帝国ニュース(1月24日)によると、医療法人宏剛会(資産の総額1130万円、奈良県橿原市見瀬町597-6、三上剛理事長、従業員19名)は、1月10日に大阪地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は河野豊弁護士(大阪市中央区谷町9-3-7、電話06-4302-5153)。
財産状況報告会は4月10日午後3時。
同法人は、1991年(平成3年)創業、2005年(平成17年)3月に法人改組された歯科医院経営業者。
当初は大阪市内で「みかみ歯科」を開業し、1996年に橿原(かしはら)市内に開院(その後、現本院「飛鳥デンタルクリニック」へ移転)、2007年には奈良市内にも「西ノ京デンタルクリニック」を開院した。
高度な設備などを導入し、一般歯科をはじめ審美歯科、インプラントにも対応することで幅広い患者を獲得。
2010年6月期は年収3億200万円を計上していた。
しかし、その後は周辺開業医との競争や歯科医師などの人材確保にも苦戦し減収傾向を強いられた。
また積極的な設備投資負担が重荷になるなど資金面も悪化した。
近年は金融円滑化法を利用するなどリスクスケジュールを行いしのいでいたが、患者の獲得競争は一層厳しくなった。
2013年6月期の年収高は約2億5000万円にダウン。
介護施設などへの訪問診療にも対応するなど改善に努めていたが、以降も業況は改善せず事業継続が困難となり、11月25日に事業を停止していた。
負債は約2億6300万円。
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