【プレスリリース】[一般生活者1,000人を対象にした夏のマスク着用意向調査]  猛暑が続く今夏、マスクを外さない人が約8割! 約3人に1人が感染症対策は「免疫力向上」を意識すると回答

最早の梅雨明けで迎えた熱中症の恐怖、新型コロナ感染症の再拡大のダブルリスク!
専門家はマスク着用の新ルールを提唱

NPO法人日本唾液ケア研究会(所在地:神奈川県横須賀市)では、昨今の感染症流行下において、人々の主な感染対策である「マスク着用」についての意識や実態を調査するため、一般生活者1,000名を対象に「夏のマスク着用意向」に関するアンケート調査を行いました。

【アンケートの主な結果】
■今年の夏、マスクを外すと答えた人は約2割。(Q1)
■現在、マスクを外す場面として多いのは、「自家用車での移動中」「屋外を徒歩で移動する際」「(屋外での)スポーツ時」。(Q2)
■マスク着用の規制が緩和されていくことについて、賛成が5割、どちらともいえないが約3割、反対は約2割。(Q3)
■国の規制緩和によってマスクを外すと回答した人は7割に。(Q4)
規制緩和に賛成の理由1位は「息がしづらい」こと。規制緩和に反対の理由1位は「感染症の流行に備えて」だった。(Q5、Q6)
■海外からの観光客の受け入れについては、賛成は約5割、どちらともいえないが3割、反対が2割。(Q7)
■賛成は8割が経済回復を理由とし、反対と答えた人では約7割が感染症の流行への危惧が理由であった。(Q8、Q9)
■新型コロナの流行下で控えていたこと1位は飲酒を伴う会食であり、次いで国内旅行、海外旅行であったのに対し、今年の夏に予定していることでは1位が国内旅行、次いで商業施設へ行くこと、飲酒を伴う会食への参加であった。(Q10、Q11)
■長いマスク生活により、口臭や口渇、口呼吸などのトラブルが多かった。(Q12)
■(新たに)感染症対策が必要になった場合、特に意識的に用いる手法は手洗いであり、次いでマスク、消毒が選ばれたとともに、約3割は免疫力の向上と回答。(Q13)
■対策として食生活に気遣っている人のなかでは、ヨーグルトなどの乳製品、野菜・果物類、納豆等の発酵食品が選ばれている。(Q14)

日本唾液ケア研究会では、今後も口腔・唾液ケアを通じた健康づくりに関する情報発信を、継続的に行ってまいります。


【調査概要】
調査名  :マスク着用に関する意識調査
調査対象者:全国の20代~60代の男女 1,000人
調査手法 :インターネット調査
調査時期 :2022年6月17日(金)~2022年6月18日(土)


●約2割の人が今年の夏はマスクを外すと回答
Q1 あなたは今年の夏マスクを外しますか(お答えは1つ)

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全体に対し、今年の夏にマスクを外すかどうかを聞いたところ、21.4%の人が「はい」と答え、78.6%の人が「いいえ」と答えました。年代別では、「はい」と答えた割合として20代・30代が比較的高く、「いいえ」と答えた割合がとくに高かったのは40代でした。


●マスクを外す割合が高い場面は「車での移動時」「屋外の移動・スポーツ時」
Q2 マスクを外す割合が高い場面について、当てはまるものを全て選んでください。(お答えはいくつでも)

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現在、マスクを外す割合が高い場面について聞いてみると、最も多かったのが「自家用車での移動時」で約5割(46.8%)。続いて、「外出時(屋外を移動のために歩く際)」(35.4%)、「屋外でスポーツ等運動をする時」(33.1%)という順に。この結果から、日常の中でまったくマスクを外さないのではなく、場面に応じて着脱をしていることが伺えます。


●マスク着用規制が緩和されることに対して賛成派は約5割、40代は様子見?
Q3 今後、マスク着用規制が緩和されていくことについてどう思いますか

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今後、マスク着用規制が緩和されることについての賛否を聞いたところ、「賛成」と答えた人は50.1%(「賛成」(22.8%)+「どちらかというと賛成」(27.3%))、「反対」と答えた人は15.9%(「反対」(4.7%)+「どちらかというと反対」(11.2%))となりました。
とりわけ、20代、60代は賛成の割合が高いのに対し、30代、40代は反対の割合が他の年代と比べて高くありました。


