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歯科衛生士として採用されるためには、面接を受ける必要があります。面接を受ける前に院内見学をさせてもらえることもありますが、初めての訪問が面接日となることも少なくありません。今回は面接当日という短時間の中で見ておくべきポイントや、歯科医院の雰囲気を把握する方法を解説します。
1. 面接について
2.【面接時に見ておくべきポイント①】待ち時間
3.【面接時に見ておくべきポイント②】院長の話し方・表情
4.【面接時に見ておくべきポイント③】院長以外のスタッフの話し方・表情
5.【面接時に見ておくべきポイント④】院長とそれ以外のスタッフの会話
6.【面接時に見ておくべきポイント⑤】案内された部屋の清潔感
院内見学は温かく迎え入れられることがほとんどですが、面接当日はそうとは限りません。「歯科医院に到着したときから面接が始まっている」と言われることもあり、これは院長ではなく他の歯科衛生士が受付での挨拶や態度を見ていることがあるからです。受付にいた歯科衛生士が直接採用に関わらない人であっても、印象が悪いと「あの人は面接に来たときこうだった」などと言われかねません。
なお今回は面接で気を付けるべきことではなく、面接中にその歯科医院が本当に自分に合っているのか見極める方法をご紹介します。面接時に見ておくべきポイントは以下の通りです。
2.院長の話し方・表情
3.院長以外のスタッフの話し方・表情
4.院長とそれ以外のスタッフの会話
5.案内された部屋の清潔感
前提として、面接時間には余裕を持って歯科医院へ到着するようにします。かといって15分前など早すぎると歯科医院側が困ることもあるため、5〜10分前を目安に到着します。土地勘に自信が無い場合、最寄駅や周辺に20〜30分前くらいに到着しておき、一度歯科医院の位置を確認した上で時間を調整すると良いですね。
その上で面接時に見ておくべきなのは、歯科医院について挨拶をしてから、実際に面接が始まるまでの待ち時間です。面接開始時間は歯科医院側から指定されているはずなので、指定されていた面接開始時間に面接が始まるのが一般的。しかし前の治療が長引いたり、面接のための準備が整っていなかったりすると面接を受ける側が待たされることになります。
もちろん面接をしてもらう身なので待つのは当然ですが、10〜15分以上待たされる場合は時間管理のできない院長なのかもしれません。実際に働き始めてからも診療が長引きやすく、昼休みが短縮されたり残業がしばしばあったりする可能性があります。また面接といえど、将来的に一緒に働く可能性のある歯科衛生士です。初対面の時点で蔑ろに扱っているようでは、実際に働き始めてからが心配です。
開業歯科医院は院長のこだわりや性格、雰囲気が色濃く現れます。そのため面接中の院長の話し方や表情などをよく見ておくと、歯科医院や働き始めてからの雰囲気がつかめるかもしれません。
例えば面接中にこちらの受け答えが上手くいかなかったときや、面接中に他のスタッフが入ってきたときなど。あからさまに表情を変えたり嫌な表情を浮かべたりされると、こちらも良い気分ではないですよね。院長に限らず、そのような人は一緒に働きにくく患者さんに対しても同じように対応する可能性があります。
歯科医院の面接は院長と面接することもあれば、院長以外のスタッフと面接することもあります。ほとんどは前者ですが、採用担当のスタッフに委ねている場合や診療が延びてどうしても院長が来れなかったときなどに、院長以外のスタッフと面接することになります。また院長と採用担当のスタッフ両者が面接に来ることもあります。
院長以外のスタッフの話し方や表情も見ておきたいポイントです。そのような場を任されるのは主任歯科衛生士やチーフであることが多いため、採用された場合に関わる機会が多いからです。
面接に院長以外のスタッフが同席している場合、あるいは面接中に他のスタッフが入ってきた場合などに見ることができる部分です。スタッフの人柄にもよりますが、フランクに会話をしているようであれば院長とスタッフの関係性が悪くなく、働きやすかったり相談しやすい環境であったりする可能性が高いです。開業歯科医院は院長とスタッフの距離の近いのが特長でもあるため、機会があれば意識して見てみると良いでしょう。
歯科医院でよくあるのは、受付やユニット周りなどは綺麗にし、スタッフルームや院長室などバックヤードは散らかっているような状況です。逆に綺麗好きの院長であれば、院長室もしっかり整理整頓され清潔が保たれています。
患者さんの目に触れるところのみ清潔にし、そうでないところは清潔でなくても良いという考え方は、清潔・不潔レベルの管理や滅菌管理にも通じていることが多いです。面接する部屋にもよりますが、そういった一見関係の無さそうな部分から普段の状況を知ることもできます。
面接当日は緊張して他のことに目を向けられない方も多いかもしれません。ただ実際に働き始めてから毎回「こんな歯科医院だと思わなかった」「思っていた雰囲気と違う」などとなっていては、転職を繰り返さなければいけません。面接の時点で少しでも歯科医院の実際の雰囲気をつかめておくと良いですね。
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東京医科歯科大学卒業後、大学病院に歯科衛生士として勤務。大学の卒業研究では、日本歯科衛生学会の学生研究賞(ライオン歯科研究所賞)を受賞。2019年4月からフリーライターに転向し、自身で立ち上げた歯科メディアは売約を達成。現在は「歯科衛生士ライター」として活動し、歯科企業や歯科医院でライティング業務を行う。
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