
サイナスリフトは上顎臼歯部インプラント治療において広く行われる術式ですが、近年ではDensah® Burを用いたOsseodensificationにより、骨補填材を使用しないグラフトレスサイナスリフトが注目されています。
本ハンズオンセミナーでは、その基本的な考え方と術式を解説するとともに、Densah® Burの操作方法やエクストラワイドショートインプラントを用いた実践的な手技を体験していただきます。
また、極めて菲薄な上顎洞底残存骨に対するトレフィンバーを用いたシンプルなアプローチについても実習を行います。
Minimalismに基づく、より低侵襲で予知性の高いサイナスリフトを習得していただくことを目的としたセミナーです。
ザイゴマインプラントは、重度上顎骨吸収症例に対する有効な治療法であり、一見すると侵襲の大きい術式に見える。しかし、不要な骨造成を回避でき、適切な治療計画のもとで行えば、患者負担を軽減できるMinimum Interventionのコンセプトに合致した治療法でもある。その成功には、All-on-4と同様に、Facial-Driven ConceptおよびProsthetically Drivenな治療計画に基づき、発音、清掃性、審美性、機能性を考慮した補綴設計が不可欠である。ザイゴマインプラントは「埋入できること」がゴールではない。低侵襲で長期に機能し、患者に快適さを提供できて初めて成功した治療といえる。本ワークショップでは、頬骨周囲の解剖学的理解と基本的な埋入手技を実習するとともに、適応症等について解説する。
本セミナーでは、最適なインプラント治療結果を達成するために必要な硬組織・軟組織マネジメントについて、生物学的観点から理解を深めていただきます。
ハンズオンセミナーでは、世界中の臨床家に広く活用されている低侵襲テクニック、VISTA(Vestibular Incision Subperiosteal Tunnel Access)をリッジプリザベーションに応用し、硬組織と軟組織を同時に最適化する「戦略的フェノタイプ・モディフィケーション・セラピー」を実習します。
VISTA開発チームの一員であるDr. Minから直接指導を受けられる貴重な機会です。Dr. Minが自ら設計した専用模型とOfficial VISTA Kitを使用し、日常臨床に有用な本テクニックを、ステップ・バイ・ステップで体系的に習得していただきます。
現在の歯科治療全般はデジタル技術の進歩により進化の一途を辿っている。特にインプラント治療においては診察、診断、外科手技から補綴治療、技工作業に至るまで大きく変遷し作業工程も日々変化している。
単独歯欠損、複数歯欠損、無歯顎に至るまでの診察、診断からのインプラント埋入のプランニング、抜歯のタイミング、埋入深度の設定位置、荷重、負荷のタイミング、骨造成、軟組織処置の有無などの外科的観点に加え、ガイデッドサージェリーの計画、セメントリテイン、スクリューリテインの選択、さらには中間構造体としてのSRAの接続の有無、歯肉縁下からのサブクリティカルカウンター、クリティカルカウンターの形態付与などの補綴的コンセプトも大きく変遷してきているのも周知の事実である。
さらには3次元的フェイススキャンの登場、スマイルクラウドに代表される各種ソフトウェアが開発されIOS、CBCTデータを一緒に取り込むことにより「顔貌主導(Facial-Driven)の診察、診断」という工程がより実用性が高く各々の場面で活用されるようになってきた。
そこで今回、現時点で考えられるそれぞれの分野におけるコンセプトの変遷、治療手順の変化を報告するとともに、歯科技工士との連携についても解説を加え報告したいと思う。
Tired of screws and the complex sculpting of emergence profiles? Are you merely fixing prosthetic mistakes, or proactively preventing them? Traditional implant prosthetics demand multiple abutment types, often complicating restorative procedures. This presentation introduces a paradigm shift: a universal, friction-retained conometric concept serving as the ultimate "Total Solution." By utilizing a standardized "one abutment one time" approach, clinicians can predictably manage soft and hard tissue thickness and depth to optimize emergence profiles across various implant positions. This lecture demonstrates the reliable application of friction-retention across a comprehensive clinical scope, from single Acuris crowns and short-span bridges to fixed full-arch prostheses (FP1-FP2) utilizing immediate welding. We will also highlight the novel "OneDayWall Technique" (FP3), featuring a titanium framework completed 20 minutes post-surgery that uses permanent denture material finished in 24 hrs for effortless removal and maintenance. Furthermore, the conometric application extends seamlessly to implant-assisted removable prostheses (RP4-RP5). By completely eliminating screws and cements, this universal workflow eradicates cement-related peri-implantitis and mechanical screw loosening. Ultimately, it drastically simplifies clinical inventory and predictably solves diverse prosthetic challenges in modern implantology.
The Sinus Optimization Strategy (SOS) proposes a streamlined, graftless approach to sinus elevation designed to reduce complications, shorten healing time, and enhance predictability in implant dentistry. This concept focuses on maximizing the natural osteogenic potential of the Schneiderian membrane and surrounding sinus walls, allowing clinicians to achieve vertical bone gain without the routine use of grafting materials. By emphasizing atraumatic membrane handling, precise pre-operative diagnostics, and controlled intra-sinus space creation, SOS reframes the sinus lift as a biologically driven process rather than a graft-dependent procedure. Clinical observations suggest that minimizing foreign materials may reduce postoperative inflammation, membrane perforation risk, and graft-related morbidity, while still supporting stable implant integration. The SOS framework provides clinicians with a simplified, biologically conservative pathway for managing posterior maxillary atrophy, one that prioritizes patient comfort, procedural efficiency, and long-term implant success.
