超高齢社会に対するインプラントオーバーデンチャーの活用について

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超高齢社会に対するインプラントオーバーデンチャーの活用について
現在、日本は世界で最も早くの超高齢社会を迎えており、高齢者の健康寿命を延ばすためには、良く噛めることが重要であることが広く知られています。
歯を欠損した場合の治療として、インプラントを用いる補綴治療(インプラント治療)については年々高齢者への適用症例が増えており、多くの患者さんにインプラント治療がおこなわれています。
また、インプラント治療においては早期に骨結合が得られ、更にその骨結合を長期維持できるインプラントを選択することは必須と言えます。
今回は、山八歯材工業株式会社の『ミューワンHAインプラント』(微結晶のハイドロキシアパタイトが薄膜コーティングされたインプラントシステムで早期に骨結合を得ることができることや、HAコーティングされたインプラントに危惧される剥離や感染による骨吸収が起きないことが報告されています。)と、同社から販売されている『クーゲルホック』(デンチャー支持の他のアタッチメントに比較して小型で、球状の形と独自のアイドリングスペースによって応力を緩和する特徴を持っています)の開発、臨床試験に関わって頂いた春日井昇平先生(東京医科歯科大学教授)と前田芳信先生(大阪大学特任教授名誉教授)にそれぞれの立場からお話しを頂きました。
春日井 昇平 先生
春日井:ミューワンHAインプラントの治験を当大学で担当しました。それ以来、13年の経過観察をおこなっていますが、臨床経過が極めて良好なことに驚いています。
HAコーティングインプラントは、長期症例において感染や脱落が多いという海外での報もありましたので、私はHAコーティングインプラントを敬遠していました。ミューワンHAインプラントにおいても、長期経過観察での好ましくない臨床結果を危惧していましたが、極めて良好な臨床経過に驚いています。インプラント周囲の骨吸収ではなくて、逆に骨がインプラントに沿って歯冠方向に形成された症例もありました。
図1
我々は、イヌの顎骨にミューワンHAインプラント、他のHAコーティングインプラント、表面を酸エッチングしたインプラントを埋入し、インプラントに絹糸を結んで実験的にインプラント周囲炎を起こし、インプラント周囲の骨吸収を検討しました。ミューワンHAインプラントにおいてはインプラント周囲炎を起こしても骨吸収が極めて少なく、我々はこの結果を論文報告しました*図1。ミューワンHAインプラントの長期の良好な臨床経過と、我々がおこなった動物実験結果から、このインプラントが極めて信頼できるインプラントであると私は考えています。
前田 芳信 先生
前田:それは素晴らしいことですね。現在、数多くのインプラントが販売され、そのデータが報告されておりますが、1システムのみを追った10年以上の結果は多くはないと思っております。そのような長期症例の結果やその追試実験が行われていることは、使用する立場としてはとても大事なことだと思います。
私は、インプラントオーバーデンチャー用の「クーゲルホックアバットメント」の開発から携わらせて頂いております。このアタッチメントは材質、形状に優れた特長があり、応力緩和にも有効に機能することが示されております。大阪大学でも臨床のみでなく、基礎研究としてデータを多く採らせて頂いていますが、確かに有効なデータがいくつも示されています*図2。応力緩和について強く重要視する理由として、補綴の観点からするとインプラント体にかかる力が長期予後には非常に大事なことだと考えているからです。
図2
春日井:私も前田先生のお考えに賛成します。今のミューワンのインプラント体のスレッドデザインは「即時荷重」耐えうる形状をリクエストし開発していただきました。これに加えて、先程申し上げたHAの特性から早期の骨結合と長期安定性が確認されていますので、非常に信頼できるインプラントです。
前田:我々のリクエストに素直に応えて頂けるのは素晴らしいですね。純国産の大きな利点だと思います。
春日井:治験の時点で良い臨床結果を得ていましたが、さらにその後、種々のツールやインプラント体の形状を改良して頂きました。
前田:素晴らしいことだと思います。私もクーゲルホックには今後のリクエストはいくつか出させて頂いております。また、山八さんからお聞きしている中ではデジタルデンティストリーに対する試みは非常に面白いとは思います。私もCADCAMデンチャーは1993年から取り組んではおりますが、現在では更なる進化を見せております。山八歯材工業さんは人工歯やレジン材を長年販売されてきている会社ですのでそこから拝見するCADCAM用の材料は大変期待するものが多いです*図3。これらのことも含め、全体のシステムの完成度や今後への期待等、今後も長く付き合っていけるシステムと考えております。

─────本日はありがとうございました。
図3
▶資料請求はこちらから
前田 芳信 先生
お問い合わせ先
≪製造販売元≫ 山八歯材工業株式会社
http://www.mu-one.com
お問合せ先:インプラント営業所
TEL:03-3295-3451 / FAX:03-3295-3452
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