●国の規制緩和に応じて約7割がマスクを外すと回答。20代・60代が高い傾向
Q4 国の規制緩和によって、今後マスクを外す割合が増えると思いますか

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国の規制緩和に応じてマスクを外すかどうかについて聞くと、「はい(外す)」が72.0%、「いいえ(外さない)」が28.0%と、多くの方が国の示す方針に応じてマスクを外すかどうかの判断をすることが伺えます。また年代別では、とくに20代、60代にその傾向が高くあることがわかりました。


●規制緩和に賛成の理由TOP3は「息がしづらい」「感染症流行の収束」「不快感」
Q5 (Q4で)はい、と回答した方にお聞きします。当てはまる理由を選んでください(お答えはいくつでも))

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マスク着用の規制緩和に賛成する理由の1位は「息がしづらい」で60.8%。続いて、「感染症の流行が収まってきたから」(56.1%)、「不快感が強い」(31.1%)となりました。マスク着用による呼吸のしづらさを多くの人が感じていることがわかりました。


●規制緩和に反対の理由TOP3は「感染症流行に備えて」「周囲の目」「お化粧の手間」
Q6 (Q4で)いいえ、と回答した方にお聞きします。当てはまる理由を選んでください(お答えはいくつでも)

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マスク着用の規制緩和に反対する理由の1位は「感染症の流行に備えて」で70.7%。続いて、「周りの目が気になる」(44.6%)、「化粧をするのが面倒だから」(12.9%)となりました。現在も感染症の流行を危惧する方が一定数いることがわかったとともに、特に20代では周囲の目を気にしている割合が高いことがわかりました。


●海外からの観光客の受け入れについて、約5割が賛成、一定数は様子見
Q7 新型コロナ感染症の流行収束と共に増えるであろう、海外からの観光客の受け入れについてどのように感じますか

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4月に解禁された、海外からの観光客の受け入れについて聞いたところ、約5割の方が賛成と回答(「賛成」(19.7%)+「どちらかというと賛成」(26.8%))し、反対と回答した方は約2割(「反対」(5.7%)+「どちらかというと反対」(13.7%))となりました。年代別では、比較的20代、30代に賛成派の割合が高く、40代では反対と答える方の割合が高い結果でした。


●賛成理由の8割は「経済回復」、反対理由は「感染症流行へのリスク回避」
(Q7で)
Q8 賛成・どちらかというと賛成、と答えた人にお聞きしますそれはなぜですか
Q9 どちらかというと反対・反対・どちらともいえない、と答えた人にお聞きします。それはなぜですか(どちらも複数選択可)

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受け入れに賛成と答えた方のうち、約8割の方が理由に「経済回復」をあげ、続いて「コロナ以前の日常を取り戻したい」(36.1%)、「(自身の)新型コロナワクチンの接種が済んでいるため問題ない」(18.4%)という結果となりました。また、受け入れに反対と答えた方の理由として、約7割の方が「感染症の原因となるウイルスや菌が持ち込まれる可能性がある」と答え、続いて「マスク着用に対する意識に差がある」(54.0%)、「(観光地などに)人が増える」(40.5%)という結果になりました。


●今年の夏の予定TOP3は「国内旅行」「商業施設へ行くこと」「飲酒を伴う会食」
Q10 新型コロナの感染が流行してから控えていたことはありますか(複数選択可)
Q11 今年の夏に予定していることはありますか(複数選択可)

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新型コロナの流行下で控えていたこと1位は「飲酒を伴う会食」(62.2%)であり、2位が「国内旅行」(59.4%)、3位が「海外旅行」(39.1%)であったのに対し、今年の夏に予定していることの1位は「国内旅行」(59.4%)、2位が「商業施設に行くこと」(31.4%)、3位が「飲酒を伴う会食」(26.6%)となりました。「その他」を選択した方では、約8割の方が「とくにイベントを予定していない」「(今まで通り)家にいる」という主旨の回答であり、行動範囲を広げる方が多く見られる一方で、引き続き外出を自粛をされる方もいる様子です。


●マスク着用で起こった「口臭」「口の渇き」「口呼吸」などのトラブル、多くは自覚なし!?
Q12 長いマスク生活を経て起こったこと(肌荒れ等以外のトラブルを対象とします)について、当てはまるものを選んでください(複数回答可)

