
ザイゴマインプラントは、重度上顎骨吸収症例に対する有効な治療法であり、一見すると侵襲の大きい術式に見える。しかし、不要な骨造成を回避でき、適切な治療計画のもとで行えば、患者負担を軽減できるMinimum Interventionのコンセプトに合致した治療法でもある。その成功には、All-on-4と同様に、Facial-Driven ConceptおよびProsthetically Drivenな治療計画に基づき、発音、清掃性、審美性、機能性を考慮した補綴設計が不可欠である。ザイゴマインプラントは「埋入できること」がゴールではない。低侵襲で長期に機能し、患者に快適さを提供できて初めて成功した治療といえる。本ワークショップでは、頬骨周囲の解剖学的理解と基本的な埋入手技を実習するとともに、適応症等について解説する。
The Sinus Optimization Strategy (SOS) proposes a streamlined, graftless approach to sinus elevation designed to reduce complications, shorten healing time, and enhance predictability in implant dentistry. This concept focuses on maximizing the natural osteogenic potential of the Schneiderian membrane and surrounding sinus walls, allowing clinicians to achieve vertical bone gain without the routine use of grafting materials. By emphasizing atraumatic membrane handling, precise pre-operative diagnostics, and controlled intra-sinus space creation, SOS reframes the sinus lift as a biologically driven process rather than a graft-dependent procedure. Clinical observations suggest that minimizing foreign materials may reduce postoperative inflammation, membrane perforation risk, and graft-related morbidity, while still supporting stable implant integration. The SOS framework provides clinicians with a simplified, biologically conservative pathway for managing posterior maxillary atrophy, one that prioritizes patient comfort, procedural efficiency, and long-term implant success.
フルアーチインプラント治療は、デジタル技術の進歩により、診断、治療計画、手術および補綴製作の精度と効率が飛躍的に向上した。しかし、デジタル機器を導入するだけでは、患者満足度の高い治療や長期的な成功は得られない。真に予知性の高いフルアーチインプラント治療を実現するためには、発音や清掃性を考慮した補綴設計を行い、その補綴計画に基づいてインプラントポジションを決定する Prosthetically Driven な治療計画が不可欠である。さらに、その補綴設計は、患者の顔貌との調和を重視した Facial-Driven Concept に基づいて立案されなければならない。
本講演では、Face Scan、CBCT、口腔内スキャナー、フォトグラメトリー、ダイナミックナビゲーションを統合したデジタルワークフローを紹介するとともに、FP1、FP2、FP3それぞれにおける診断と治療戦略について解説する。また、All-on-4からザイゴマインプラントまでを一連のコンセプトとして捉え、審美性、機能性、清掃性、発音および長期安定性を実現するための臨床的ポイントを症例とともに提示する。
これらを通じて、デジタル技術を最大限に活用しながら、Facial-Driven かつ Prosthetically Driven なコンセプトに基づく、予知性と患者満足度の高いフルアーチインプラント治療戦略を提案する。
近年、IOS(口腔内スキャナー)の急速な普及により、ラボサイドのワークフローはアナログ技工からデジタル技工へと大きく移行している。この変化は、従来の作業を単にデジタルへ置き換えたものではなく、適切に活用することでアポイント回数の削減や患者負担の軽減、さらには治療精度の向上など、多くの利点をもたらしている。
特にデジタル技術の大きな利点の一つであるSuperimposeは、インプラント補綴において極めて有用であり、補綴工程の効率化と高精度化を可能にする。本講演では、プロビジョナルレストレーションをデジタル技術と組み合わせて活用し、補綴ワークフローを効率化・最適化することで、患者負担の軽減や治療期間の短縮を図りながら、高精度なインプラント補綴を実現する手法について、臨床例を交えて解説する。
2026年 ICOI国際口腔インプラント学会 日本支部学術大会では、「ミニマリズム・インプラント治療 ―患者が本当に求めているものとは―」のテーマに基づき、皆様からの幅広い知見や臨床報告を共有する場としてポスター発表を実施いたします。
新規フェロー取得者の先生方をはじめ、多くの先生方からのご応募を心よりお待ち申し上げております。
【賞金 2万円 + 次回(2027年)日本支部学術大会の参加費無料】
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2026年ICOI国際口腔インプラント学会 日本支部学術大会