毎日新聞社 2014年1月28日
厚生労働省が法制化を目指す医療事故調査制度に与党の一部が反対していることを受け、医療事故の遺族らは27日、今国会で制度創設を盛り込んだ医療法改正案の成立を求める要請書を自民党などに提出した。
同制度案は昨年5月、遺族らが参加する同省の検討会がまとめた。
診療で予期せぬ死亡事故が起きた場合、医療機関は第三者機関に届け出て、院内調査を実施する▽遺族が院内調査に納得できなければ、第三者機関に独自調査を申請できる▽第三者機関から警察に事故の通報はしない――などとしている。
制度案に対し、自民党の部会で一部議員が「異状死を警察に届け出るよう義務付けた医師法と整合性ができておらず、警察が介入する懸念がある」として反対し、28日の部会で改めて議論する。
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