唐津市の歴史的建築物、国登録有形文化財へ
毎日新聞 2013年11月25日 地方版
http://ikiiki-karatsu.jp/project/renovation/
国の文化審議会は、唐津市中町にある旧村上歯科医院(現・中町カーサ)など同市内の歴史的建築物4件を国の登録有形文化財に登録するよう答申した。県内の登録有形文化財(建造物)は94件になる。
旧村上歯科医院の他に答申されたのは、同市坊主町の町家カフェぜん▽同市大名小路の旅館綿屋本館と洋館−−の計4件。
旧村上歯科医院は1933年に建築。木造2階建てで、1階は和風の住宅、2階が洋風の歯科診療所として使われていた。モスグリーンのペンキ塗りの特色ある外観で、地元商店街の象徴的存在として親しまれている。現在は「中町カーサ」として喫茶店やコミュニティースペースとして活用されている。
町家カフェぜんは25年、質屋兼住宅として建てられた。大正時代の質店の特徴を後世に伝える建築物として、価値があるとされた。
旅館綿屋本館・洋館は05年ごろに建築。本館は、伊万里市に自宅を持つ炭鉱主の別荘として使われていたが、33年ごろに旅館に。客室の座敷飾りや透かし彫りの欄間、建具など洗練された意匠が特徴。洋館は明治期の別邸建築の好例と評価されている。
【蒔田備憲】
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