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誰もが想像しなかった、長いマスク着用生活で起こったトラブルを聞いてみると、多くはトラブルは起こっていないという回答であるものの、「口臭」「口の渇き」「口呼吸になりやすい」という回答も多数挙げられました。口のトラブルは表面的に表れるものではないことが多いため、症状を自覚していない可能性もあるかもしれません。


●今後の感染症対策は「手洗い」「マスク着用」「消毒」と「免疫力アップ」
Q13 今後、感染症対策が必要になる場合に、どのような方法を意識的に行いますか(複数選択可)

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今後、感染症対策として行う方法を聞いたところ、「手洗い」(77.7%)、「マスク着用」(72.7%)、「消毒」(60.3%)と、病原体を身体に取り込まないような対策が上位に選ばれたとともに、それに次ぐ形で、体の中から病原体を排除する力である、「免疫力の向上」(28.9%)が選ばれました。


●感染症対策として意識的にとっている食品は「ヨーグルト」「野菜・果物」「納豆」
Q14 感染症対策として、下記食品の中で意識的に摂っている食品はありますか(複数選択可)

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感染症対策として「食事」を意識している方570人に、意識的にとっている食品を聞いたところ、1位に「ヨーグルト等の乳製品」(55.7%)が選ばれ、2位に「野菜・果物類」(55.0%)、3位は「納豆等の発酵食品」(46.3%)という結果となりました。


【専門家の解説】
NPO法人日本唾液ケア研究会 理事長 槻木 恵一(歯学博士)
神奈川歯科大学歯学部病理・組織形態学講座環境病理学分野教授。唾液の量だけでなく、唾液の質の重要性にいち早く気がつき、10年ほど前から唾液力として普及活動を行う。国民の健康維持への貢献を図るため、日本唾液ケア研究会を通してさまざまな情報発信を行う。
著書・監修書に『唾液サラネバ健康法』(主婦と生活社)『ずっと健康でいたいなら唾液力をきたえなさい!』(扶桑社)などがある。

◆調査から読み取る、一般生活者の感染症対策意識について
マスクの着用や手洗いなど、基本的な感染対策が完全に定着していることは確かです。一方で、調査結果から、「マスク着用」の取り扱いについては状況を見ながら判断している様子が伺えます。
現在、新型コロナウイルスの感染者数が増えてきていることや、今後はインフルエンザなど、他の感染症が流行する可能性も想定されることから、基本的な対策は継続して行っていくべきと考えます。

◆マスク着用についての考え方
前述した通り、自身の判断でマスクを外すようにしている人も見受けられますが、まだまだ、周囲の目を気にするという意見も根強くあるようです。国が推奨しているように、屋外で周りに人がいない場面では外す、公共交通機関など人が密集している場面では着用する、というように、適切な着脱の一般化が求められているのではないでしょうか。
また、より感染対策を考えるのであれば、マスクは一度外したら別のものに付け替えることをお勧めします。診療時に患者さんとの距離が近い医療従事者では、手袋やマスクを小まめに変えることで、衛生的でもありますし、感染リスクを減らすようにしています。

◆口腔トラブルの実態について
臨床実感として、コロナ禍を経て、口腔環境が悪化している人が増えているように感じています。今回の調査では、マスク着用によるトラブルとして「口臭」や「口渇」が挙がっていましたが、唾液の減少が原因と考えられます。唾液の減少は、病原体の入り口ともなる「口」の健康状態を悪くし、感染症にもかかりやすくなるため、少しでも何か違和感を抱えている人はすぐに改善すべきです。そもそも些細な口のトラブルは自覚症状を感じにくい場合もあります。もし、いま症状を感じていない人でも、初期の口腔のトラブルを生じている可能性は高いと考えています。
このタイミングであらためて「口」の状態や、抗菌機能をもつ「唾液」への意識を高く持ってほしいとともに、定期的なかかりつけ歯科医院への受診も心がけてほしいです。

◆今後の感染症対策への考え方
マスク着用や手洗い、消毒など、外側の対策に意識が向きがちですが、マスクを外す場面が増えてくる今こそ、バランスの良い食事やヨーグルトなどの発酵食品を摂り、自身の免疫力・唾液力を高めるなど、体の内側からの対策も合わせて行っていくことが大事でしょう。

記事提供

© Dentwave.com

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