歯周病およびインプラント周囲疾患の新分類 ~歯周病の本質にせまる20年ぶりの大改訂~

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6月20日(水)~23日(土)にアムステルダム(オランダ)で開催されたEuroPerio9。今回の注目トピックをお伝えする。

歯周病およびインプラント周囲疾患の新分類 -歯周病の本質にせまる20年ぶりの大改訂-

欧州と米国の歯周病学会 合同ワークショップの成果

歯周の健康と疾患、およびインプラント周囲疾患に関するグローバルな新分類体系が、6月22日(金)にEuroPerio9で発表された。ヨーロッパ歯周病学会(EFP)と米国歯周病学会(AAP)が2017年にシカゴ(米国)で開催した合同ワークショップの成果であるこの新体系は、この疾患に関する前回の包括的分類(STAGING & GRADING)以来ほぼ20年ぶりの改訂であり、その間に得られた膨大な量の新たなエビデンスと知識に基づくものといえる。

Maurizio Tonetti教授とDr. Kenneth Kornmanが満員の聴衆を前に司会を務めたセッション「分類に関する世界的ワークショップから得られた最新の知見:歯周病学における決定的因子」は、参加者に、本ワークショップの成果とその臨床上の意義について深い見識を与えるものとなった。

このワークショップには、欧州、米国、オーストラリア、アジアから100名を超える専門家が参加し、世界中の患者に対する治療の標準化を実現するという世界的コンセンサスを得る目的で、既存文献の再検討が行われた。Tonetti教授は、専門家たちの作業の流れが「堅実かつ包括的でオープンなプロセス」であったと賞賛するとともに、その成果は偏りがなく、可能な限り信憑性が高く、「歯周治療の未来を形作るビジョンが反映されたもの」となることを目的としていた、と強調した。・・・

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世界の医療経済に影響 歯周病とインプラント周囲炎

歯が残ることで治療ニーズは増大する

歯周病とインプラント周囲炎が健康に及ぼす影響に関する研究は、これまで数多く行われてきた。だが、それらが社会や経済に及ぼす影響についてはこれまでほとんど取り上げられることはなかった。しかしながら、世界的に高齢化が進む中、これらの疾患の治療に対する社会経済的な負担は見逃せないものとなりつつある。今回、EuroPerio9では、この問題にフォーカスを当てたシンポジウムがいち早く開催された。

6月21日(木)に開かれた「歯周病とインプラント周囲炎に関する世界的な疾病負荷」には多くの聴衆が参加した。まずは司会のDr. Ola Norderydがトピックの概要を紹介し、今後、これらの疾患による真の影響を検討することの重要性を指摘した。

続いてThomas Kocher教授が登壇。口腔衛生の重要性が広く認識されることが、歯周病罹病率の最終的な低下につながるかについての発表を行った。同教授の結論は、先進国では全体としてう蝕の患者が減少し、歯周病罹患率が低下しているように見えるが、高齢者の増加と1人あたりの平均歯数の増加により、歯周治療への需要が高まる可能性があるという、パラドックスが生じるというものであった。一部の国では、体系的な予防対策を行い、口腔衛生に劇的に改善が見られたが、歯が残ることで、治療の需要は大幅に増える可能性があるとKocher教授は述べた・・・

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