塚先生:私がアメリカで学んでいた頃、最初に受けた講義がVISTAテクニックでした。あれから20年近く経ちますが、技術はどんどん進化し、今では当たり前に使えるものになっています。そうした技術を当たり前に使いこなせる仲間になってほしい、というテーマのセッションが今回は目白押しです。

大会長・有賀正治先生に聞く
編集部:大会全体の企画で特にこだわった点は何ですか。
有賀先生:私自身が行っているインプラント治療は、抜歯即時埋入や、上顎洞底挙上ではグラフトレスサイナスリフトが中心です。ただ、それ以外にも様々な考え方に基づいたスペシャリストの先生方がいる。お互いに学び合うことで、患者さんにとってより良い方向に向かっていく「インプラント治療学」を作っていくことが重要だと考え、幅広い分野の先生に相談できるプログラムを組みました。
編集部:ご自身も登壇されるグラフトレスサイナスリフトの魅力と今後の可能性について教えてください。
有賀先生:従来、上顎洞底挙上では骨補填材を使うのが当たり前とされてきました。しかし私たちのグラフトレスサイナスリフトでは、サイナスに骨補填材を一切入れないという方法を、もう5年以上続けています。臨床的に十分な結果が得られるという手応えを持っていますし、これがこれからのエビデンスになっていくことは間違いないと確信しています。
編集部:ICOI JAPANの理事として、日本のインプラント業界にどのような変化を期待していますか。
有賀先生:ICOIは世界最大級のインプラント学会です。私自身、コロナ禍前はニューヨークやオーランドなど、世界各地の学会に足を運んできました。教科書でしか知らなかった先生方のレクチャーを直接受けられたことは、今の臨床にとって大きな励みになっています。世界を目指して頑張りたいという先生には、ぜひICOI JAPANに入会して参加していただきたいですね。
副大会長・鈴木玲爾先生に聞く
編集部:大学での教育・研究のお立場から、今回の学術大会に期待することは何ですか。
鈴木先生:教育の立場では、どうしても基本的なことから教えていかなければならない面があります。ただ、実際の臨床とのギャップを埋めるという意味で、こうした学会に参加し、現場で実際に行われていることを知ることは、非常に重要だと思っています。
編集部:若手歯科医師や学生に向けて、学会参加の意義をどのように伝えたいですか。
鈴木先生:国家試験の勉強で身につけた知識が、若い先生や学生にとっての「常識」になっている面はありますが、実際の臨床は、良い意味でそこから進化しています。歴史を踏まえた上で、革新的な技術や知識をしっかり学べる機会になるはずですので、ぜひ参加してほしいと思います。
副大会長・中塚敏弘先生に聞く
編集部:歯科医師だけでなく学生にも参加を呼びかけていますが、どんな学びを持ち帰ってほしいですか。
中塚先生:大学でしっかりとした基礎を学ぶことは非常に大切です。臨床の現場は決してそれを疎かにしているわけではありません。とは言え今回は、とても先進的な取り組みを間近で見られる貴重な機会です。将来につながるヒントになると思いますので、学生の皆さんにもぜひ参加していただきたいですね。
参加を迷っている方へ
編集部:参加を迷っている先生方へ、メッセージをお願いします。
有賀先生:色々な考え方があるからこそ、まずは知ることが第一歩です。ひとつの学会だけで知識を煮詰めることはできませんから、次から次へと講習会やハンズオンに参加して見識を広げていくことが重要です。今回のICOI JAPANも、ぜひ活用して一緒に学んでいきましょう。
鈴木先生:見ないと、知らないと始まらないことがたくさんあります。こうした国際色豊かな学会が日本で開催されるのは、またとない機会です。ぜひ参加して、一緒に学んでいければと思います。
中塚先生:本来、臨床の学会というのは、自分がやってきた成果や研究の内容を公にして、様々な先生の意見を聞き、医療の発展のために考えをぶつけ合う場だと思っています。世界最大級のこの学会は、教育的な側面にシフトしている面がありますが、その分、参加した方にとって得られるものは大きいはずです。企業の絡んだ発表の中には演出で高揚感を与えるようなものもありますが、参加した人たちが冷静にその本質を見抜くことが大切。迷っているなら、まずは参加して、今のインプラント治療の最前線をしっかり実感してほしいと思います。
お申し込みはお早めに
本大会は歯科医師はもちろん、歯科技工士・歯科衛生士・研修医・学生まで幅広く参加を受け付けています。早期割引での申込受付は2026年9月20日まで。
「ミニマリズム」というキーワードから、これからのインプラント治療の在り方を見つめ直す2日間に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
- 早期割引締切
- 2026年9月20日
- お問い合わせ
- Dentwave運営事務局 info@dentwave.com




