テレデンティストリーは対面での初診に代わる有効な手段であるとの研究結果を発表
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ロンドン、英国:COVID-19の大流行により、多くの業界でビデオ会議ツールが広く採用されるようになりましたが、歯科も例外ではありません。新しい研究によると、トリアージ目的や初診の場合、テレデンティストリーは歯科医師と患者の間で比較的高い受け入れ率を示し、対面での歯科検診に代わる有効な手段として認識されていることがわかりました。
この研究は、キングス・カレッジ・ロンドンの歯周病専門医と心理学者からなる学際的なチームが主導し、テレデンティストリーに対する歯科医療従事者と患者の態度を測定し、これらのサービスをどのように改善できるかを調べることを目的としました。2020年7月1日から12月14日の間に行われたビデオ診察の前後に、参加した228名の方に一連のアンケートに答えていただきました。
今回の調査では、75.7%の患者さんが、「歯科検診を受けるよりもビデオで相談したほうが安心できる」と強く感じていました。また、約8割の患者さんが「ビデオ相談を勧めたい」と回答しており、予約前に「非常に役立つ」「やや役立つ」と回答した人は全体の77.4%だったのに対し、予約後には87.1%にまで上昇しました。
テレデンティストリーの有用性については、歯科医師によって認識に大きな違いがありましたが、その認識はアポイントメントを取った後に変化しました。歯周病専門医の23.5%は、ビデオアポイントメントは事前には役に立たないと考えていましたが、35.2%はアポイントメント後には役に立たないと考えていました。対照的に、修復専門医の76.9%は、予約前には、バーチャルチェックは役に立たないと考えていました。一方、76.9%の修復専門家は、予約前にはバーチャルチェックは役に立たないと考えていましたが、予約後には30.8%に減少し、38.5%が実際に役に立ったと認めました。
キングス大学大学院歯周病学プログラムのディレクターで本研究の筆頭著者であるLuigi Nibali教授は、プレスリリースで次のように述べています。
「また、患者はより早く医療にアクセスし、専門家の治療を受け、仕事を休む時間を最小限に抑え、診察を受けるための長距離移動を減らすことができます」と付け加えた。
また、共著者のPayvand Menhadji博士は、歯科医療従事者にもビデオアポイントメントのメリットがあると指摘しています。
「臨床家にとって、テレデンティストリーは、紹介者をトリアージし、長い待ち時間を短縮する可能性があります。」
Menhadji氏は、「歯科では、リアルタイムの対面臨床相談よりも費用対効果が高いことが証明されています。患者に安心感を与え、口腔衛生を指導し、問題点を確認するためにフォローアップのビデオコンサルテーションを行うことで、対面を必要とする予約の数を減らすことが可能です。」と付け加えた。
「COVID-19の時点での遠隔歯科治療に対する患者と歯科医師の認識。A questionnaire-based study 」と題されたこの研究は、Journal of Dentistry誌に掲載されるのに先駆けて、2021年8月13日にオンラインで発表されました。
記事提供
© Dental Tribune
ライター
Brendan Day, Dental Tribune International