ドバイで緊急性のない歯科治療が中止に

ドバイで緊急性のない歯科治療が中止に

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ドバイ(アラブ首長国連邦):アラブ首長国連邦で最も人口の多い都市であり、領土でもあるドバイ首長国では、緊急性のない歯科治療が停止されています。ドバイ保健局(DHA)によると、この予防措置は新型コロナウイルスから患者と医療従事者を保護し、ウイルスの拡散を抑制することを目的としています。

ドバイ保健局は1月下旬、病院や医療従事者に対して緊急性のない歯科治療を中止し、首長国で診療している歯科医院の数を減らすよう助言しました。

ガルフビジネス誌が1月27日に報じたところによると、以下の病院では日曜日から木曜日の午前7時30分から午後9時30分までの間に限り、歯科医療サービスが提供されることになりました。アル・ミズハール保健センター、ナッド・アル・ハマル保健センター、アル・バーシャ保健センター、アル・サファ保健センター、アル・マムザール保健センター(小児科診療のみ)、ラシッド病院、ハッタ病院。緊急症例はナッド・アル・ハマル保健センターとアル・バーシャ保健センターで治療を行い、事前予約の患者さんは残りの施設で治療を行います。

ガルフビジネス誌によると、ドバイ保健局の歯科行政は、緊急の症例は厳重な予防措置の下で治療されており、歯科スタッフはフェイスシールドを着用し、全身医療用ガウンを着用していると強調しました。

地元メディアの報道によると、この措置は追って通知があるまで継続され、新型コロナウイルス患者のケアを優先させる為、緊急でない外科手術は2月19日まで中断されているということです。

ドバイ保健局は新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、2020年3月に歯科の選択診療を停止しました。国内の健康制限が緩和されたことにより、2020年6月中旬に選択治療が再開されています。

選択的歯科治療の停止は、1月にドバイ保健局全体で感染症の数が増加しているにも関わらず、現在はドバイ首長国のみに適用されます。同国の国家緊急危機・災害管理局のデータによると、2月5日に新たに3,251人の患者が報告され、14人が死亡しました。パンデミックが始まって以来、ドバイ保健局では合計320,126人の新型コロナウイルス感染者と902人の関連死が記録されています。

ドバイはパンデミックの間、特に母国での過酷な予防措置から逃れようとする裕福な外国人のための主要な観光地として浮上しました。大晦日の後、新型コロナウイルスの感染者は劇的に増加し、ドバイの君主制は予防接種キャンペーンを強化し、公私の生活に新たな規制を導入するなどの対応を余儀なくされました。1月25日、首長国の支配者であるシェイク・モハメド・ビン・ラシード・アル・マクトゥーム氏は、ドバイ保健局長官のフマイド・アル・クータミ氏を何の説明もなく突然後任させました。

ドバイでは2月から、ホテル(70%)、映画館やその他の座席のある屋内施設(50%)、ショッピングモール、プール、プライベートビーチ(70%)のキャパシティが制限されるようになりました。パブやバーは今月の営業を終了し、レストランやカフェは午前1時までに閉店することが義務付けられています。

記事提供

© Dental Tribune

ライター

Jeremy Booth, Dental Tribune International

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