削らない歯学会(Academy of MI Oral Treatment and Therapy:AMOTT、豊山洋輔代表理事)は7月28日、東京都港区のTKPガーデンシティ品川で、設立シンポジウムを開催した。う蝕治療をはじめとする歯科臨床において、可能な限り歯牙の切削をしない治療法を実現、普及するのが会の趣旨。
開会あいさつで豊山代表理事(神奈川県開業)は、「歯科において、最小限の侵襲による治療を行うMIの重要性が認識されるようになり、数多くの歯科医院でできるだけ削らない治療をアピールしているが、術式や評価などのコンセンサスが十分とは言えない」と問題提起し、軟化象牙質の徹底除去が前提となっているう蝕治療の臨床的意義についても検証が十分ではないと述べた。