現役歯科医師によるM&A仲介サービス~後悔しない事業承継「歯科医院売却価格シミュレーター」活用のすすめ~

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経営者の高齢化や後継者の不在といった問題により、閉院を余儀なくされる歯科医院が年々増えています。譲渡や売却を考えているものの、何から始めればいいのか分からない、という先生も多いのではないでしょうか。歯科医院の譲渡・売却をご検討になる前に、ご自身の医院がどれくらいの価格で売却できるのかを把握しておくことが大切です。そこで開発されたのが、 「歯科医院売却価格シミュレーター」。医院や個人情報を入力することなく、15問の質問に回答するだけで簡単に売却価格の診断(無料)ができます。
今回は「歯科医院売却価格シミュレーター」を開発された日本歯科医療投資株式会社の代表取締役である水谷友春氏に、歯科業界におけるM&A市場の現状やシミュレーター開発に至った背景、活用方法などをお話しいただきました。歯科医院の譲渡や売却をご検討の先生方はぜひ参考にしてください。

Profile

歯科医院医療投資株式会社 代表取締役歯科医師水谷 友春(みずたにともはる)

東京歯科大学在学中より不動産会社での勤務を開始し、賃貸仲介や収益物件売買を経験、自身でも法人を設立し、不動産投資を開始。歯科医師免許取得後はM&A仲介会社、日系大手投資ファンド傘下において歯科医院のM&Aに携わり、30院近い歯科医院のM&A及び医院運営に関与。2023年、歯科医院のM&Aに特化したM&A仲介を行う「日本歯科医療投資株式会社」を設立。歯科医師家系の三代目として、「歯科医師の生涯収入最大化」をミッションとし、歯科医院M&Aの普及に努めている。

歯科医院経営には出口戦略が必須!

世にある多くの経営セミナーでは年商1億円目指しましょう、新患月何人目指しましょう、自費率何%を目指しましょう、と言ってみれば売上を良くしていく、伸ばしていくという話が中心になります。

それは絶対やるべきですし、医院経営に欠かせない話だと思います。その結果、ユニットが10台を超える大型歯科医院になりましたとか、分院展開をしましたとなると、当然売上が大きくなって利益も出てくる。しかし、そうなってしまったがゆえに、医院経営の出口が難しいという方がたくさんいます。例えば、ユニットが3台などの、小規模の医院は、売値も比較的安価の売買金額となり、買える人の数も多い。設備が古くても居抜きで、これから開業したい若手歯科医師や、自院の勤務医に譲ることもできるわけです。

それに対して、意識高く医院経営に邁進されて、大きく展開されている先生の方が後継者問題といいますか、出口戦略がすごく難しくなっていると感じています。売上や利益、組織の規模が大きい分、資金的にも能力的にも、その規模の歯科医院を引き継げる人、組織は少なくなります。とはいえ、年商数億円の医院を、いたずらに安価で譲ることもしたくないはずです。

ゆるりと小規模でやられてきた方の医院が売りやすくて、頑張って医院の規模を大きくした先生の方が、後継者探しが難しいみたいなことは、すごく理不尽だと思いますし、世の中の経営セミナーも出口戦略の話まで言及しているところはありません。
そのため、医院を大きく展開してきた方に対する出口戦略や承継のご提案ができればいいなと思っています。

いざという時では遅い!早めの準備を

歯科医院のM&Aは医院の規模が大きい方が相手が少ない、というお話をしましたが、明確なゴール設定がされていないまま、急なタイミングで売却準備に取り掛かると、準備不足で難しいことが多くあります。皆さんなんとなく65歳までに辞めたいなと思っているものの、65歳で動き始めたのでは、間に合いません。
ですので、65歳でも70歳でも50歳でもいいのですが、ご自身が引退をするために医院を売るという選択肢があることを知っていただき、そのためにどういう要素が重要か、例えばいくらで売れるのかとか、どういうお相手になら売れるのか、そのためにどれくらい前から、どういう準備すればいいのかということを、もっと幅広く知っていただきたいと思い、「歯科医院売却価格シミュレーター」を開発しました。

この仕事をしておりますと、深刻な病気を患った歯科医師が、急ぎで医院を売却したい、という相談を受けることが多くあります。その中には、業績としては素晴らしいものの、M&Aを実行するには整っていない部分があり、2~3年前から何かしら準備されていればと、もどかしい思いをするケースも多くあります。患者さんや従業員、そして歯科医師の出口戦略として、歯科医院のM&Aは、各方面にメリットが大きいと私は考えていますが、実際は準備ができていないため、本格検討に至らない医院が非常に多い印象です。そのため、この「歯科医院売却価格シミュレーター」で早めに準備が必要な要素について、イメージをもっていただきたいと考えています。

