今注目のデンタルエステとは?

記事全文を読むには
無料会員登録が必要です。

デンタルエステ

 最近、歯科業界の中でも注目されているデンタルエステですが、具体的にどのようなものなのでしょうか。
デンタルエステは、患者様の口腔内やお口の周りの美と健康をサポートする為に歯科や専用サロンで行います。
通常のエステサロンではできないお口の中にある40ヶ所のツボやお口の周り、首の筋肉へのアプローチを行い、専用のジェルを用いて歯肉や唾液腺のマッサージなどを直接行います。
施術により副交感神経がリラックスすることで、筋肉が緩み全体の血流がよくなり、さらには唾液の分泌量も多くなることで虫歯や歯周病の予防につながります。

 最近では専用サロンも多くありますが、デンタルエステは業界に慣れ、専門の研修を受けた衛生士さんだからこそできるプロフェッショナルな施術です。
歯石除去や歯面清掃、歯磨き指導などとは異なり、痛みが無く“汚れを落とす“というよりは、患者様のお悩みに寄り添い、癒しやリラックス効果を与え 患者様の“なりたい自分”をヒアリングしながら、施術者が目的を明確にすることが重要です。

歯科医院と専用サロンのそれぞれで施術可能なメニューには、以下のような違いがあり、専用サロンの場合医療行為はできません。

歯科医院
・歯肉マッサージ
・リップエステ
・美容歯科
・歯石除去
・歯面清掃
・ホワイトニング
・歯磨き指導
専用サロン
・歯肉マッサージ
・リップエステ
・口周りのケア
・歯磨き指導

 ではデンタルエステではどのような筋肉にアプローチするのでしょうか?
下記では代表的な一部の筋肉をご紹介します。
間違った施術や手技では効果や満足度が半減してしまうため

①アプローチ前に必ずコリの確認を行うこと、
②カウンセリングを通じてお悩みや状態を記録に残すこと、
③2回目以降のご来院の際にも必ずその日のコリの状態やお悩み、改善状況などを確認し、記録することなどが大切になります。
表情筋

顔の皮膚と骨格を結ぶ、表情を作るための筋肉です。
表情筋が衰えてしまうと、表情を作る際の可動域が狭くなってしまいます。

口輪筋

口角から鼻横、耳横、ほうれい線周辺の筋肉です。
浅いほうれい線の場合は、1度のマッサージでも患者様に効果を実感して頂けるケースがございます。
施術前、施術後のお写真を撮影し、記録することで患者様に効果を実感していただきやすく、説明や次のご予約のご案内の際にも活用できます。
※ほうれい線は誤ったマッサージやケアを行うと余計に目立ってしまう事もあるので十分な注意が必要です

咬筋

噛み締めると硬くなる筋肉で、咬筋が凝り固まるとコブ状に大きくなります。
小顔作りには大切な筋肉で、食いしばりや歯軋りの度合いによって硬直の度合いも異なるので、事前に確認することが大切です。

眼輪筋

目の周りの筋肉です。
眉毛を引き上げながら左右に伸ばします。
目の疲労回復に効果的で、目の下の部分の施術によりクマにも効果的ですが敏感な部位なので力加減には注意が必要です。

頬筋

ほうれい線に関る筋肉です。筋肉が細く、弱くなると皮膚の張りを保てなくなり、シワができやすくなってしまいます。

胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋が硬直している場合は左右に顔を傾けた時に首にハリが生じます。
首も回りにくくなり、首こりやストレートネックの原因にもなるので、筋肉のコリ、ハリなどを確認していくことが大切です。
また、胸鎖乳突筋には太い血管が通っているので圧迫しすぎないように注意が必要です。

僧帽筋

首から背中に向けてある広い筋肉です。
首の付け根部の筋肉が張っていると首が太くなり、顔が大きく見えてしまいます。
僧帽筋は強く圧迫しても気持ちいいと感じられる方も多いですが、個人差があるため痛みがないかどうかを確認しながら施術することが大切です。

側頭筋

咀嚼筋であり噛むことでコリに繋がってしまいます。
側頭筋を引き上げることでフェイスラインは上がる傾向にありますが歯軋り・食いしばりをする人は硬直してしまうので頭も凝り固まった感じになります。

歯肉マッサージ

 歯肉には40か所のツボがあります。そのツボを指で優しく指圧しながらマッサージしていくことにより、歯肉に酸素や栄養がいきわたり歯肉炎で壊れた組織の修復がされやすくなります。
マッサージにより、唾液の分泌が促進され、口腔内の乾燥による痛みの軽減や、血行促進、筋肉をほぐす事による免疫力の向上に寄与します。
その他、むくみの緩和やほうれい線の予防効果にも繋がり、美の観点でもフェイスラインがすっきりし、歯肉が健康的な色になるなどの効果が見込まれます。

 また、歯肉マッサージをおこなう際には専用のジェルが必要になりますが、ジェルを選択する際には以下のポイントに注意が必要です。

1.アルコール成分のないもの
アルコール成分は水分を吸収し、乾燥しやすい傾向があります。
マッサージでは保湿効果を期待するため乾燥は避けなければなりません。

2.研磨剤無配合もの
研磨剤無配合でないとざらつきにより、患者様に不快感を与えてしまう懸念があります。

料金やコース作り

 基本的には保険の適用外の施術となります。
サロンやクリニックによってことなりますが、私自身が独自に調査したところ、50分4500円~8000円程度、90分5500円~10000円程度、120分10000~12000円程度がおおよその相場のようです。
(独自で調べてます)

メニュー作りは自由ですが、下記のように3パターン程用意し、患者様が選べるようにすると良いと思います。

(例)
1.スタンダードコース
2.ハーフコース
3.スペシャルコース

 カウンセリングの結果などを踏まえ、複数のメニューの中から適したメニューをご提案していくと患者様にとってもわかりやすくて良いと思います。口腔周りのプロフェッショナルである歯科衛生士が患者様の希望やお悩みに合わせてメニューを提案することで、患者様により安心感を与えることができます。

 デンタルエステは、リラクゼーションとお口の周りのマッサージがメインの施術です。
1回の施術でなかなか効果は出にくいですが、回数を重ねることによりその効果は発揮されるものです。
デンタルエステを取り入れることにより、歯科検診の時間をより有効活用できるのではないでしょうか。

本園 真奈美

歯科衛生士学校卒業後一般歯科で予防について学び、その後矯正歯科、往診、障害歯科の専門クリニックを経て現在3人の子育ても行いながら一般歯科でパート勤務の傍らデンタルエステなど美と健康について学びを続けてます。

記事提供

© Dentwave.com

この記事を見ている人がよく見ている記事

新着ピックアップ


閉じる