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コンポジットレジン修復において、その主要な使用材料は接着システムとともに修復材料であるコンポジットレジンとなる。窩壁との適合性や付形性などを考慮すると、修復操作における補助器具である付形子であるマトリックスの使用は修復物表面性状を整えるとともに辺縁適合性を高めるために有用である。
バイオクリアーマトリックスを用いることによって、これまで審美的なエマージェンスプロファイルを付与することが困難であった症例にも対応が可能となっている。すなわち、ⅢおよびⅣ級修復はもちろん、エマージェンスプロファイルを整えることでブラックトライアングルの改善を諮ることも可能である。また、歯間 離開症例では専用のマトリックスを用いることで、効果的であるとともに効率よく修復操作を行うことができる。本セミナーでは、前歯部修復に必要なベーシックサイエンスを概説し、コンポジットレジンの臨床応用例について解説を加えるとともに、ブラックトライアングル、歯間離解開へのハンズオンを通じて臨床テクニックをさらに向上させることを主眼とする。