3Dプリントされた間接接着トレーレジンは、矯正チェアタイムを半減させることを目指している

3Dプリントされた間接接着トレーレジンは、矯正チェアタイムを半減させることを目指している

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マサチューセッツ州ソマービル(米国):Formlabs社は新しい間接接着トレー(IBT)レジンを発売しました。このレジンは、ワークフローを合理化し、患者の椅子に座る時間を大幅に短縮することで、3Dプリントの利点を矯正歯科医院にもたらすと述べています。同社のデンタルプロダクトマネージャーであるサム・ウェインライト氏によると、IBTレジンは、従来のブラケットを配置する方法に代わる魅力的な選択肢を提供するといいます。

ほとんどの矯正歯科医院で見られる装置であるIBTは、患者の歯列と処方箋に正確にフィットする複数のブラケットを一度に装着することを可能にします。個々にブラケットを配置するプロセスは時間がかかることがありますが、Formlabs社は、矯正歯科医がIBTを使用する際に3Dプリントとその新しい樹脂を使用することで、患者の椅子に座る時間を大幅に短縮できると述べています。

デンタル・トリビューン・インターナショナル(DTI)の取材に応じたウェインライト氏は、次のように述べています。「3Dプリントと新しいIBTレジンを使用することで、時間のかかるブラケットを個別に装着するプロセスをカスタムアプライアンスで行うことができるようになり、患者の椅子に座る時間を半分に短縮して矯正医の時間を節約することができます。」

ウェインライト氏は、同社がIBTレジンを開発するにあたり、主要な矯正歯科医と協力したことを説明しました。レジンを使用して作られたトレーは柔軟性があり、簡単に挿抜が可能ですが、ブラケットをしっかりと固定するのに十分な強度を持っている、と彼はいいます。「Form 3B、Wash、Cureにこれらの器具を3Dプリントすることによる優れたフィット感と簡単さは、どのような矯正歯科医院でも効率的なブラケット配置を可能にしています。」と彼は付け加えました。

IBTレジンは完全にデジタル化されたワークフローを提供し、治療計画は高度な矯正CADソフトウェアを使用して行われます。ウェインライト氏は、このワークフローにより、更に効率的なプロセスが可能になり、コミュニケーションが向上し歯科医院と技工所間のやり取りが容易になると述べています。

「アプライアンスがデザインされればファイルは印刷の準備ができ、Form 3B の業界をリードする使いやすさは、このプロセスを可能な限りシンプルにします。また、アプライアンスを使用する準備ができたら、ブラケットを取り付けるプロセスが従来の方法よりもはるかに簡単になります。患者が来院する前にブラケットを装置に挿入することができ、装置を歯の上に簡単に挿入することができ、すべてのブラケットは正確な位置に保持されます」とウェインライト氏は言います。

2月16日に発売されたIBTレジンは、クラスIに準拠した生体適合性の高いレジンです。DTIは最近、Formlabs社が生体適合性があるとして販売している特定のレジンを含む、口腔内リテーナーの製造に使用される3Dプリント可能なレジンの安全性に疑問を呈した研究について報告しました。同社の情報によると、Formlabs社の生体適合性レジンは多くのISO規格に準拠して開発されており、それらの規格の要件をクリアしているとのことです。

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ライター

Jeremy Booth, Dental Tribune International

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