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【プレスリリース】「細胞を傷つけない注射針」への挑戦 ― アルゴヴィジョンテクノロジズが再生医療を支える新技術を開発 ~注射針内面加工の新時代~
概要
アルゴヴィジョンテクノロジズ株式会社(本社:京都府、代表取締役:立花 昇一)は、自社の主力製品である流体研磨装置を活用し、再生医療で使用される注射針の内面を滑らかに研磨する新技術を開発しました。
これにより、細胞を直接患者の体内に届ける際に課題となっていた「注射針内での細胞損傷リスク」を軽減できる可能性が明らかになり、再生医療の実用化をさらに加速させることが期待されています。
■背景:細胞治療のボトルネックは“針の内側”
再生医療では、心筋梗塞や脊髄損傷、難治性疾患の治療に、患者自身の細胞や培養細胞を体内に戻す「細胞移植」が行われます。
しかし、従来の注射針の内面には微細な凹凸が残っており、細胞が通過する際に摩擦や圧力で傷ついてしまうことが課題でした。これにより、治療に用いる大切な細胞の生存率が低下し、治療効果に影響する可能性が指摘されていました。
■流体研磨で「細胞にやさしい針」を実現
アルゴヴィジョンテクノロジズが開発した流体研磨装置技術は、水と研磨材を混ぜた流体を注射針の内面に循環させ、ナノレベルの凹凸まで均一に磨き上げることができます。
このプロセスを経た注射針は、以下のメリットがあります。
・内面が鏡面のように滑らかになり、摩擦を大幅に低減
・細胞の生存率を高め、治療効果の向上に寄与
・医療機関が求める高品質で安定した針の供給が可能
イメージとしては、ザラザラした管ではなく、ガラスのように磨かれた管を細胞が通ることで、ダメージを受けにくいイメージです。
■医療・産業界へのインパクト
この技術は、再生医療に限らず、抗がん剤や高分子薬剤などデリケートな医薬品を投与する際の注射針や、カテーテルなど他の医療機器部品にも応用が期待されています。
医療の現場で「より安全に、より確実に」細胞や薬を届けるためのソリューションとして、医療機関・研究機関との連携も今後加速させてまいります。
連携も今後加速させてまいります。
■代表コメント
「私たちの流体研磨技術は、これまで自動車や精密部品といった産業分野で培われてきました。しかし、同じ技術が“命をつなぐ針”に応用できることは大きな喜びです。再生医療という未来の医療を支える一助となれるよう、技術開発を続けてまいります。」
― アルゴヴィジョンテクノロジズ株式会社 代表取締役 立花 昇一
■技術概要
技術名 :流体研磨
対応内径:φ0.1~φ5.0
対応長さ:~2000mm
対応材質:ステンレス系(303,304,316,316L,etc)
チタン系(純Ti,Ni-Ti,64Ti,etc)
アルミ系(A5052、etc)
コバルト合金系(エルジロイ、Mp35N,etc)
ニッケル合金系(インコネル、ハステロイ,etc)
銅系(cu,etc)
その他(S45C,SCM415,etc)
*記載にないサイズ・材質はお問い合わせください
■会社概要
商号 : アルゴヴィジョンテクノロジズ株式会社
代表者 : 代表取締役 立花 昇一
所在地 : 〒634-0826 奈良県橿原市川西町800-1(奈良工場)
設立 : 2007年1月
事業内容: 流体研磨技術の開発/受託研磨
URL
【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】
アルゴヴィジョンテクノロジズ株式会社
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