80歳になっても20本以上の歯を保つ「8020運動」

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「8020」へ歯科保健条例制定進む 静岡県内市町

(2012/5/13 08:51)

 静岡新聞から引用 

歯や口の健康づくりを通して県民の全身の健康増進を図ろうと、2009年に県が制定した歯科保健条例を受けて、県内各市町にも独自に同様の条例を定める動きが広がっている。

これまでに県東部の1市3町が制定し、市町単位の条例数は全国最多になった。条例のできた市町では、行政と歯科医、住民が一体になって歯科保健活動を進めている。

県条例は歯科保健計画の策定、住民参加の会議の設置などを推奨し、80歳になっても20本以上の歯を保つ「8020運動」を進めることを促す。

条例制定を推進する県歯科医師会は、住民と直接関わる市町レベルでも、地域に合った条例を作るよう各市町に働き掛けてきた。

裾野市は10年、市町では全国初の条例を制定した。住民の声を反映させた活動計画に基づいて、11年度は老人会や婦人会での歯科講話、2歳6カ月児の母親向けの健康指導などを行った。

住民有志も地域の祭りで虫歯予防をPRするなど、積極的に活動している。

中心になって活動する駿東歯科医師会裾野支部の遠藤由香支部長は「ボランティアが市の健康推進計画を担うという難しさはあるが、市民が活動する様子を見て協力を申し出る人も増えてきた」と手応えを感じている。

長泉、小山、清水の3町も11年に相次いで条例を定め、食育と連携した健康推進、小中学校への出前講座など、新規事業の準備を進めている。

県中部では、藤枝市で今年7月、条例が施行される。

藤枝歯科医師会の若林秀典会長は「かむことの大切さを再認識してもらうため、PRの方法を市民と一緒に考えたい」と話している。

歯科保健条例 歯科・口腔(こうくう)の健康維持を自治体や歯科関係者、住民が協力して進めるための条例。2008年以降、26道県13市町(8日現在)で制定されている。

歯や口の健康づくりに関する目標や具体策をまとめた歯科保健計画を定めることや、市町村の役割などが盛り込まれている。

 

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