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矢野経済研究所は2026年1月26日、国内の審美・矯正歯科市場に関する最新の調査結果を公表しました。
2024年の市場規模は前年比103.2%の7,697億円に達する見込みで、特に矯正歯科領域は6,000億円という巨大市場へと膨らんでいます。
かつては「マスク生活が終われば落ち着く」と予測されたこのブーム。
しかし、最新のデータが示すのは、現場の予想を上回る「患者ニーズの質の変化」でした。
なぜ今、ビジネスパーソンや若年層は再び歯科医院の自由診療に関心を集めているのか? 成長を牽引するホワイトニングの最新トレンドと、今後の医院経営の鍵を握る「トータルケア」の実態に迫ります。

審美・矯正歯科市場が7,697億円へ拡大。コロナ明けでも「需要が堅調に推移」意外な背景とは?

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市場規模の内訳:矯正歯科が6,000億円の大台へ

2024年の市場内訳を見ると、矯正歯科が市場全体の約78%を占める巨大なセクターとなっています。

部門 市場規模(2024年見込) 前年比
矯正歯科市場 6,000億円 103.3%
審美歯科市場 1,697億円 103.0%
合計 7,697億円 103.2%

(出典:矢野経済研究所 審美・矯正歯科市場に関する調査 2025年)

「マスク生活」が変えた矯正への心理的ハードル

矯正歯科の急拡大を後押ししたのは、コロナ禍によるライフスタイルの変化です。

「隠せる」メリット: 長期のマスク生活により、装置が目立つ不安が解消。

オンライン会議の影響: 画面越しに自分の歯並びを見る機会が増え、コンプレックスが顕在化。

マウスピース矯正の台頭: 審美性を重視する層に対し、インビザライン等の選択肢が広く浸透。

現在は脱マスクが進んでいますが、一度高まった「審美志向」は衰えず、安定した需要を維持しています。

ホワイトニングは「オフィス」と「ホーム」の二極化が加速

ホワイトニング市場では、ビジネスパーソンや若年層を中心に利用者が増え続けています。

オフィスホワイトニング: 「短期間で効果を出したい」というタイパ重視の層から強い支持。

ホームホワイトニング: 自然な白さの維持を目的としたリピート需要が堅調。

特にSNSでの見栄え(映え)を意識する層にとって、歯科医院でのホワイトニングは「身だしなみ」の一部として定着しつつあります。

デジタル技術とトータルケアが成長の鍵

今後の展望として、セラミック素材の進化やデジタル技術(CAD/CAM等)の活用が、さらなる施術価値の向上をもたらすと予測されています。

単一の治療だけでなく、「矯正後のホワイトニング」や「補綴とクリーニングのセット」といった、予防と美容を組み合わせた自由診療の提案が、今後の医院経営において重要度を増していくのではないでしょうか。

まとめ

2024年の審美・矯正市場は、矯正歯科の圧倒的なシェアとホワイトニングの裾野拡大により、過去最大規模を更新する勢いです。
患者側の「QOL向上」に対する投資意欲は依然として高く、歯科医院にとっては自費診療のニーズを的確に捉える絶好の機会が続いています。

Dentwaveでは、今後もこうした市場動向や消費者心理の変化を注視し、先生方の医院経営や臨床のヒントとなる有益な情報をいち早くお届けしてまいります。

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