対面式デンタルイベント「ADXメルボルン」が成功裏に終了
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メルボルン(オーストラリア):新型コロナウイルス感染症の大流行により、この時点で1年以上、ほとんどの歯科イベントがオンラインで開催されてきました。しかし、ワクチン接種が普及している国や、新型コロナウイルスの地域感染がない国では、対面式のイベントが復活しつつあります。2021年に開催されるオーストラリア最大の歯科展示会であるADXメルボルンは、先週、対面式のイベントとして開催され、主催者は「大成功」と評価しています。
2006年に初めて開催されたADXは、オーストラリアの歯科医療従事者が業界の最新製品やその他のイノベーションについて情報を得るための最高のイベントとして定着しています。しかし2020年3月、オーストラリア政府がイベントへの集客数を制限する勧告を出した為、オーストラリア歯科産業協会(ADIA)は、ADX20を早々に終了せざるを得なくなりました。今年のADXは、5月6日から8日までメルボルン・コンベンション・アンド・エキシビション・センターで開催され、ADIAのCEOであるKym De Britt氏によると、3日間で5,000人以上の参加者を集めたとのことです。
De Britt氏はデンタルトリビューンインターナショナルに対し、「イベント前の目標を大幅に上回る参加者が集まりました。」と語っています。「歯科業界全体から多くの人が参加してくれたのは素晴らしいことで、この参加者数は、私たちの多くが再び対面式のイベントに参加することを楽しみにしていたことを如実に物語っています。」
ADIAはまだ出展者や来場者からのフィードバックを収集している段階ですが、De Britt氏によると、最初の反応は「非常にポジティブ」だったそうです。
「これまでのところ、出展者からのフィードバックは非常に良好で、多くの出展者が、このイベントで非常にうまくいった、間違いなく有意義な経験だったと述べています」と彼は言いました。
「新型コロナウイルス感染症の状況が悪化していたため、不確実性や躊躇があった昨年とは、全く異なる雰囲気でした。ADXメルボルンの雰囲気は非常に良く、再び外に出て対面で交流することに興奮していました。」
De Britt氏は、新型コロナウイルス感染症のプロトコルを遵守し、協力してくれた出展者や参加者を称賛しました。
「ADXメルボルンでは、多くの人が日々の業務の中で感染対策を行っていることを忘れてはなりません」と彼は述べています。「その為、必要に応じてマスクを使用したり、定期的に除菌ステーションを使用したり、ルールを守って行動することができました。」
「全体的には大成功で、ADIA理事会、出展者、そしてもちろん参加者の皆さんのサポートなしには成し遂げられませんでした」とDe Britt氏は締めくくりました。
ADXはオンラインを継続
第1回目のADXオンラインは、5月21日まで開催されており、対面式のイベントは終了しました。多くの出展者が、通常の営業時間内にライブチャットやビデオ会議で参加者と交流することができるほか、様々な継続的な専門能力開発の機会を提供しています。
記事提供
© Dental Tribune
ライター
Brendan Day, Dental Tribune International