「ガム・ヘルス・デー2021」では、歯肉疾患と新型コロナウイルスをテーマにしています

「ガム・ヘルス・デー2021」では、歯肉疾患と新型コロナウイルスをテーマにしています

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ブリュッセル(ベルギー):2021年の「ガム・ヘルス・デー」のスローガンである「歯周病は予防できる」は、口腔保健の専門家にとっては当然のことのように思われるかもしれません。しかし、この年に一度の世界的な口腔保健の取り組みは、歯肉に影響を与える疾患の性質やその発見と予防の方法について、一般の人々を啓蒙することを目的としています。新型コロナウイルス感染症の大流行を受けて、今年はこれまで以上に一般の人々にメッセージを伝えることが重要だと主催者は述べています。

5月12日、5大陸の40カ国以上で「ガム・ヘルス・デー」が開催されます。この日は、欧州歯周病学会(EFP)をはじめとする世界中の関連学会、教育機関、歯科関連団体が推進しています。

歯肉炎は、口腔内の深刻な問題に加え、糖尿病、アルツハイマー病、心血管疾患などの全身の健康問題にも関連するという研究結果が出ています。歯肉炎などの歯肉疾患は痛みを伴わないことが多く、その為、気気付かない事もあります。つまり、口腔衛生を良好に保ち、定期的に歯科検診を受けることで、全身の健康増進に貢献できるのです。

今年のキャンペーンでは、ソーシャルメディアの人気とアクセスのしやすさを利用して、クリックして共有できる画像と短いアニメーションビデオを用意しました。歯肉疾患の発見と予防に関する意識を効果的に高めることを目的とし、画像や動画では、口臭や歯の抜け落ちなど、一般的でわかりやすく、かつ直感的な症状に注目しています。また、2021年のキャンペーンでは、歯肉疾患の原因となる代表的な行動のひとつである「たばこの消費」についても取り上げています。

「ガム・ヘルス・デー2021」のコーディネーターであるHenrik Dommisch教授は、プレスリリースの中で次のように述べています。「『ガム・ヘルス・デー2021』は、残念ながらまだ見過ごされることがあるとしても、歯茎の健康が健康と幸福のための重要な要素であることを人々に思い出させることを目的としています。」

Dommisch氏は、世界中で何百万人もの成人が歯肉疾患に悩まされていますが、これらの疾患は効果的に予防・治療することができると説明しています。「今こそ、歯周病に対する断固とした対策を講じる時です。口内の衛生状態を良好に保ち、定期的に歯科医、歯周病専門医、歯科衛生士のところに通うだけで、歯周病を克服することができます」と彼は述べています。

「ガム・ヘルス・デー」は、2017年5月12日にヨーロッパで初めて開催され、歯周病に対する一般の人々の認識を高めるために、様々な社会的取り組みが行われてきました。パンデミックを受けて、主催者は「ガム・ヘルス・デー2020」のキャンペーンにデジタルアプローチを採用しました。

5月12日、EFPは自身のインスタグラムページ(@perioeurope)で、「ガム・ヘルス・デー2021」ペリオトークのライブセッションを開催します。中央ヨーロッパ時間の19時に開催されるこのインスタグラムライブセッションは、このトピックに関連するアイデアや経験を交換したいと思っている全ての人に開かれており、Dommisch氏が担当します。

EFP会長のLior Shapira教授は次のようにコメントしています。「『ガム・ヘルス・デー2021』は、健康な生活に欠かせない健康な歯ぐきの価値を、毎年一般の人々に知ってもらうためのEFPの世界的な主要な取り組みです。」

「歯周病と新型コロナウイルス感染症の新たな関連性が明らかになりつつあります」とShapira氏は続け、臨床歯周病学雑誌に掲載された新型コロナウイルス感染症の症状がある患者の歯のバイオフィルムには、新型コロナウイルスのリボ核酸分子が付着している可能性があるという新しい研究結果を紹介しました。「これは、新型コロナウイルス感染症の感染に不可欠な役割を持つ潜在的なリザーバーとして機能する可能性があります。このことは、これまで知られていなかったウイルスRNAの人への生息地を明らかにし、新型コロナウイルス感染症の封じ込め戦略を開発する為の更なる研究への扉を開く可能性があります」と彼は述べています。

記事提供

© Dental Tribune

ライター

Jeremy Booth, Dental Tribune International

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