歯科衛生士のストレスの原因を徹底解説

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歯科衛生士は、あらゆる職業の中でも離職率が高い職業です。原因は日々の診療の中で、多くのストレスを抱えるためです。本記事では、歯科衛生士が抱えるストレスについてみていきましょう。

「ストレス」の定義

ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。日常の中で起こるさまざまな精神的変化が、ストレスの原因になります。変化の内容としてはつらいことや苦しいことだけでなく、進学や就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事でもストレスとして捉えられることもあります。

歯科衛生士が抱えるストレス

日々診療する中で歯科衛生士が感じるストレスは、大きく3つに分類されることを知っておきましょう。では、詳しく説明していきます。

人間関係のストレス

歯科衛生士がストレスを感じる理由で1番多いのが「職場の人間関係」です。一般的な歯科医院は、職場の人数は多くても10名程度でしょう。少人数の職場だからこそ抱える、人間関係のストレスには下記のようなものが挙げられます。

● 院長と考えが合わなくてつらい
● 苦手な先輩スタッフがいる

院長と考えが合わなくてつらい

一般的な歯科医院では、雇用主であり経営者でもある院長と近い距離で働くことになります。そのため相性が悪い場合、ストレス過多につながりやすいです。

歯科医院における院長は、良くも悪くも絶対的な存在です。院長と上手くやっていければ、それだけで仕事に対するストレスはかなり軽減されることと思います。しかし中にはなかなか折り合いのつけづらい院長がいたり、肌が合わなかったりということもあるでしょう。実際に「院長の方針に共感できない」「患者やスタッフへの横柄な態度」「スタッフへのセクハラやパワハラ」を訴える歯科衛生士は少なくありません。

苦手な先輩スタッフがいる

いわゆる「お局」と呼ばれるベテランスタッフがいる歯科医院は多くあります。そして、お局スタッフによる新人イジメがある歯科医院も少なくないのが現状です。お局スタッフが院長の信用を勝ち取っている場合、なかなか是正されないこともあるようです。苦手なスタッフや折り合いのつきづらいスタッフがいても、診療室やスタッフルームという狭い空間では関わらざるを得ません。

身体的ストレス

歯科衛生士の業務は想像している以上に重労働です。身体的に感じるストレスには下記のような内容が挙げられます。

● 立ち仕事がつらい
● 長時間労働がつらい

立ち仕事がつらい

歯科衛生士業務は基本的に立ち仕事です。ゆっくり椅子に座って仕事をする時間は少ないため、足のむくみや腰痛などが起こります。また診療中は常に下を向く姿勢でいるため、肩こりや片頭痛に悩まされている歯科衛生士も少なくありません。

長時間労働がつらい

勤務している歯科医院によりますが、歯科衛生士は基本的に拘束時間の長いことが多いです。また診療時間の超過や事務処理などで残業となり、長時間労働が日常的になっているケースもあります。人手不足の歯科医院では休憩が十分にとれないこともあるでしょう。

心理的ストレス

医療現場で働くという責任から、不安や悩みが生じストレスにつながることもあります。具体的には下記のような内容が挙げられます。

● 仕事が上手くこなせずつらい
● 患者のクレームがつらい

仕事が上手くこなせずつらい

一般企業に比べ、歯科医院は新人の受け入れ体制が充実しているとは言えません。新卒で入社した場合、ある程度の経験を積むまでの期間、うまく仕事がこなせず悩むこともあるでしょう。厳しく注意されたりミスをすると怒られたりする職場では、よりストレスを感じやすいです。

患者のクレームがつらい

説明が上手くできなかったり信頼関係が構築できていなかったりする場合、患者からクレームを受けることがあります。相手がクレーマーであったり、必ずしも歯科衛生士が悪くないのに怒られたりすることもあります。気持ちの切り替えができないと、仕事がつらく感じてしまいます。

歯科衛生士ライター 高山 由衣さん

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© Dentwave.com

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