Apple社のiPadが医療で大幅な市場シェアを取り続ける
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医療関連分野向けタブレットPCが17億米ドル市場に
株式会社グローバルインフォメーション
2013年08月01日
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Kalorama Informationが発行した報告書"The Market for Tablet PCs In Healthcare (医療におけるタブレットPC市場)の販売を開始しました。
Kalorama Informationによれば、医療関連業務で使われるタブレットPCデバイスの世界市場規模が2013年には前年を27%近く上回り、17億米ドルに拡大する見通しです。医療関連市場の調査・出版企業である同社では、この成長を促しているのは資格を持った医療専門家の不足や、コスト的制約、医療過誤削減策、タブレットPCデバイスの能力の拡大、病院外での医療業務等々、いくつかの要因があると述べています。
Kaloramaの推計には、ハイブリッド型やコンバーチブル型のタブレットPCも含めた、タブレット・デバイスの売り上げ予測が盛り込まれています。医療専門家や医療機関では、医療関連業務の少なくとも50%がこういったタブレット・デバイスを使用しています。同レポートによれば、タブレット・デバイスの販売収益は、今後も大きな拡大が続く見込みです。
医療産業でタブレットがますます多く使われるようになることで、開発・製造企業では性能を高めた新製品の市場投入を続けることとなり、タブレット機のアップグレードや買い替え需要を満たすしっかりした市場の確保につながります。
Kaloramaのアナリストであり、また同レポートの著者であるMelissa Elder氏は次のように述べています。「タブレットPCは健康医療の分野で、これから治療をしようとする患者の記録にアクセスしたり、より優れた画質で医療画像を見たり、また容易に病院外にいる患者のモニタリングを行ったりと、さまざまな業務にますます多く使われるようになっています。」
同レポートによれば、医師やその他の医療専門家が医療の現場でタブレットPCを使う作業としては、放射線医療画像を見たり、電子処方箋で注文を出したり、患者の緊急医療記録書類を書き込んだりなどといった項目が入っています。
Elder氏はさらに、「タブレットPCは、医療業務の中で救急対応の実際的な取り扱いを可能にしているデバイスの一つとなっています。タブレットPCがなかったら、医療担当者に常にデスクトップ環境を提供するのはとても難しい話になります。」と述べています。
同レポートによれば、この市場ではApple社のiPadが毎年大幅な市場シェアを取り続けています。
しかしその中で他の競合企業が医療関連市場への関心を高めて来ています。この市場の中の有力企業としては、Samsung、Research in Motion (BlackBerry)、パナソニック、Hewlett Packard、Motion Computing、Lenovo、Fujitsu、Tangent等々がありますが、どの企業もApple機の採用率の高さに遅れずに着いて行こうとして苦闘している状況です。
市場調査レポート: 医療におけるタブレットPC市場
The Market for Tablet PCs In Healthcare
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