「歯科医院売却価格シミュレーター」は個人情報の入力なしで簡単診断

中古車や不動産のWEBサイト上で見積もりをとる場合、多くの場合は最後にメールアドレスの入力があり、結果はメールで送信します、といった形で名前とメールアドレスと電話番号の入力を求められます。営業会社としては当然かもしれませんが、今回開発した「歯科医院売却価格シミュレーター」は、個人情報の入力は一切不要です。さらに何度でも無料でご利用いただけます。その理由は、歯科医院のM&Aについて、皆様にイメージを持っていただく事を主目的にしているからです。
例えば今勤務医が2人だけど、4人ならどう変わるだろう、運営マニュアルがある場合とない場合でどう変わるだろうという、とゲーム感覚で気軽にお試しいただきたいです。

また、今回開発した「歯科医院売却価格シミュレーター」は、簡易のシミュレーターなので、結果については、あえて幅を持たせるアルゴリズムにしています。なぜなら、経費については実際にお会いしてお話をお聞きしてみないとわからないことが多いからです。数百万円の接待交際費や会議費が本当に外部の業者さんやスタッフとミーティングを重ねられた結果なのか、院長が銀座でプライベートなご飲食をされたのか、という詳細をお聞きしていない状態での簡易的なものとお考え下さい。実際にM&Aの相談をされる前に、ご自身の医院が概算でどれくらいの価値があるのかを判断するために使用していただくことを想定しています。

また、従業員の人数、具体的に言うと、院長以外の歯科医師がいない場合や、衛生士の数が少ない場合は、どれだけ業績が良くても、正直、組織としてのM&Aは難しいので、このシミュレーターでは売却価格がかなり低くなるようなアルゴリズムにしています。そこで皆さんには規模感といいますか、従業員や専門職をちゃんと確保していくことの大事さというのを感じていただき、やはり勤務医はいないとM&Aに関しては難しいね、などそういう発想になっていただきたいです。

なお、診断には運営マニュアルについての項目も入れているのですが、マニュアルの有無を突き詰めると、医療の標準化がされているか、ということだと考えています。よほどの難症例以外は、皆が同じようなやり方で治療を進めていく医院の方が医療の標準化もされていますし、ベテランの先生の秘伝の技というよりは、治療が標準化されている医院の方が継ぎやすいというのは、お分かりいただけるかと思います。そういう意味でも歯科医院のM&Aが盛んになることで、医療の標準化の一助が進めばとも思っています。

現状を知ることで課題解決の糸口に

例えば皆さん車を買うときは、車のサイズや定員、馬力、燃費、最高速度などの「数値」を当然確認すると思います。数百万円の買いものをする時に「この車は、程よいサイズ感で、まぁまぁ速くて、結構いい車です」と伝えられるだけでは情報が不十分ですよね。それと同じで、高額で医院を売却したいのならば、買手に対して、医院の魅力を数字で伝えることが必須だと考えています。「うちの医院は良質な患者さんばかりで、自費もまあまあ出るので、おすすめですよ!」と言って売却を希望される先生がいらっしゃるのですが、具体的な数字を示さずに数千万・数億円単位で医院を売却することは難しいのではないでしょうか。

ただ、そもそも医院のデータを取っていない先生方が多いのも現実かと思います。レセコンと決算書からある程度のデータは出せますが、自費の内訳、例えばセラミックが何本なのかインプラントが何本なのか、矯正なのかという詳細がなかったりします。もっと細かく言うならば「矯正の患者さんが年間患者20人いらっしゃいます」としたときに、それが20人相談に来ての20人治療開始だとしたら、とても成約率がいいですが、100人相談に来ての20人だとしたら、コンサルの内容を変えた方がいいのか、値段設定を変えた方がいいのか、などの課題も見えてくると思います。

そういったデータはレセコンからは出せないので、医院で集計していないと出てこないはずです。さらに言うと採用もそうですね。応募が何件、面接が何件、医院見学が何件。人材不足が著しい歯科業界において、採用活動は非常に重要ですし、誰に対してもその実績をフェアに示せると有利ですので、やはり経営の管理はとても大事です。コンサルや医院の事務代行とかをやられている会社さんもありますので、そういった手段を活用されてもいいのではないでしょうか。このシミュレーターの診断をきっかけに、医院の現状認識や課題解決に向けての糸口にしていただき、出口を見据えた経営のサポートを行っていきたいと考えております。
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