親の喫煙が影響!受動喫煙で子どもの歯周病リスク増大の恐れ
アメーバーニュース 2013年12月13日 15時00分
喫煙にも気分転換などメリットはあるのですが、一方で重大な健康被害のリスクがあることは広く知られています。例えば歯周病の罹患と喫煙にも関係があるとご存知でしたか?
そこで今回は、富山県小矢部市でクリニックを経営している歯周病専門医の渡辺智良先生の協力の下、タバコと歯の健康について考えてみたいと思います。
■家族の喫煙によって歯を失う恐れも
自分でタバコを吸っていなくても、家族の誰かが吸っていれば受動喫煙で歯の健康や美しさが損なわれてしまう恐れもあるのです。
自分、あるいは家族に喫煙者がいる方は、タバコをやめる・やめさせる努力をしてください。吸うメリットは人によって一部あるのかもしれませんが、そのメリットをはるかに上回るデメリットが存在します。
ヤニで歯の美しさが損なわれるだけではありません。
喫煙を継続すると歯周病のリスクも高まります。
歯周病は歯と歯茎の間に細菌が潜り込み、歯の土台となる骨を溶かしてしまう病気です。
悪化させると歯を失う恐れまであります。歯を失ってから禁煙をしても手遅れです。
■喫煙で歯周病リスクが高まる仕組み
タバコの煙にはニコチンをはじめとする4,000にも上る毒性、発がん物質が含まれるといわれています。
喫煙によりニコチンを体内に取り入れると、歯と歯茎の周りの血管が収縮を始めます。
血行が悪くなると、歯周病菌と戦う白血球の出動も少なくなります。
新鮮な血液の循環が、歯周病菌の活動を水際で食い止めているのです。
1日のタバコ量も問題ですが、喫煙期間も考えなければなりません。
喫煙を止めたからといって、すぐに歯周病のリスクが少なくなるのではありません。長く禁煙をして初めて、歯周病の原因が消失していくといわれています。
■喫煙は歯の見た目の美しさも失わせる
タバコを吸った瞬間に、心身上の重大な不調が出てくるわけではありません。
ですが喫煙を続けている以上、歯の健康と美しさは時間をかけて少しずつ確実に失われていきます。
生まれたままの歯の健康と美しさは一度失われてしまうと、通常は取り戻せません。
手遅れになる前に今すぐ対処をしてください。
家族の中にタバコをやめてくれない人がいる場合は、最初に相手の吸いたい気持ちを理解してあげるなど、目的達成のためにいろいろとコミュニケーションの仕方を工夫をしてみてくださいね。
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