インプラント治療は、天然歯を喪失した際の予知性の高い治療選択肢として、今日まで広く信頼されてきました。しかしその一方で、インプラント治療に伴うトラブルも依然として少なくありません。
インプラント治療の長期的な成功を実現するためには、さまざまなリスク因子を多角的に分析し、適切な治療計画を立案することが重要です。特に、インプラント周囲の硬組織および軟組織の特徴や性状を的確に評価し、必要に応じて最適化することが、長期的に安定した治療結果を得るうえで不可欠です。
本講演では、臨床症例を科学的エビデンスとともに提示しながら、インプラント治療の長期的な予後を最適化するために、硬組織と軟組織をどのようにより確実に改善すべきか、また、そのために何を理解しておく必要があるのかについて解説します。
フルアーチインプラント治療は、デジタル技術の進歩により、診断、治療計画、手術および補綴製作の精度と効率が飛躍的に向上した。しかし、デジタル機器を導入するだけでは、患者満足度の高い治療や長期的な成功は得られない。真に予知性の高いフルアーチインプラント治療を実現するためには、発音や清掃性を考慮した補綴設計を行い、その補綴計画に基づいてインプラントポジションを決定する Prosthetically Driven な治療計画が不可欠である。さらに、その補綴設計は、患者の顔貌との調和を重視した Facial-Driven Concept に基づいて立案されなければならない。
本講演では、Face Scan、CBCT、口腔内スキャナー、フォトグラメトリー、ダイナミックナビゲーションを統合したデジタルワークフローを紹介するとともに、FP1、FP2、FP3それぞれにおける診断と治療戦略について解説する。また、All-on-4からザイゴマインプラントまでを一連のコンセプトとして捉え、審美性、機能性、清掃性、発音および長期安定性を実現するための臨床的ポイントを症例とともに提示する。
これらを通じて、デジタル技術を最大限に活用しながら、Facial-Driven かつ Prosthetically Driven なコンセプトに基づく、予知性と患者満足度の高いフルアーチインプラント治療戦略を提案する。
多数歯欠損症例に対する補綴治療では、従来は可撤性床義歯が標準的であったが、近年はインプラント体、アバットメント、上部構造の改良に加え、DXやCAD/CAM技術の発展により、インプラント補綴の適応は拡大している。
しかし、重度の顎骨・歯槽骨吸収や角化粘膜の減少を伴う症例では、固定性補綴装置のみで十分な機能・審美回復を得ることが困難な場合がある。これに対し、IODやIRPDなどの可撤性インプラント補綴装置は、人工歯排列や床形態の自由度が高く、支持・把持・維持の獲得、応力集中の軽減、清掃性や将来的な修理・調整の容易さといった利点を有する。
本発表では、固定性補綴装置の適用が困難であった症例、およびIOD・IRPDにより良好な機能的・審美的回復が得られた症例を提示し、診察・検査・診断、治療計画、経過を通じて、固定性補綴装置と可撤性インプラント補綴装置の選択基準について考察する。
近年、IOS(口腔内スキャナー)の急速な普及により、ラボサイドのワークフローはアナログ技工からデジタル技工へと大きく移行している。この変化は、従来の作業を単にデジタルへ置き換えたものではなく、適切に活用することでアポイント回数の削減や患者負担の軽減、さらには治療精度の向上など、多くの利点をもたらしている。
特にデジタル技術の大きな利点の一つであるSuperimposeは、インプラント補綴において極めて有用であり、補綴工程の効率化と高精度化を可能にする。本講演では、プロビジョナルレストレーションをデジタル技術と組み合わせて活用し、補綴ワークフローを効率化・最適化することで、患者負担の軽減や治療期間の短縮を図りながら、高精度なインプラント補綴を実現する手法について、臨床例を交えて解説する。
1989年、日本歯科医師会は「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえること」を目的とし、8020運動を提唱した。当初の達成率は7%程度だったが、2022年には51.6%にまで向上し、着々と成果が上がってきている。
一方、平均寿命は1989年に男性は75歳、女性は81歳だったものが、最近では男女ともに6年延びて男性81歳、女性87歳となり、歯の保有に伴う栄養状況の改善が、寿命の延伸の一助になっているように思える。しかし、過去20年間、健康寿命は頭打ちで、不健康期間が男性は9年、女性は12年あり、入院体制の整わない歯科医院では、外来受診できるうちに終末期を想定して入念に準備をしておく必要がある。
高齢者に対する歯科治療のキーワードは、外来受診できなくなった時に大きな治療介入を必要としない、「逃げ切れる口腔内環境を整えておく」ことにある。
今回、長期経過例をもとに、高齢者に対するインプラント治療戦略を供覧する。
2026年 ICOI国際口腔インプラント学会 日本支部学術大会では、「ミニマリズム・インプラント治療 ―患者が本当に求めているものとは―」のテーマに基づき、皆様からの幅広い知見や臨床報告を共有する場としてポスター発表を実施いたします。
新規フェロー取得者の先生方をはじめ、多くの先生方からのご応募を心よりお待ち申し上げております。
【賞金 2万円 + 次回(2027年)日本支部学術大会の参加費無料】
本大会の演題登録はGoogleフォームにて受付を行います。システムの仕様上、文字装飾(太字・上付き・下付き文字など)は反映されませんので、あらかじめご了承ください。
※本演題登録にはGoogleフォームを使用します。
2026年ICOI国際口腔インプラント学会 日本支部学術大会