Heraeus Dental の歯科材料事業 三井化学が譲受

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ドイツHeraeus社の歯科材料事業の譲受に関するお知らせ

 当社は、平成25年4月4日開催の取締役会において、ドイツのHeraeus Holding GmbH(以下「Heraeus社」という。)より、同社グループの歯科材料事業(以下「Heraeus Dental」という。)を譲り受けるための契約を締結することを決議し、同日中に、Heraeus社と同契約を締結する予定ですので、お知らせいたします。

1.事業の譲受理由

 当社は、中期経営計画において、景気変動の影響を受け難い事業の拡大を図るため、ヘルスケア材料事業の拡大・成長を目指しております。特に歯科材料分野は需要が安定しており、かつ世界的な高齢化により、今後大きな成長が期待できる分野であります。

 今回の事業譲受の対象であるHeraeus Dentalは、

  [1]長い歴史を通じて獲得した歯科材料事業に関する豊富な知見と業界でのプレゼンス、

  [2]歯科材料市場におけるHeraeus Dentalの確固たるブランド力、

  [3]世界20ヶ国以上に拠点を有するグローバル販売ネットワークとグローバル経営ノウハウを有しております。

 一方当社は、子会社であるサンメディカル株式会社において30年以上に亘り歯科材料事業を手掛けてきており、国内市場を中心に一定の市場地位を築いておりますが、将来に向けて更なる成長を図るためにはグローバル展開が課題であると認識しております。

 こうした状況に加えて、歯科材料市場においては、貴金属から樹脂等の他の素材へのシフトが起こっており、貴金属の加工に強みを持つHeraeus社から、ポリマー技術等の化学領域に強みを持つ当社がHeraeus Dentalを譲り受けることにより、今後の成長を一層加速させることができると判断いたしました。

 本事業譲受により、当社グループは、歯科材料事業をコア事業として拡大・成長させていくためのグローバルな事業基盤を獲得でき、今後成長が見込まれる海外歯科材料市場への展開加速が可能となります。加えて、当社の豊富なR&D人材とポリマー技術等の化学領域の知見を活かし、Heraeus Dentalの持つ製品開発力とあわせ、顧客ニーズに対応した新たな製品の開発が可能となることが期待されます。

 今後、当社グループは、Heraeus Dentalのグローバルな事業基盤をベースにして、歯科材料事業の更なる拡大・成長を図るとともに、メガネレンズモノマー・不織布などのヘルスケア材料事業を初めとする景気変動の影響を受け難い事業の拡大・成長を加速させ、成長性と永続性を実現する事業ポートフォリオの構築に更にスピードを上げて取り組んでまいります。

2.事業の譲受概要

 Heraeus社より、Heraeus Dentalに属する子会社の株式及び事業用資産のすべてを取得いたします。なお、当該取得に際し、当社は当社100%出資の持株会社を設立し、同社が取得の上、統括・管理する予定です。

 当社とHeraeus社との間で合意した買収価格は450百万ユーロ(約543億円)であり、当該買収価格には、株式取得の対価に加え、当社が引き継ぐこととなるHeraeus Dentalにかかる有利子負債等の額が含まれます(※1)。

 (※1)買収価格は、株式取得完了日の運転資本・現預金の増減等により調整がなされます。

     また、上記の買収価格のほか、買収に係る諸費用が発生する見込みです。

     なお、上記の円貨額は、平成25年3月末日の為替により換算したものになります。

※以下、「3.譲受事業の概要」などリリース詳細は添付の関連資料を参照

 http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0334513_01.pdf

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